依頼、黄泉路に咲く花の名は

アルマ:……その依頼を受けてくれるのね。
君たちが依頼書をカウンターに持っていくと、
神妙な面持ちのアルマが対応してくれるだろう。
アルマ:リーンから少し離れた街の依頼よ。
    なんでも、住民が突然昏睡してしまう事件が発生していると。
ロザーリオ : おや、不穏ですね
カルロ : 急に昏睡、か…
アルマ:この街に赴き、原因を調査し、解決する。
    それがこの依頼の目的になるわ。
    ……ただ、……。
カルロ : ……ただ?
ロザーリオ : 続けて?
言い淀むアルマ。
しかし、あなたたちの目を真っ直ぐに見て、
意を決したように口を開く。
アルマ:……この依頼は、以前ほかの冒険者も受けてくれたの。
アルマ:けど……彼らも同じように、
    昏睡した状態で発見された。
カルロ : ふむ……
ロザーリオ : ……しくじったか、或いはかなりの難敵か
アルマ:今も目覚めていない。
    ……状況は深刻よ。
    ただ眠っているだけで外傷はないけれど、
    もしこのまま眠り続けていたら……。
アルマ:……危険な依頼であることは間違いない。
    もし行くなら、準備と人員は万全にしておくべきだと思う。
    ……どうする?
    (※PT一人だとクリア不可となります)
カルロ : こんこんと眠り続けている、か… 実体のないような相手だと…厄介だな…
ロザーリオ : ある程度の相手ならば二人でどうにか出来るかと思います
カルロ : 或いは術師か… …ああ。このままにしておくのも良くないだろう。
ロザーリオ : 受けますよ。
ロザーリオが[依頼を受ける]を選択しました
アルマ:……分かった。
    これがその街の地図よ。
    リーンからは、馬車で半日もあれば着くわ。
カルロ : 分かった。
ロザーリオ : ではそのように。行きますか
君たちはアルマから地図を受け取った。
……準備が出来たら、出発するとしよう。
カルロ : ああ、行こう。
アルマ:……以前受けてくれた冒険者たちも、街の住民も、
    いずれも外傷らしきものは全くないわ。
    ただ、何をしても目覚めず眠り続けていると……。
アルマ:……そして……
    うなされているような様子もなく、
    穏やかに眠り続けていると聞いているわ。
アルマ:……何か得体の知れないものを感じる。
    どうか、気を付けて。
    ……無事に、帰ってきてね……。
出発しますか?
カルロ : …(少し、女将から話を聞いて…短く挨拶をかわし、表へ向かう)
……リーンから馬車で半日。
君たちは、目的の街に辿り着いた。
昏睡の被害者が多く発見されるのは路地裏だという。
君たちは賑やかな表通りから道を外れ、
陰鬱で寂然とした街の暗部に入り、調査を開始した。
ロザーリオ : それなりに長旅でしたが此処ですか……
カルロ : …早速空気はあまり良くないな
寡黙な道具屋:……。
取引をしました。
40ルド失った。
[ポーション] を手に入れた。
ロザーリオ : 道具は用意して置いた方が良いかな。聞き込みますか
カルロ : ん。
住民:こんなところにまで観光か?
    ……いや、アンタら、冒険者か。
住民:ひょっとして、例の昏睡事件を調べに来たのか。
    悪いことは言わない。やめておけ。
住民:少し前も、アンタらみたいな冒険者がやってきた。
    アイツらは、第二区画のゴミ捨て場に向かって……。
住民:……しばらくして見に行ってみたら、
    あいつらはゴミ捨て場の真ん中で眠り込んでいた。
    俺はずっとここに居たが、物音ひとつしなかった。
住民:……第二区画の場所?
    向こうの路地を進めば着く。
    ……忠告はしたからな。
ロザーリオ : 物音もさせずに相手を眠らせる、となると術師かとも思いますが……
ぐしゃぐしゃの紙幣が捨ててある。
100ルド手に入れた。
カルロ : 案外あっさり場所は分かったな… …恐らくは、ね…それか術を得意とする魔物の類か…
ロザーリオ : どちらにせよ油断は出来ませんね。
扉は固く閉ざされている。
扉は固く閉ざされている。
憔悴した住民:……昏睡事件を調べに来たのか。
    そうか。なんでもいいから早く解決してくれ。
憔悴した住民:……俺は見たんだ。
    第二区画のゴミ捨て場で、おそろしい人影を。
    ローブに身を包んだ、人かどうかさえ分からないものを。
憔悴した住民:あのゴミ捨て場には何かが居る。
    何かは分からない、分かりたくもない。
    ……気が狂いそうだ。早くどうにかしてくれ。
ロザーリオ : ローブの、人のような何か……
カルロ : …人影… いや、人かどうか分からないときたか…
扉は固く閉ざされている。
扉は固く閉ざされている。
ロザーリオ : 此方がそうかな
カルロ : ……
カルロ : いやに静かだな…
ロザーリオ : 何か気配はあります?
カルロ : 恐ろしいくらいにない
……君たちは、路地裏の廃棄場へと足を運んだ。
……その時だった。
カルロ : ……
ロザーリオ : ……?
……何かが。
そこに居た。
カルロ : ! …さっきまで気配なんてなかったが…
カルロ : いつの間に……
ロザーリオ : ッ、どういう仕掛けだ
何かが、
ゆっくりと、
君たちを、
見据える。
ロザーリオ : (剣を構え、そして差し向ける)
カルロ : (同じく、剣先を差し向けた)
???:謔ェ螟「縺ッ豎コ縺励※邨ゅo繧峨↑縺??
カルロ : ……
ロザーリオ : (咄嗟に耳を塞ぎ)なんだ……?
カルロ : なんて…
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見つけた。

ロザーリオは[???]になった
カルロは[???]になった

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Round 1
カルロ : ……
ロザーリオ : 動いて来る気配が無い……
カルロは移動した。
カルロは[7,2]へ移動した。
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[7,2]へ移動した。
カルロは移動した。
カルロは[7,2]へ移動した。
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[7,2]へ移動した。
カルロ : デュエル!
疾く、迅速に 達成値:13([4,4,2]+3)
カルロは[7,2]へ移動した。
???は[7,5]へ引き寄せられた。
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[7,3]へ移動した。
Round 2
カルロ : シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:16([5,3,5]+3)
カルロは[7,3]へ移動した。
???に47のダメージ ([3,3]+21)
???は[重傷]になった
???は[気絶]になった
???は[昏睡]になった
ロザーリオは攻撃した。 達成値:20([6,6,2]+6)
???に41のダメージ ([3,5]+13)
……決着は驚くほどあっさりとついた。
ローブを纏った魔物らしき影は、
物言わずそこに倒れている。
ロザーリオ : 妙に脆い……
カルロ : ……呆気なさすぎる
トドメを刺さなくては。
この魔物が昏睡事件の原因かどうかは分からない。
だが、無関係とも思えない。
トドメを刺さなくては。
ひょっとすると、この魔物を倒しきれば、
みんな目を覚ますかもしれない。
ロザーリオ : 人を斬った感触としても、魔物としても脆すぎます。ただ
ロザーリオ : 元凶を排除すれば、元通りに行くかもしれません
カルロ : こんなにすぐ片付くのであれば他の冒険者でも終わりそうなものだが…
カルロ : 調べるにも…止めを刺すか…
ロザーリオ : そうですね
トドメを刺さなくては。
トドメを刺しますか?
カルロが[はい]を選択しました
カルロはゆっくりと武器を構えた。
ローブの魔物は全く動かない。
そして君は、君なりの方法でトドメを、
カルロ : (短刀に持ち替えて、影の塊に、刃を)
???は[昏睡]でなくなった
???は[気絶]でなくなった
刺そうと、
ロザーリオ : (抵抗するかどうか警戒しつつ、貴方の動きを見ている)
カルロ : ……あれ…
いいや。
刺されるのは、
君だ。
──それを目にした誰もが。
カルロ自身さえもが。
本能的に理解した。
ああ、
これは、
────“だめ”だ。
カルロに444のダメージ  
カルロは[重傷]になった
カルロは[気絶]になった
カルロ : ッ……!!
……緩やかに時が動き出す。
景色が理解を伴って、今、脳髄に追い付く。
ロザーリオ : ………………え、
ロザーリオ : カルロ……!!どうして、
ロザーリオ : 待ってください、そんなはずは……
カルロ : (その場に倒れ伏して、冷たい雨に打たれていた)
ロザーリオ : (酷く冷たい、元より無かったはずの体温は更に冷たく感じる、そして、動かない)
カルロ : (手から落ちた得物もまた、路地裏の地に落ちて、鈍く光るだけだ)
魔物は消えていた。
叫ぶもの。放心するもの。崩れ落ちるもの。
急転直下する世界のなかで、
ただ、カルロはそこに倒れ伏している。
ロザーリオ : そんな終わりが、ある訳……(冷たい手を握る、動かない)
カルロ : (断絶を示すかのように雨音だけが響いている)
あらゆる感情と疑念を置き去りにして、
事実だけがそこにある。
ロザーリオ : (取り落とした得物を拾い上げる、そして慎重に持たせた、握り返されることは無い、意味の無い事だった)
君たちは。
急いで倒れる仲間を背負い、
街の医院へと駆けた。
ロザーリオ : 医者に、見せないと……私ではわからない、まだ、どうにかなるかもしれません……
……カルロが治療室に運ばれ、
どれだけの時間が経過しただろう。
ロザーリオ : …………(所在なさげに視線を彷徨わせる、時計は見えない、壁紙の模様を視線でなぞる、最早この動作も数十回と繰り返した事だ)
のこされた仲間は、
ただ、待つほかない。
……。
……。
……。
医者:……残念ですが。
ロザーリオ : ……
ロザーリオ : ………………あ、(言葉が詰まる、次の台詞は、次に言うべき事は?どういう顔をすれば良い?)
沈痛な面持ちの医者が、
手短にそう告げる。
それを、
カルロ は全回復しました。
君はただ、見ている。
声は届かない。
その手は届かない。
何故って、そう、
カルロ : ……
カルロは[死者]になった
あなたは、死んでしまったのだから。
カルロ : (死んだのは"二度目"だ)
カルロ : (明確に、刻まれてきた、痕が。それでも現実に留まり続けた、楔が。)
カルロ : (ダミアンの言う生命力―プネウマといったか。…何もかもが希薄に思えた)
医者:お別れをしましょう。
    場所は、こちらで用意します。
カルロ : (まだ自分はここにいる。叫んでも、手を伸ばしても、届かない。)
ロザーリオ : …………はい、(何かの間違いだろう、もう一度診てくれ、と糾弾するような言葉は出て来ない、そう言った所でもう一度死んだと伝えられたらきっと耐えられない。選んだ言葉はどれも出て来なかった)
医者:

    さぁ。こちらへ。
ロザーリオ : (死体の感触くらい、理解できない頭ではない、幽鬼のような足取りで手招きされる方へと歩く)
ああ。
お別れを、しなくては。
カルロ : ……、(嫌だ。)(諦めないでくれ、)(まだ、ここに)
扉は開かない。
ロザーリオ : (扉に軽く触れるが、扉を開くほどの力は込められない。扉は開かれなかった)
カルロ : (扉を叩いた。音もしない。触れることすらかなわない)
カルロ : (縋りついて、泣き叫んでも、誰に届くこともない)
カルロ : (蹲って、動けないままで。)
ロザーリオ : ……葬儀の費用は、此方で用意します、それくらいはさせて下さい(繕った言葉で語る意味も無い、簡潔に用件を述べる。酷く冷淡な声)
医者:良い旅を。
ロザーリオ : …………皮肉だな。
カルロ : (ふらりと、ほとんど這うようにして、まさしく幽霊のように、後を追いかけようとする)
ロザーリオ : ……カルロ、どうして…………(常人より大層軽く、それでも今は重い足を進める、機械か何かにでもなりたかった、今はその方が楽に感じる)
カルロ : (しかし、扉は重く閉ざされたままだ)
ゆきますか?
ロザーリオが[ゆく]を選択しました
良い旅を。
……ああ。
別離の時だ。
お別れを、しなくては。
そんな気持ちが、
どういうわけか君たちの心を強く支配しようとする。
そして、それが終わったら……。
あの、光の彼方へ。
旅立ちの時が、やってくる。
……いいや、もしも。
君たちが、この状況を決して認めないとしても……。
……あの光の先は、見ておかなくてはならない。
そんな気持ちに、駆られるだろう。
カルロ : ……(彼岸に、赤の中に、ぽつりと立っていた)
ロザーリオ : ……(川の向こうを眺めている、どうやってこの場所まで来たのか、それすら頭の中には無い、片目の視界に映る物は幻覚かもしれない、足を踏み出す)
カルロ : (貴方には気づかず、光の向こうを見ているようだった。逆光に外套が黒い髪が、微かに揺れる)
ロザーリオ : ぁ、……待って、……待ってください……(日頃は問題にすらならない、左右でわずかに異なる足の長さに歩みを邪魔される、そして膝を突いた)
カルロ : (振り返る)
カルロ : ……ごめん
ロザーリオ : ……っ
カルロ : そんな顔をしないでくれ、らしくない…(困ったように、微笑む)
ロザーリオ : どんな顔を、すれば良いか、わからないんです……
カルロ : (一歩、そちらへと歩む。青い瞳に、普段は感情の見えない灰色を映した)
ロザーリオ : 今は台本が欲しい……、別れの言葉すら上手くは言えない、自分の言葉でなければと、思うのに(視線を背けるようにと、微かに逸らして、それからもう一度青い瞳を見た)
カルロ : ……こんな戯曲、あまりにも突然で、唐突で。雷のように光ったと思えば消えてしまう。
ロザーリオ : ……私は、貴方を愛してます、今も、だから、本当は認めたくありません……(飾った言葉すら出て来ない、言いたかったことはまだあったはずなのに)
カルロ : 同じだよ、認められないままでいる…いつか終わりが来ることは、分かっていたはずなのに。
カルロ : …どこかで、選べると思っていたんだ。望むようにあれると、あんたがいるならば。
ロザーリオ : 選ばせてやれると、思い上がっていました、二人ならどうとでも出来ると……
カルロ : だけど、俺たちはどうしようもなく…生かされていただけだ。
カルロ : いつ消えるとも分からない、灯火のように。
ロザーリオ : 所詮は誰かの思惑の中で、自分の思い通りだったと思い込んで、それだけだと……
カルロ : ……ッ…(強く拳を握った。仮初の血が滲んでも、痛みはない)
ロザーリオ : あんまりだ、でも、私はそちらには、まだ行けない……
カルロ : ……嫌だ… 他に何もいらないのに…
カルロ : 道理に反した罰だというなら、焦がれた罪だというならば、…
カルロ : こんな現実なんて、壊して…… くそ、形のないことが恨めしい……
ロザーリオ : 罰だというなら、貴方一人に背負わせたくは無かった。もっと話したい事だって、見せたい景色だってあったんです……
カルロ : (隔てる川は事実を突きつけるように横たわり、手を伸ばしても届かない)
カルロ : ……俺もだ。まだこれからだって、知りたいことも、したいことも、たくさん…
ロザーリオ : (この男は川を渡れない、身体は軽く、手を取られなければ流される、深みに呑まれれば浮き上がる事も無い、だから此処で膝を突くのみだった)
ロザーリオ : もう行ってください……、これ以上、日頃の通りに話せない。(視線を落とす、得意げに台詞を語る時のような声色ではなかった)
カルロ : (水など容易に渡りきれるはずだった。それなのに、深い青が示す隔絶、極東の話に聞く黄泉、或いは三途の川…そちらへは行けない)
カルロ : ……
カルロ : もし。これが最後の別れだとしても
カルロ : 必ず会いに行くから。
カルロ : だから、
カルロ : 今は、……さよなら。
ロザーリオ : …………さよならは、言いません、また
カルロ : (目を瞬き、そして名残惜しげに、寂しさを湛えて、微笑んだ)
カルロ : ああ、また。
カルロ : 行ってきます。
ロザーリオ : (進むその姿をどうにか視線で捉える、それがせめての抵抗だった)
カルロ : (その目に焼き付けてから、光の方へと向き直り、振り返らず歩いて行く)
……君は、光の先を視た。
カルロ : ……
カルロ : (うまく言葉にならなかった言葉の数々。振り返ったら、進むことも戻ることもできなくなってしまうだろう)
カルロ : (眩い光。)
カルロ : (ただひとりと、出会った時を思う。眼前の光の、その先を、見据えて)
……そこには、全てがあった。
君の望むもの。君の望んだもの。
手が届かなかったもの。
そして、もう失われてしまったはずのもの。
カルロ : (この手で失ったもの、かえらない記憶の数々。)
カルロ : (あまりにも短く、儚い刹那。)
あの時こうしていれば。あの時こうであれば。
あらゆるIFの可能性を集約した、
全てが理想形の、
完全で完璧な幸福が、そこにあった。
カルロ : (それらを集めて、束ねて、作り上げた理想の形…)
カルロ : (そうだ、自分には家族がいて、故郷があり、慎ましく幸せな日々があった)
……仲間たちも、振り返る。
するとそこには、やはり全てがあった。
もしかすると喉から手が出るほど渇望したかもしれない、
夢にまで見た理想の世界がそこにあった。
ロザーリオ : (普通の人間としての生涯がある、苦しい事もあり、ただ平凡に、仕事の後は自分の故郷へ帰り、ゆるやかに老いて、そして朽ちる、平凡な生涯)
──君たちは冒険者だ。
あらゆる理不尽を踏破し、
様々な出会いと別れを経て、ここに立っている。
故に、遂に理解する。
“これは夢だ。”
こんな完全な幸福はありえない。
それを君たちはよく知っている。
だからこそようやく気付くことができた。
これは夢だ。悪い夢だ!
……けれど……。
喩え夢だとしても、
決して醒めない夢であるならば。
これを受け容れてしまったほうが、
幸せなのかもしれない。
いいや、それでも。
それでも、
それでも……抗うと、言うのならば。
──その手を、伸ばせ。
カルロ : (ゆっくりと、息をする。夢だと自覚しても、やけに鮮明だ)
ロザーリオ : (剣を握るべき手は未だ若者の物だ、ゆっくりと立ち上がる。今更に望める物でもない)
カルロ : (剣は既に遥か故郷のものとは違う。柄を撫で、一歩を踏み出す。)
カルロ : (すでに置いてきたものだ。そして、これは選び取った道。)
ロザーリオ : (手をそちらへと伸ばす、まだ掴める物があるとでも言うように)
──手を伸ばす。
カルロ : (また一歩、対岸の貴方へ、手を伸ばす。)
──手を伸ばし合う。
???:……何故だ?
ロザーリオ : ……ッ、誰だ
カルロ : (その名を、呼ぶ前に聞こえてくる声へ)……、誰だ
???:……何故だ。何故抗う。
    ここには全てが、全てがあるというのに。
カルロ : 全て?これが全てだとでも?
ロザーリオ : そう望んだとでも?
???:そうだ。これは夢だ。
    気付いたのは君たちが初めてだがな。
    しかし、何故拒む?
    君の望む世界が此処にあるはずだ。
カルロ : ……何か勘違いしているんじゃないか。
ロザーリオ : そうでしょうね、勝手な押し付けだ
???:ここに居れば幸せのうちに終わりを迎えることができる。
    冒険者なのだろう? いつ死ぬとも知れない。
    その時は、今よりもっと悪い状況かもしれない。 
    別離の言葉さえ掛けられず、終わるかもしれない。
カルロ : ……そうか。だからわざわざこんな夢を。
ロザーリオ : ……
カルロ : 筋書きとしてはあまりにも急だろうに、ご丁寧に東の、生と死の境界まで再現して。
???:人はみな死ぬ。
    それが遅いか早いかだけの違いだ。
    此処にいれば幸福に苦痛を知らず死ねるのに。
    それでも君たちは抗うのか?
カルロ : 痛いくらい分かってる。…いや…あんたのお陰で思い出した。
カルロ : それだけは礼を言おう。
ロザーリオ : 煩い。幸福だとも思えません。今は
──淡々と語る影に、
君たちの想いをぶつける時だ。
或いは、既にするべき問答を終えただろうか。
カルロ : (影を睨み、剣の柄を握る)
ロザーリオ : (剣を抜く、そして構える)
カルロ : (同時、音もなく構えた。水面に、刃が映る)
いずれにせよ、影は暫し沈黙し──、
???:……そうか。
    ああ、全く……。
???:……度し難い……!!
ナイトメア・ロード:オオオ……オオオオオ……!!
カルロ : 度し難い、こちらの台詞だ…ッ
ロザーリオ : 筋書き通りに行かずに憤るとはね、観客としてはそれが普通なのかもしれませんがね……
ナイトメア・ロード:愚か者め、莫迦どもめ!
    そうだ、我は夢喰らい。
    夢を通じ、人間の生気を喰らう者。
カルロ : ご丁寧に自己紹介をどうも。
ナイトメア・ロード:幸福な夢のうちに死なせてやろうと思ったものを!
    貴様らに、もはや安寧はない。
    終わらぬ悪夢で以て、
    その絶望を我が糧としてくれる!
ロザーリオ : 死に方は選びたい、少なくとも今じゃない。カルロ、やれますね
カルロ : 自分の道は、自分で選ぶ。―勿論。行くぞ、ロザーリオ。
巨大な、恐ろしい姿に変貌する魔物。
だが、これは夢の世界だ。
あの姿は質量を纏った虚像に過ぎない!
そして、ここが夢の世界であるならば……
……君たちの強い想いもまた、力を帯びる!
ロザーリオ は全回復しました。
カルロ は全回復しました。
[プログレス・ドリーム]を覚えました。
[希望の心]を覚えました。
[ネバーエンド・ドリーム]を覚えました。
[希望の心]を覚えました。
[プログレス・ドリーム]を覚えました。
[ネバーエンド・ドリーム]を覚えました。
希望を夢見る、諦めない想いが、
強い力となって君たちの身に宿る!
ナイトメア・ロード:オォォォォォォォッ!!
ロザーリオ : 諦めるつもりは無い、ええ……!
カルロ : ああ、まだ終わらせやしない!
さぁ──今こそ、悪夢の連鎖を断ち切れ!!
Round 1
カルロ : プログレス・ドリーム!
カルロの諦めない心が力に変わる! 達成値:16([5,5,6])
カルロは[不撓不屈]になった
ロザーリオ : プログレス・ドリーム
ロザーリオの諦めない心が力に変わる! 達成値:12([1,2,3]+6)
ロザーリオは[不撓不屈]になった
ナイトメア・ロード : カースドオーラ!
カルロを呪縛が蝕む! 達成値:16([5,2,1]+8)
カルロは抵抗しようとした。
カルロは抵抗した。 達成値:16([5,4,2]+5)
カルロは移動した。
カルロは[10,9]へ移動した。
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[10,11]へ移動した。
ナイトメア・ロード : カースドオーラ!
ロザーリオを呪縛が蝕む! 達成値:20([1,5,6]+8)
ロザーリオは抵抗しようとした。
ロザーリオは抵抗に失敗した。 達成値:14([2,4,4]+4)
ロザーリオは[悪夢の呪縛]になった
カルロ : 間合いだッ、 シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:15([3,6,3]+3)
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに29のダメージ ([3,2]+29)
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:19([2,6,5]+6)
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに32のダメージ ([5,4,6]+22)
Round 2
ロザーリオ : さっさと片を付けたい所かな……
カルロ : …来るなら来いッ
カルロ : やってやる…!
カルロ : チャージ!
カルロは力をためた!
カルロは[チャージ]になった
ロザーリオ : レイスラスト
構え、連撃 達成値:13([3,1,3]+6)
ナイトメア・ロードは防御した。
ダメージを3軽減! ([]+5)
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに18のダメージ ([2,2]+22)
ナイトメア・ロード : パニシュメント!
巨大な剣がカルロに振り下ろされる! 達成値:17([1,5,3]+8)
カルロは回避しようとした。
カルロは回避した。 達成値:23([2,1,5]+15)
カルロ : ルミナスレイン!
閃光が迸る。 達成値:8([2,4,2])
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに33のダメージ ([1,6,3,1]+27)
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:15([3,1,5]+6)
消費SPを-2修整した。  
消費APを-2修整した。  
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに30のダメージ ([5,5,3]+22)
カルロ : 間合いだッ、 シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:9([4,1,1]+3)
カルロはWillを使用した!
ナイトメア・ロードは防御した。
ダメージを3軽減! ([]+5)
消費SPを-2修整した。  
消費APを-2修整した。  
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに35のダメージ ([3,1,6,4]+29)
ナイトメア・ロードは攻撃した。 達成値:17([1,5,3]+8)
カルロは回避しようとした。
カルロは回避した。 達成値:26([2,3,3]+18)
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:18([5,5,2]+6)
ナイトメア・ロードの防御はAPが足りず失敗した。
消費SPを-2修整した。  
消費APを-2修整した。  
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに29のダメージ ([4,5,3]+22)
カルロ : 間合いだッ、 シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:11([1,1,6]+3)
カルロはWillを使用した!
ナイトメア・ロードの防御はAPが足りず失敗した。
消費SPを-2修整した。  
消費APを-2修整した。  
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに40のダメージ ([6,5,2,3]+29)
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:23([6,5,6]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに24のダメージ ([4,1,2]+22)
カルロ : 間合いだッ、 シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:16([5,6,2]+3)
カルロはWillを使用した!
ナイトメア・ロードの防御はAPが足りず失敗した。
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに38のダメージ ([6,1,6,1]+29)
ナイトメア・ロードは[重傷]になった
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:14([3,4,1]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに27のダメージ ([6,3,1]+22)
カルロ : 間合いだッ、 シャインスラスト!
―きらめく一閃。 達成値:10([2,1,4]+3)
カルロはWillを使用した!
カルロは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに43のダメージ ([4,4,5,6]+29)
ロザーリオ : チェインスラスト
踏み込み、一閃 達成値:19([6,2,5]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
ロザーリオは[10,9]へ移動した。
ナイトメア・ロードに22のダメージ ([1,5,3]+18)
ナイトメア・ロードは[気絶]になった
カルロのシャインスラストはAPが足りず失敗した。
カルロは[チャージ]でなくなった
──死闘の末、
ついに悪夢の王が膝を付く!
ロザーリオ : ……二人ならどうとでも出来ると、そう話したばかりだ
カルロ : (流麗で迅速な剣が、ナイトメアへと降り注いだ)理解したか?
ナイトメア・ロード:莫迦な……。
    こんな事が……夢の世界で、我が……。
ロザーリオ : 諦めは悪い方でね
カルロ : 夢で作られたものであれば、意志の力が通用する…抗うのは得意なんだ。
ナイトメア・ロード:それほどまでに……
    貴様らの、想いが強いというのか……!
    何故だ……何故、何故……!
カルロ : 想念はときに因果を曲げる。 …何故、か…
カルロ : 理由はいるかな。
……きっとこの魔物には、
これ以上、何を言っても分からないのだろう。
ロザーリオ : これ以上話しても無意味でしょう
カルロ : ……ああ。
さぁ……決着の時だ!
ナイトメア・ロード:莫迦な……莫迦な、莫迦な!
    オォォォォォ……!!
悪夢の王が掻き消える。
緩やかな川の流れ。
静寂が世界を包み込み、その輪郭が揺らいでいく。
ロザーリオ : ……はは、流される程の流れでも無かったな……
カルロ : (自ら作り上げた、得物を納めて息を吐く)……足を取られそうだった?
ロザーリオ : 今思えば、取られるものかと。踏み出した時はそんな事も考えられませんでしたがね
カルロ : ふふ……
崩れてゆく世界のなか。
川の上流に、白い花が咲いている。
流れに逆らい、力強く。
凛として、咲き誇っている。
……きっと、あの花こそが現実世界の象徴。
あそこに行けば、夢の世界から脱出できるはずだ。
さぁ、帰ろう。
ロザーリオ : 手を貸して貰えますか。
カルロ : (手を差し伸べる)
ロザーリオ : (その手を取って、しっかりと握って)……良かったです。これで終わりでなくて
カルロ : もし終わりだったならひどい物語だろう。
ロザーリオ : 違いない。
カルロ : ……
ロザーリオ : どうしました……
カルロ : あんたの好きな花。アスチルベ。
カルロ : 訊ねたのがもうだいぶ前のことみたいだ。
ロザーリオ : 覚えていたんです?
カルロ : 勿論。
カルロ : 語源は"ない"と"輝き"だというけれど…そう、あんたの目みたいに…
カルロ : 煙るような、ふわりと揺れる様は、どこにあっても、例え雨の中でもよく目立つ。
ロザーリオ : そう言われると悪い気はしないな……でも今は、もう一つ好きな花があります。
カルロ : (白い花から眼差しを貴方へと向け)教えて。
ロザーリオ : 貴方も好きな花です。
カルロ : ふふ。(はにかんで笑う)
ロザーリオ : 戻りましょう。此処に留まる理由はない
カルロ : ああ、行こうか。
帰りますか?
カルロ : (今一度、手を強く握った)
ロザーリオ : (その手を握り返して)
ロザーリオが[帰ろう(クエストクリア)]を選択しました
さぁ、帰ろう。
カルロ は全回復しました。
ロザーリオ は全回復しました。
……気が付くと、あの路地裏に居た。
もちろん、傷ひとつない状態で。
どうやら、あの魔物と対峙した瞬間、
夢の世界に引きずり込まれていたらしい。
街に戻ると、
昏睡していた人々も、目を覚ましたとのことだった。

……こうして。
此度の依頼は、幕を閉じた。

さぁ、今日も力強く生きていこう。
この思い通りにならない現実で。
……君が居る、この世界で!

                          ──黄泉路に咲く花の名は。
                                       Fin.
カルロ : さよならだけが人生だ
ロザーリオ : お疲れ様でした
[報酬袋] を手に入れた。