大衆酒場「梟の爪」は隠れ家的雰囲気の落ち着いた名店!喧騒に疲れた時に

- 大衆酒場『梟の爪』 -
ナイゼル : (入店してきた客をちらと見た)
白髪の青年 : (──微かな風と、軋む音を立てながらフード姿の人物が入店していくる)
ナイゼル : こっちの店に客入って来るのは一寸珍しい気もするな……向こうのがやっぱ儲かってるのか……?(ぶつぶつ言いながら水だけで居座っている、迷惑な客かも)
取引をしました。
8ルド失った。
[エール] を手に入れた。
白髪の青年 : (空いた席に座れば一息……なにやら独りでブツブツ言っている客には怪訝な視線を向け)
ナイゼル : ……な、なんだよッ!ちゃんとエールも頼んだんだが!?(視線に気づいた)
ナイゼルは、エールを使った。
爽やかな苦みが舌から喉へと抜けていく……
ナイゼルは2のSPを回復した。  
ナイゼル : (そして一気に飲み干していった)取材しようと思って来たが、隣の酒場よか人が居なくて一寸困ってただけなんだがッ?!
白髪の青年 : ……いや、別に何と言うわけではないんだが……(酔っ払いかなあ……と思いつつも)
白髪の青年 : ……取材?(続く言葉に少し興味が増して)
ナイゼル : ドラッヘン・アウゲの記者のナイゼル。君がこまめに新聞読むタイプなら知ってるかもな
白髪の青年 : ……ああ、確か大半の記事を書いていたような……
ナイゼル : そ、その内私以外のも書いてくれるようになるはずだ……そうじゃないと困る
白髪の青年 : ………だと良いね、しかし取材の内容は騎士のものが大半だった気がするが……
白髪の青年 : 上層で取材したほうが、色々とネタはあるんじゃあないのか?
ナイゼル : 大体騎士団連中と模擬戦やってそれの話書いてたんだよ。ただ上層ばっかだとそろそろネタが尽きてきたんでね
ナイゼル : 知り合いの騎士は大半をコンプしたしな。あと……ずっと騎士団の話ばっか書いてると絶対飽きるだろ読んでる側も
白髪の青年 : そうかな……まあ、売り出す対象に寄ると思うけどな
ナイゼル : 戦って取材出来る奴もそうそう居ないし、連載終わらせよーかなってとこでも
白髪の青年 : ふうん………記事を書くというのも、大変なのだね……
白髪の青年 : ……良かったら色々とご教授願えないか?少し興味があるんだ
ナイゼル : なんかこっち来てから良く聞かれるなそれ。君で3人目だぜ?
ナイゼル : ふふん、まあいい。教えてやる代わりに取材させて貰って良いか?こっちの酒場の良いとことか聞かせてくれ。隣の狐の尻尾亭のはもう書いたしな
白髪の青年 : なに、物書きを専門にする人物の視点というものに興味があってね……ん、ああ……
ナイゼル : 専門で程じゃあないよ。私元々は旅人だしね。小銭稼ぎってヤツ
白髪の青年 : ……ちょっと難しいかな……私もこっちの店で食事を取ることは殆ど無いし
ナイゼル : じゃあ君本人の話でも良いよ。あ、こっちは記事ってよりは私が気になるってやつね
白髪の青年 : ……まあいいよ。君の興味に沿うかはわからないけれど
白髪の青年 : (そう言うと、ナイゼルの向かいにある席に移動して)
ナイゼル : やった、なら教えてやるか。私の超・取材術というヤツをね
ナイゼル : (ダサい、多分今決めた名前だ。本来そんな名前の無いテクニックだと思われる)
白髪の青年 : oO(独特なセンスだなぁ)
ナイゼル : まず、見出しには凝る。5文字とか7文字程度のブロックに分けて発音したときに語呂が良いようにする
ナイゼル : 自分で書いたのを読み返したり発音してみるのが良いな。これは。後は……
ナイゼル : 本文。これは好きに書いても良いが、なるべく断定的な言い方をしないようにしてるかな。一寸くらい逃げられる余地があった方が良い時もある。記事の場合は結構ある
白髪の青年 : ……ああ、もし異なる事実があったりした時とかに……
ナイゼル : 怒られるからね。そうなった時に責任は取りたくない
白髪の青年 : 違いない、あくまで"かもしれない"と想像を掻き立てるくらいが良いってことかな?
ナイゼル : そうそう。人間誰しも都合の良い方に考えるし、見てる視点は違うからね。視点によって変わっちゃうくらいの情報が丁度いいと思うな
白髪の青年 : なるほど、ね……取材のネタは、どういった方向から掘り下げがちなのかな
白髪の青年 : やはりこう、大衆受けする内容というのは傾向としてあるんだろう?
ナイゼル : 私はあんまり大衆受けするか〜よりは。アレだ
ナイゼル : その日一寸だけ笑える程度の内容専門。空席作っても問題無いヤツしか書いてないよ
白髪の青年 : ……なるほど。旅人としての距離感を保つため……なのかな
ナイゼル : そ、私来週には出てくつもりだし
白髪の青年 : ………出ていく?しかしこの国からは……
ナイゼル : ふふ、死ぬと思ってるだろ。私も1割くらいしか無理かなと思ってる。
ナイゼル : これも一寸驕りだな。留まってられない質でね。
白髪の青年 : ……分の悪い、と言うことすら困難な賭けだとしてもか
ナイゼル : 応。そのつもり。それなりに長く留まったしね
白髪の青年 : ………何のために、そこまで無謀を通そうとするんだ?自殺志願という訳にも見えないが
白髪の青年 : (取材の内容とは関係がない、それでも目の前の人物が取る選択には……疑問と、心配が交じる)
ナイゼル : フフ、そこ聞くなら君の素性とかそっちを差し出して貰おうかな。私ばっかり自分語りするんじゃあ割に合わないからね。
白髪の青年 : ………そうだな、それも道理だ
白髪の青年 : ……まあ、難しいことでもない。私も君と同じ……迷い込んだ者の一人、なのでね
白髪の青年 : この国を……あの森を越えることの無謀さは、身に沁みて理解しているつもりだ
ナイゼル : お、稀人ってやつか!?初めて見たかも知らん。噂でしか聞かないもんだから
白髪の青年 : ……まあ、それはそうだろう。それこそ滅多なことではたどり着くことすら出来ないようだし
ナイゼル : 滅多なことではというのはそうだな……私も正直もう一回対峙するのか〜と思うと気が沈むとこある
白髪の青年 : ……それなら、なぜ……
ナイゼル : 一所に留まって生きたことのない人間が急にそれを出来るかって言われると無理じゃないか?
白髪の青年 : ………(何も言えない、そういう考えが無いとは言えず)
ナイゼル : それ以外にも色々あるが。名前の意味を探すのが目的なんだ。ただ見つけただけじゃ意味が無い。世界にそれを遺さなくちゃならない。此処だけが世界ならそれでもいい、ただ私は此処だけじゃないことを知っているからね
ナイゼル : お分かりかな?(何て言いつつ次はそっちの番とでも言いたげ)ていうか君名乗りもしないし……!秘密主義め
白髪の青年 : 言葉を尽くしてはぐらかす、というような真似は出来ないもので(肩を竦めて
白髪の青年 : ……まあ、そうだな。銀剣とでも呼んでくれ、ここではそれで通っている
ナイゼル : 銀剣。剣士なのか
白髪の青年 : いいや、ただの鈍らさ
白髪の青年 : (右腰に下げた銀一色の剣は、刀身が歪に欠けている……)
ナイゼル : 確かにまともには使えない剣だな
白髪の青年 : ああ、昔はいわゆる……魔法剣士、という奴だったのだがね。今じゃ剣では護身が精一杯だ
ナイゼル : 魔法剣士、っていうと通じ合うとこあるな。私も近い。
白髪の青年 : ま、ハッタリを利かせるには都合が良いのだがね。振るっても加減が楽だし
ナイゼル : 剣見せるだけでも退く奴は退くしな。道理だ
ナイゼル : こっち来るまでにかなり色々あったと見てるんだが、もしかしてそう?
白髪の青年 : ……まあ、そうだな。何があったかは語れるようなものでもないけど
ナイゼル : そこに色々ツッコむにはもう一寸仲良く無いと無理だな。初対面に自分の全部話すようなことじゃないし
白髪の青年 : まあね、ただ仲を深めるような時間があるかは解らないが
ナイゼル : フフ、それもそうだ。銀剣君、君は上手くやれよ。私は出てくがこの街は色々と訳ありだ。長くここで過ごすなら確実に色々あるわけだし
白髪の青年 : ……違いない……ああ、それと……記事にするなら、私の呼び名は"銀"に縮めて貰えるかい?
白髪の青年 : あんまり目立ちたくないんだ、ただでさえ稀人で注目されやすそうだし
ナイゼル : フフ、銀ね。良いよ。個人的な話だったから手帳に書く程度にする気だったが。私みたいな地味なのですら記事になってるしな……
白髪の青年 : 記事にしないならそれはそれで、なんだけどね(軽く笑って)
白髪の青年 : ほら、ネタが無いなら使われそうだなと思ったから(冗談めかし
ナイゼル : 旅先での雑談まで記事にしてたらそれこそバニラさんに日記にしてんじゃないわよ!って言われるからな
ナイゼル : まあ、既に結構私の日記と化してるのだが……
白髪の青年 : バニラ……新聞社の編集長だっけ?
ナイゼル : 応、上層のドラッヘン・アウゲに居る編集長
白髪の青年 : この国で情報を取り扱うのは難しそうだというのに、敏腕なのだなと思っていたが……なるほど、結構な女傑らしい
ナイゼル : なんていうか……此処だけの話しな?これ此処だけの話な?バニラさんに会っても言うなよ!?
ナイゼル : 探偵やめよっかな〜ってちらっと言ったら意気地なし!って結構強めに怒られた。地味にキツめの女だぜあの人……!
白髪の青年 : お、おう……まあそのくらいでないと新興の新聞社など運営できないんだろうが……下からすると大変そうだな
ナイゼル : だから人少ないのかもな……アンタも上層行くことあったらこそっと記事書いたりしてやってくれ。人手不足で参ってるらしい
白髪の青年 : ……まあ、考えておく……
ナイゼル : 前向きに頼むッ!
白髪の青年 : oO(……流石に所属が所属だから深入りは無理だろうけどな……)(※解放HOは記者所属自体ができない)
白髪の青年 : ……そんな具合だとしたら、記事のネタが無いだなんてなかなか言えないんじゃないか…?
ナイゼル : (当然貴方がその後どうしたかこの男が知る由もない、出ていくのはきっとかなり近い日だろうから)(所詮は口約束だ)
ナイゼル : ……それっ!!
ナイゼル : マジで、マジで、困ってるんだよッ!下層特集は苦し紛れに近い!
白髪の青年 : だろうなあ……とはいえ、下層はそれこそ上層ほど記事にできそうな内容は無いと思うけど
ナイゼル : 下層の知り合いにも楽しみにしてるとか言われると、こう、やや責任重大というか責任があると逃げたくなるというかッ
ナイゼル : まあ、上層の煌びやかな感じと比べるとやっぱ無いんだな……
白髪の青年 : バーがあるようだが、今は開いていないようだしなあ……湯屋くらいか?話題になりそうなのは
ナイゼル : 湯屋、かなり気になってる。デルフィニウムさんにいつか取材するとは言ったんだが……
ナイゼル : 私がふらふらしてるせいでまだ出来て無い……これだけは出てくまでに絶対どうにかしたいトコだな……
白髪の青年 : ……そうか……
ナイゼル : まさか銀剣君は経験が?
白髪の青年 : ……………
ナイゼル : おいっ!それはある側の反応だって!
白髪の青年 : (つい、とフードの下で目を逸らす気配)
ナイゼル : 詳しく教えろッおい、男だろッ!良い思いしたんならその思い出を共有しろよ……ッ!!
白髪の青年 : ……自分で体験した方が良いと思うけどな……とりあえず言うなら、サービスは積めば積むほど値が張るから覚悟をしておけ、くらいか?
ナイゼル : ……ど、どれくらい積んだ?
白髪の青年 : ……指名料だけで100ルド
ナイゼル : 今、重要な話をしてるぞ。指名で100か、上の風呂よりはマシ……その上は……やったか?
白髪の青年 : ………洗体くらいかな……
ナイゼル : ……なら、私は全部積んでこの世の全てとオサラバしても良い感じに、していくか
白髪の青年 : まあ、後悔しない選択としては正しいのかもしれんが……肝心なところで足りなかったら悲惨だなそれは
ナイゼル : そこそこには稼いだはずだ、アレだけ書いたんだからな。此処で使い切っても惜しくはないさ……い、いや死なない程度には遺すのだが
白髪の青年 : まあ、後悔が無いようにした方が良いのは確かかな……本当に
ナイゼル : フ……記事が載ったその時はついにやったか!と思ってくれ
白髪の青年 : 最後に残す記事にするのはあまりな内容な気もするけどな……
ナイゼル : 大丈夫だって、退職するって話がラストになるはずだからさ。
ナイゼル : ってえ、かなり引き留めちゃったな。時間大丈夫か?
白髪の青年 : ん……そうだな、少し通りを見て回るつもりだしそろそろ行くか…
ナイゼル : じゃ、またどっかで会えたらだな。じゃあな銀剣君!私もそろそろ上に戻って何か書くかな……
白髪の青年 : ああ、また会えた時には上層でのネタも聞かせて貰いたいな
ナイゼル : 勿論!
白髪の青年 : では、また
ナイゼル : (手を振った)
白髪の青年 : (ひら、と手を振り店の外へ)