真実は知らない方が良い時もある
ナイゼル : お、騎士団の人かな。修練場にでも行くとこ?(見覚えのない姿に声を掛けて)
ルノーは[白竜騎士団]でなくなった
エグゾヴライム : ん、ああ、よぉ。騎士団では見ない顔だな、市民……でもねぇか(あなたの腰に下げた剣に視線を落とし)
ナイゼル : 最近〜ってほどでもないけど最近こっちきた旅人ってとこ。ナイゼルだ。よろしくね
エグゾヴライム : ああ、騎士団の奴らに片っ端から勝負をふっかけてるって記者か。俺はエグゾヴライム、騎士団じゃまぁ雑用担当だ。よろしくな。
ナイゼル : 勝負吹っ掛けてるっていうか取材だ取材ッ!
ナイゼル : ま〜今日は休みの予定なんだけども。雑用担当?
リスティア : (ありゃ、なんかやってる……と横目で見ながら訓練場の方へ)
エグゾヴライム : 訓練か、ご苦労。
ナイゼル : (訓練所に向かう影に軽く手を振った)
エグゾヴライム : (軽く手を振って見送って)
エグゾヴライム : ……んーで、あー、そう、主だった戦いは若い奴らに任せてるからな。
ナイゼル : 雑用って普段何してんだ?あんまり想像付かないかも知らん
エグゾヴライム : んーああ、そうだな……結構あちこちに竜の像があるだろ、それを磨いたりとか。
ナイゼル : (地味!)
エグゾヴライム : お前今地味だって思ったろ、顔にでてんぞ。
ナイゼル : なっ!!じゅ、重要な仕事だなと思ったが!?
エグゾヴライム : ほんとかぁ……?
ナイゼル : ほんとほんと、色々やってる奴が居るなとは思ってたけどそこまで騎士団の仕事とは思わなかっただけで
エグゾヴライム : 結構肉体労働なんだ、でけぇし、複雑な形してるし、量も多い。修道院の女の子にゃ押し付けらんねぇだろ。
ナイゼル : ああ〜可愛い子多いよな。アトリアさんとか、懺悔室の……お姉さまとか……(それから下心はありませんよと言いたげに手を横に振った)
エグゾヴライム : ……だな、アトリアは俺が仕事をしてるときに差し入れなんかもしてくれる。顔も可愛いが気も利く、性格まで可愛い。
ナイゼル : わかってるッ!いやお堅い連中が多いから怒られるかと身構えちまった
エグゾヴライム : 懺悔室のお姉さん……は知らねぇが……あそこは交代制だしな……誰だ?(とつぶやきつつ)
エグゾヴライム : おいおい、騎士だって男だぜ。可愛いって話すくらいはするさ。
ナイゼル : 誰かまでは私も……いや、ちょっと悩み聞いてもらってて……助かったからさ(よくよく考えると姿は見ていないなと思い至った)
エグゾヴライム : そうか、そりゃぁ、まぁ、よかったな。……まぁ、あるよな、顔もわからねぇ手紙の相手に惚れちまうってことも。
エグゾヴライム : そんなやつの言葉に救われるってこともよ。
ナイゼル : ま〜私は旅人だ、飽きない程度に平穏あれっつってお別れだけどね。惚れ、いやッ、そんな邪なとこは……いやっ若干あったが……!!
エグゾヴライム : (ここで男は、旅人の懺悔人か……そういえば最近……と考え至った。しかし、懺悔室に誰が、どんな悩みで来たか、等は職務上話せない。悩める人同士に共通項があっても口に出すわけにはいかないのだ。)
エグゾヴライム : しっかし、顔も見えずに喋るだけでその印象ってのもまぁすげぇな。
エグゾヴライム : 話してる感じ、どんなお姉様だったんだ?俺も気になるぜ。
ナイゼル : フフフ……やっぱ君も男だな……気になるか?気になるよなァ!?良いぜ……耳貸せッ
エグゾヴライム : ああ……いいぜ……聞かせてくれよ。お前の想像、その思い描く姿を。
エグゾヴライム : (うきうきと耳を寄せた)
ナイゼル : まず……穏やかな声だったし落ち着いてた。まあ仕事モードって感じだな。職務熱心な感じがあた。それから……この季節でも結構厚着だ……暑いって言ってたしな。
エグゾヴライム : 真面目で、仕事熱心、そして穏やかで厚着のお姉さんか……。それはいいな……唆るぜ……。
ナイゼル : 秘密は守ってくれるんだろうなって安心感を与える声色、この辺りで私は……ふーんお姉さまって感じのシスターだなと予想を立てた、探偵をやってるんだがこの推理はきっとあながち間違いじゃあないッ(すべてが間違っている)
ナイゼル : そして……此処は彼女のささやかな秘密にも触れるかもしれんが……マジで秘密だぞ……良いな?(声の音量をさらに落とす)
エグゾヴライム : ……ああ。(ごくり、と咽を鳴らした)
ナイゼル : 多分……音的に……話してる最中に2枚くらい脱いだ……ので結構あられもない格好で私の話を聞いていたのではないかと思うのだが……(その妄想は儚い夢だ――)
エグゾヴライム : おいおいおいおい、仕事熱心な真面目なお姉様シスターが恥じらいながら眼の前で2枚も脱いでるのに遭遇したって?そりゃおい、おいだろ。
ナイゼル : だよな……?だよな!?!??
ナイゼル : 私は懺悔室の存在に感謝したね、勿論悩みを聞いてもらったことが一番だが、こんな幸運に引き合わせてくれたんだからな
エグゾヴライム : ああ、そりゃたまらねぇよ、いや、姿が一切わからねぇってのもまた唆るな。そのミステリアスさがいい。
ナイゼル : 良いな……君は同僚なんだろ……騎士団に入ってるわけだし……おいその内見つけても今日のことは話すなよ……絶対恥ずかしがるだろうからな
エグゾヴライム : ああ、当然だ、約束する。お姉様シスターの秘密は俺たちで絶対に守ってやろう。……それにまぁ、シスターのヴェールってのは脱がせないからこそ唆るもんさ……。探すのも、やめておくぜ。野暮だ、そいつは。
ナイゼル : おい……!!(握手を求める)
エグゾヴライム : ああ………!!(がっしと握手を結んだ)
ナイゼル : あんた、名前は……!?
エグゾヴライム : フッ……あえてもう一回名乗るぜ、男、エグゾヴライム。浪漫の解る男だ。……お前の名前は?
ナイゼル : 私は……ナイゼル、同じく浪漫の解る男だ……!(ここに友情が生まれた、下世話な男の友情だった――)
エグゾヴライム : ナイゼルか……お前の名前、俺の人生に刻んでおく。(硬く結ばれた男の手と手、その熱い気持ちは、確かに通じ合っていた―――。)
ナイゼル : (事実は……どうあれ――)エグゾヴライム、君のことは忘れない、何処へ行こうとも……
エグゾヴライム : ……ああ、その幸運に恵まれたいい旅を、これからも続けてくれ。……旅の果て、いつかあの世で酒を片手に語り合おうぜ。出会った『幸運』の数々、その全てをよ。
ナイゼル : 応、当然。私の旅の目的を果たすまで、その先もずっとだ。その時は奢ってやる。数多の美女との武勇伝片手に語ってやるよ。まあ、あの世の酒場に金が必要かはわかんないが
エグゾヴライム : 男がただ浪漫を語るに金がいる、そんな辛気臭い場所じゃあねぇと祈るぜ。
ナイゼル : フ、飲み放題なら良い場所だな……ああ、そうだ。私が去る前にまた会えたら取材でも受けてくれ。下層の記事まで手出ししてるんだが対戦相手は幾ら居ても嬉しいからな
エグゾヴライム : ……ん、ああ、わかった。俺が勝ったらそんときはお前に竜磨きの手伝いをしてもらうからな。(今生の別れみたいな空気を出しながらすぐに再会を約束する、それが下世話な男の友情というものであった。)
ナイゼル : それは……絶対勝たねえとなあ……(そう零しつつ手を振った)
エグゾヴライム : へっ、負けねぇよ。……あばよ、ナイゼル。浪漫の解る男よ。
ナイゼル : じゃあなエグゾヴライム、またな
- 新聞社・探偵社『ドラッヘン・アウゲ』 -
ナイゼルは、手帳を使った。