理想たちの箱庭

アルマ:おかえりなさい。
 今日はどうするの?
ダミアンがクエストの参加を募集しています。
ダミアンがクエストの参加を募集しています。
クエストを開始します。
ゴーレムの処分依頼
 重大な欠損を得たゴーレム、”イデアル“を破壊処分してほしい。
 報酬は宿の規定の通り。交通費、必要道具類は別途支給。
  依頼人 イデアル
そんな依頼書に添えられた地図を手に、あなたは郊外を更に外れて、小さな森を抜けようとしていた。
やがて木々が途絶えたその先、丘の上にちょこんと乗っけられたような様子で、その家はあった。
ダミアン : ここでしょうか。しかし、重大な欠損を得たゴーレム、ですか……。
ロザーリオ : 重大な欠陥と言われてもあまり良くわかりませんが。壊せばいいんでしょう?
ダミアン : 話が早いですね。まあ、居住空間にあっても邪魔ですけれど。
ロザーリオ : 依頼人と同じ名前なのは少し気がかりですがね
ダミアン : そうですね……。
背の高い塀に囲まれた庭は、見事に手入れがされている。
芝は程よく刈り込まれ、茂みには季節の花が咲き乱れていた。
ダミアン : 几帳面な家主のようで。
ロザーリオ : そのようで。季節ごとに手入れするのは骨が折れるでしょうね
素朴な趣味を持つ庭師なら、この庭を『理想』と呼ぶだろう。

開け放たれた門から庭の先の家屋の扉まで、丁寧に草の避けられた、土を均しただけの道が続いている。
ダミアン : 私も役目が終わったら、こういう暮らしをしたいなあ。素朴な……。
ロザーリオ : 何年先の話をしているんです。行きますよ
ダミアン : あっ、待ってってば。
ややして、パタパタという軽い足音の後扉が開かれた。
顔を覗かせたのは栗色の髪の少年だ。歳は12、3歳ほどだろうか。

ダミアン : こんにちは。ええと……。
柔らかそうな癖っ毛の下で、優しげに目尻の垂れた瞼が瞬く。
陶器のような肌に薔薇色の小さな唇。美しい子どもだった。
ロザーリオ : 子供ですか。
ダミアン : ぼ、ぼく? 初めまして。わ、私は……。
少年は表情を変えることなく、ヘーゼルの瞳を真っ直ぐにあなたへと向けた。
「いらっしゃい。依頼を受けてくれた冒険者さんだよね?
どうぞ、中に入って」
促されるまま、あなたは扉をくぐった。
あなたは食堂へと通された。
花や絵で飾られた廊下から、素朴ながら趣味の良い調度品でまとめられたこの部屋まで、塵ひとつ無く整えられ、まるで隙がない。
一旦部屋を出た少年は、ティーセットの乗った盆を手に直ぐに戻ってきた。
「どうぞ。適当にくつろいで」
ダミアン : しっかりした子供ですね。息子さんかな。
ロザーリオ : さあ。話を聞いてみては。
「ぼくはイデアル。今回の件は僕が依頼したんだ」
ダミアン : 貴方が……。
「必要なことは何でも聞いて」
ダミアンが[依頼人について]を選択しました
「名前はイデアル。起動からは22642日。
完璧で理想的な生活を送るために作られたゴーレムだよ」
ダミアン : ……な、なんと。
ロザーリオ : およそ55年でしょうか(小声で)
ロザーリオ : いやもう少しかな……
ダミアン : ……って、ちょっと待ってください。ひょっとして……。
ダミアン : 壊してほしい、ということでしょうか。(ひそ、と耳打ち。)
「必要なことは何でも聞いて」
ロザーリオ : 見たところどこも壊れているようには見えませんよ。
ダミアンが[処分対象について]を選択しました
「処分して欲しいのは僕じゃない方のイデアルだ。
……ややこしいかな?
父さまはぼくと彼女を「ふたりでひとつ」のゴーレムとして作ったんだ」
ダミアン : 人間における男性と女性、を模したのでしょうか。
ダミアン : 何故? 繁殖の必要もないでしょうに。
ロザーリオ : 二人で一つですか。続けて
「それが『理想』なんだって。だから名前はふたつもいらない。
でも、アレは完璧じゃ無くなっちゃったから。壊して欲しいんだ」
ダミアン : (顔中に疑問符を浮かべている。)
「必要なことは何でも聞いて」
ロザーリオ : その完璧でないというのがよくわかりませんが……お聞きしても?
ロザーリオが[「完璧じゃない」とは?]を選択しました
「顔を破損して、壊れちゃったんだ。

ぼくと彼女は父さまの言いつけ通り、完璧で理想的な毎日を送ってた」
「朝日が昇ったら笑顔でおはようって言って、庭の手入れをして、家を掃除して。
それから魔法のお勉強をして、研究と実験、夕方になったら暖炉の前で談笑して、歌を歌う」
ダミアン : 55年と少し、でしたか。
ダミアン : こういう話、嫌いなんだ。頭が痛くなってくるな……。(眉を寄せて、ぶつぶつ……。)
ロザーリオ : 大雑把な計算ですから厳密には……ううん本筋ではないですね。ずっとその通りに?
「でも16日前、実験で失敗した。イデアル……彼女は顔を破損した」
「体は動いたし、それまで通りの毎日が送れるならぼくはそれで良いと思っていたんだけど、
彼女は違ったみたいなんだ」
ダミアン : はあ……。
「事故の翌日、いつも通り一緒に実験をしようとしたら、魔術式が書き換えられてることに気づいた。
危うくぼくまで身体を破損するところだった」
ロザーリオ : 二人で一つならばもう片方も壊れているべきということでしょうか
「その次の日も同じことが起こった。
イデアルはイデアルを直接傷つけることができない……
だから、彼女はぼくに自らを傷つけさせようと式を書き換えたんだ」
ダミアン : 顔を失ったことが、そこまで?
「というわけで、イデアルとはもう一緒にいられない」
イデアルは淡々とした様子でそう言い切った。
「必要なことは何でも聞いて」
ロザーリオ : さあ、良くはわかりませんが。それほどになる場合もあるということでしょう。
ダミアン : (ロザーリオの整った顔をじっと見つめて、やはり眉を顰めた。)
ロザーリオ : なんです。私の顔に何か
ダミアン : (そういえば、仮面の下は……)ゴホン、いえ。その、女性のイデアルはどこに?
ロザーリオが[処分対象はどこに?]を選択しました
「庭にある納屋の中。結界で出られないようにしてる。
表の箱に、解除のスクロールと薬類を用意してある」
ロザーリオ : なるほど、なら探すまでもないですね
ダミアン : 淡々としておりますね。人間で例えたら、余生を共にした夫婦のようなものですが。
「必要なことは何でも聞いて」
ロザーリオ : 気になるならどういう相手だったのか聞けばいいじゃないですか。
ダミアンが[処分対象について]を選択しました
「それについてはもう話したよ」
「必要なことは何でも聞いて」
ロザーリオ : おや、それなら仕事に戻りましょうか。
ダミアン : ……ええ、この様子です。
ダミアンが[もう聞くことは無い]を選択しました
「話はこれくらいかな。
アレを最終的に処分してくれさえすれば、ここでは自由に過ごしてくれて構わないよ。
研究に使う部屋だけ、鍵をかけてあるけど」
ダミアン : あれ、ですか。
ダミアン : ……まあ、ゴーレムですからね。
「ぼくにはよくわからないけど、人にはそれぞれのタイミングってものがあるんでしょう?」
ロザーリオ : まあ。経緯何かを知った方が良いかもとは思いますね。
ダミアン : お邪魔してみましょうか。私も……彼らの理想とされる暮らしが如何様なものか、気になります。
机の上に、数冊の手帳が並べられている。
埃はきれいに払われているようだが、手帳は古びたものばかりだ。
魔術の研究日誌の中に、私的な日記が2冊紛れている。
比較的新しい方の表紙には30年ほど前の日付。
イデアルを作った魔術師のものだろうか。
ロザーリオ : どうです?何かありました
ダミアン : 日記です。ゴーレムは日記を書くのか?
ダミアン : ……いえ、これは人間が書いたものでしょうか。
ロザーリオ : さあ。彼の話した理想的な生活に書き留めるほどのことがあるようには思えませんが。
ダミアンが[日記1]を選択しました
ダミアンが[1]を選択しました
兄が死んだ。
まだ何も見返せていないのに、あっさりと死んだ。
両親が生きていたならば、
「お前が死ねばよかった」と言うだろう。
これまでの私の努力は、
全てを投げ打っての研究は、
一体何の意味があったのだろう。

もう認めさせたい人間もいない。
ダミアン : …………。
ダミアンが[日記1]を選択しました
ダミアンが[2]を選択しました
葬儀に、ロザリーが顔を出してくれた。
会うのは私が街を出て以来だ。
小さな男の子の手を引いていた。
栗色の癖っ毛、
優しげな目元はロザリーによく似ていたが、
その瞳の色も、快活そうな大きな口も、
私の知る誰にも似ていなかった。
ロザリー。私の幼馴染み。綺麗になった。

ダミアン : ………………。
ダミアンが[日記1]を選択しました
ダミアンが[3]を選択しました
私はひとりで理想を手に入れる。
豊かな庭、暖かな家、美しい家族。
全て自分で手に入れて見せる。
ダミアン : ……………………。
ロザーリオ : 続きを
ダミアン : すみません、もう片方の日記ですが、ロサ。貴方が読んでくれませんか。
ダミアン : 仕事に私情を挟むべきではありませんが。昔を思い出して厭な気持になりました。
ロザーリオ : 仕方ありませんね。
ロザーリオが[日記2]を選択しました
ロザーリオ : それなりに長いようですが。まあいいでしょう
ロザーリオが[1]を選択しました
職人は完璧な素体を作ってくれた!
高くついたが、実家を売り払った甲斐もあるというもの。
そうだ、私は今日この日と
これからの日々のために魔術を学んできたのだ。
彼と彼女には、『理想』と名付けよう。
彼と彼女は2人でひとつ。
もし私が居なくなっても、決して孤独を感じることはない。
ダミアン : 要点だけ教えてください。あとで。
ロザーリオが[日記2]を選択しました
ロザーリオが[2]を選択しました
イデアルに予め課す禁忌はひとつだけ。

『理想』を傷つけぬこと。

後は人の子どもにするように、
ひとつずつ言って聞かせればいい。
イデアルは私の子だ。理想の子らだ。
ロザーリオが[日記2]を選択しました
ロザーリオが[3]を選択しました
正に夢のような生活!
イデアルはとても素直で勉学の覚えも良い。
私の魔術の腕を抜く日も近いのではないか。
彼と彼女の歌声と言ったら、
天上でもこれほどのものは聞けぬだろうというほど。
真っ白な頬に泥をつけて働くあの子たちとの庭仕事の、
何と楽しいことか。
ロザーリオ : (ぱらぱらと捲っていく、普段と違って文字を数える必要はないし何度も読む必要はない。速読だ)
ロザーリオが[日記2]を選択しました
ロザーリオが[4]を選択しました
三日間雨が降り続いたあと、
畑の様子を見に行ったら
雑草とヌメヌメのアイツらが畑を支配していた。
畑に塩を撒くこともできず、
一旦退却し現実逃避にお茶会を始め気付けば正午。
イデアルにいつ畑仕事をするのかと尋ねられて
「人にはそれぞれのタイミングがあるんだ」と返す。
……夕方になったらやろう。
ロザーリオが[日記2]を選択しました
ロザーリオが[5]を選択しました
–—いつか私が老い、2人を遺して死んだ時には。
私の体は庭のオリーブの根元に埋めるように言おう。
いつかあの子達が私のために手向けた花から種子がこぼれ、
あの子達の涙で育ち広がって、この庭を覆うのかもしれない。
私のための花畑の中で、
『理想』は手を取り合って歌い遊ぶのだ。
何と美しい未来だろうか。
ロザーリオが[机を離れる]を選択しました
ロザーリオ : ここの二人は件の魔術師に理想として育てられ、そして魔術師は死んだそうです。死体は木の下だとか。
ロザーリオ : さほど重要でもなさそうですね。
ダミアン : 成程、主人は……まあ想像はしておりましたが、既に没していると。
ダミアン : はあ。
園芸本や教育書が並んでいる。
子どもに読み聞かせてやるような絵本もある。
棚に、額に入った写し絵が飾られていた。
男女の子どもと若い男。
愛らしい男女の双子と誇らしげな父親の絵のようにみえる。
3人とも、同じ色の瞳をしている。
ロザーリオ : 本棚も専門的な本よりは子供向けの本ばかりです。
ダミアン : ここは魔術師の寝室でしたか。もう使われていないのでしょうね。
ロザーリオ : 出ますか。他も見て回りましょう
ダミアン : くだらない。研究は人を追い抜くために行うものではなくて……世の為に……(ブツブツ……)
清涼な水を湛えた瓶、磨き上げられた作業台に竈。
清潔に整えられた台所だ。
しかし、生活の気配というものが全く感じられない。
清涼な水を湛えた瓶、磨き上げられた作業台に竈。
清潔に整えられた台所だ。
しかし、生活の気配というものが全く感じられない。
ダミアン : 矮小な……。(ブツブツ……)
ロザーリオ : キッチンのようですが料理をしているようにはあまり
ダミアン : あっ。……ああ、そうですね。
ロザーリオ : なんですさっきから。
ダミアン : い、いえ……。
ダミアン : (少し言いよどんでから、先ほどの日記1の内容を共有する。)
ロザーリオ : そんなに気にかかるんです?
ダミアン : ……まあ。少しうらやましいです。かの魔術師は、理想的な余生を送れたのでしょう。
ロザーリオ : そうですか。まあ貴方がそうなるには相当先でしょうよ。今は集中してくださいな
食堂に続く扉だ。
ダミアン : わ、わかってますってば。仕事の手を抜くような真似はしません。
この扉には鍵がかかっている。
ダミアン : 研究室でしょうか。
ロザーリオ : 鍵をかけたと言っていましたね
ロザーリオ : ああ、そうだ。そこの木の下です。
木の根元に、不自然な盛り上がりを見つけた。
ちょうど棺ほどの大きさ――
しかし手向けられた花どころか、墓石らしきものすら見当たらない。
ダミアン : お花!
愛らしい花がたくさん咲いている。
ダミアンは、花を使った。
愛らしい花がたくさん咲いている。
[花] を手に入れた。
木の根元に、不自然な盛り上がりを見つけた。
ちょうど棺ほどの大きさ――
しかし手向けられた花どころか、墓石らしきものすら見当たらない。
……。
持っていた花を手向けた。
少しは墓らしくなっただろうか。
[花] を失った。
ダミアン : すみません……。
ロザーリオ : (花を一つ手向けてやった)まあ死後の弔い方すら教えなかったんでしょう。
ダミアン : 彼らは、どんな気持ちで見送ったのでしょうかね。
ロザーリオ : さあ。私なら理想的な日々の後に顧みられることもなく埋められるというのは何ともですが。
ロザーリオ : 見送る側が人でないのなら。それも仕方のないことかもしれませんね。
ダミアン : 意外だな。貴方には即物的な印象がありました。
ロザーリオ : 理想的な生活を共にしたのなら多少は惜しまれたいものです。
ダミアン : でも、ほら。彼らは50余年の間、命令を守り続けてくれましたよ。
ダミアン : そろそろ行きましょうか。
ロザーリオ : まあ想像に過ぎませんしね。何を考えているかなんて。行きますか
納屋の扉だ。
魔力に敏感なものならば、建物全体を覆う結界の存在に気付くだろう。
足元には解呪のスクロールと共に、数本のポーションが入った箱が置かれている。
ダミアンが[結界を解除して中へ]を選択しました
スクロールを開き、そこに記された術式を発動する。
建物を覆っていた魔力の気配が消えた。
[ポーション] を手に入れた。
[SPポーション] を手に入れた。
[Willポーション] を手に入れた。
雑多なガラクタに囲まれて、それは床に蹲っていた。
柔らかな栗色の髪の少女。扉の音に、ゆっくりと顔を上げる。
ロザーリオ : ……
ダミアン : こんにちは。ええと、なんと挨拶すべきでしょうか。
「……イデアル?」
薔薇色の唇から、あどけない声が流れ出る。
しかし大きくひび割れた半顔が、彼女が人ではないことを示していた。

ダミアン : …………、冒険者です。貴方を破壊しに来ました。
「……あなた、だあれ?
わたしに何のご用?」
ぎこちない仕草で、首を傾げる。
硬質な肌の一部が、床へと剥がれ落ちた。

ロザーリオ : 先の通りです。
ダミアンが[「お前を処分しに来た」]を選択しました
“イデアル”が、ヘーゼルの瞳の瞼を瞬かせる。
「イデアルがあなたを呼んだのね」

ダミアン : そうですね。
少女の姿のゴーレムは立ち上がった。
その周囲の魔力が膨れ上がる。
「破壊されてはいけないというのが、父さまの言いつけなの」
Round 1
ダミアン : 奇妙な話ですね。破壊されるには、争いの果てに、敗北しなければならないとは。
ダミアン : 『生命精気転化論』!
ダミアンは血を捧げた・・・
ダミアンは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[3,5]へ移動した。
イデアル : うたう!
ノイズが響く 達成値:11([1,5,1,2]+2)
ダミアンは抵抗しようとした。
ロザーリオは抵抗しようとした。
ロザーリオは抵抗した。 達成値:17([3,6,2]+6)
ダミアンは抵抗した。 達成値:16([4,3,3]+6)
ロザーリオは2のAPを失った  
ダミアンは2のAPを失った  
ロザーリオに1のダメージ ([2]+5)
ダミアンに2のダメージ ([6]+5)
ダミアン : 『生命精気転化論』!
ダミアンは血を捧げた・・・
ダミアンは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:17([3,6,2]+6)
イデアルは防御した。
ダメージを4軽減! ([]+8)/2
イデアルに21のダメージ ([4,6,6,2]+15)
ダミアン : 『生命精気転化論』!
ダミアンは血を捧げた・・・
ダミアンは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
ダミアン : 『生命精気転化論』!
ダミアンは血を捧げた・・・
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。

ダミアンは2のSPを回復した。 ([]+7)/3
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ失った。
Round 2
ロザーリオ : 流石に頑丈に作られている……
ダミアン : 貴方でもですか。……その構え、やっぱりまだ慣れません。
ロザーリオ : まあ私としてもあまり馴れないものです
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:20([4,6,4]+6)
イデアルは防御した。
ダメージを4軽減! ([]+8)/2
イデアルに10のダメージ ([2,2,2,1]+15)
イデアルは移動した。
イデアルは[2,6]へ移動した。
ダミアンは移動した。
ダミアンは[4,4]へ移動した。
イデアルは攻撃した。 達成値:10([1,1,3,3]+2)
ロザーリオは防御した。
ダメージを9軽減! ([]+13)/2+([]+2)
ロザーリオに0のダメージ ([6,1]+6)
ダミアンは移動した。
ダミアンは[2,5]へ移動した。
ダミアン : 『魔力媒体プネウマ療法』!
イデアルの生気を奪い取る! 達成値:23([4,2,5]+12)
ダミアンはWillを使用した!
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:14([6,2,1]+5)
イデアルに16のダメージ ([3,3,3]+12)
ダミアンは16回復した。  
ダミアン : 『魔力媒体プネウマ療法』!
イデアルの生気を奪い取る! 達成値:22([3,4,3]+12)
ダミアンはWillを使用した!
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:11([1,4,1]+5)
ダミアン : 貴方も同じくらい頑丈ですよ、ロサ。
イデアルに16のダメージ ([2,1,6]+12)
ダミアンは16回復した。  
ダミアン : 『魔力媒体プネウマ療法』!
イデアルの生気を奪い取る! 達成値:26([4,6,4]+12)
ダミアンはWillを使用した!
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:10([1,1,3]+5)
イデアルに15のダメージ ([1,6,1]+12)
ダミアンは15回復した。  

ダミアンは2のSPを回復した。 ([]+6)/3
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ失った。
Round 3
ロザーリオ : それが取り得なので
ロザーリオ : ガーディアン
ロザーリオが守護の構えをとる!
ロザーリオは[守護]になった
イデアルは攻撃した。 達成値:17([2,4,6,3]+2)
ロザーリオは防御した。
ダメージを9軽減! ([]+14)/2+([]+2)
対象を変更した。
ロザーリオに0のダメージ ([6,4]+6)
ダミアン : 『生命精気の吸着性』!
辺りを飲み込む闇が生まれる! 達成値:20([1,1,2,4]+12)
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:19([3,6,5]+5)
イデアルは[1,7]へ引き寄せられた。
イデアルに12のダメージ ([2,3]+12)
イデアルは[移動禁止]になった
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:13([2,1,4]+6)
イデアルに25のダメージ ([6,4,5,3]+15)
ダミアン : 『生命精気転化論』!
ダミアンは血を捧げた・・・
ダミアンは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。

ダミアンは2のSPを回復した。 ([]+7)/3
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ失った。
ロザーリオは[守護]でなくなった
イデアルは[移動禁止]でなくなった
Round 4
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:15([5,1,3]+6)
イデアル : フェアリーステップ!
イデアルは軽やかなステップで攻撃を避ける。
イデアルは回避した。 達成値:18([4,2,4,2,6])
ダミアン : 『生命精気の吸着性』!
辺りを飲み込む闇が生まれる! 達成値:33([5,6,5,5]+12)
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:16([1,6,4]+5)
イデアルは[1,7]へ引き寄せられた。
イデアルに17のダメージ ([5,5]+12)
イデアルは[移動禁止]になった
イデアルは[重傷]になった
イデアル : ファイアアロー!
炎をまとった矢が唸る 達成値:16([2,5,4,3]+2)
ロザーリオに6のダメージ ([2,4]+5)
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:15([1,3,5]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
イデアル : フェアリーステップ!
イデアルは軽やかなステップで攻撃を避ける。
イデアルは回避した。 達成値:18([4,5,3,5,1])
イデアルの移動は状態によって失敗した。
ダミアン : 『魔力媒体プネウマ療法』!
イデアルの生気を奪い取る! 達成値:23([6,3,2]+12)
イデアルは抵抗しようとした。
イデアルは抵抗に失敗した。 達成値:10([2,1,2]+5)
イデアルに21のダメージ ([5,6,3]+12)
ダミアンは21回復した。  
イデアルの攻撃はAPが足りず失敗した。
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:15([4,4,1]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
イデアルに23のダメージ ([1,4,6,5]+15)

ダミアンは2のSPを回復した。 ([]+6)/3
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ失った。
イデアルは[移動禁止]でなくなった
Round 5
ロザーリオ : どうも上手く避けられてしまいました。ただ、此処まででしょう。
ダミアン : 我々の連携の力です。
ロザーリオ : ラピッドスラスト
構え、貫く 達成値:21([5,1,3,6]+6)
ロザーリオはWillを使用した!
イデアル : フェアリーステップ!
イデアルは軽やかなステップで攻撃を避ける。
イデアルは回避に失敗した。 達成値:11([1,2,5,2,1])
イデアルに15のダメージ ([1,1,4,2]+15)
イデアルは[気絶]になった
ダミアン : 『魔力媒体プネウマ療法』!
イデアルの生気を奪い取る! 達成値:27([6,3,6]+12)
イデアルに13のダメージ ([1,3,2]+12)
ダミアンは13回復した。  

ダミアンは1のSPを回復した。 ([]+5)/3
ダミアンは[ネクロカウンター]を1つ失った。
確かな手応えがあった。
華奢な体がぐらりと揺らぎ、床に膝をつく。
ダミアン : 女性の見た目をしていると、やはり心苦しいですか?
ロザーリオ : いえ。全く
ダミアン : あ、そう。
「……ふ」
その肩が、小さく震える。
「ふふ。ふふふ。うふふふふふ!」
ロザーリオ : ……
ダミアン : 壊されたがっていましたからね。
ダミアン : 言いなりになったみたいで、嫌だな。別に人間じゃないのに……。
「ああ、やっと!やっと欠陥は取り除かれた!
これでまた、イデアルは完璧!」
ロザーリオ : ……二人で一つを壊して完璧か
滑らかさを残していた頬に、亀裂が入る。
首に、腕に、指先に、乾いた音を立てて亀裂は広がっていく。
ダミアン : それはニワトリが先か、卵が先か、ですよ。
「よかった。よかった!
あはははは!あはははははは、は」
ダミアン : 最も……。
ダミアン : もう、何も産まれやしませんが。
ロザーリオ : 違いありません
高く、澄んだ音が響いた。
少女の形は砕け、崩れ落ちた。
「ああ、終わったんだね」
依頼完了の報告を、イデアルは邪気の無い笑顔で受け取った。
しかし直ぐに表情を消し、あなたを伺うように首を傾げる。
ロザーリオ : ええ。確かに。
「自分にとって良いことがあったときは笑うんだよね?」
ダミアン : …………。
ロザーリオ : 大抵の場合は。
ダミアン : これから、どうするのですか。二人で一つなのに、もう、一人になってしまいましたよ。
「――報酬は宿の方に預けてあるよ。お疲れさま」
ダミアン : …………。
ロザーリオ : あっさりしていますね
イデアルは感情の読み取れない眼であなたを見つめている。
ダミアン : 分からないな。……私でも何が分からないのか、わからない。
ロザーリオ : 今は放っておいても良いんじゃないですか。
ダミアン : ええ、まあ……でも、どうにもすっきりしません。人形(ゴーレム)の考えたことなのに。
「……あ。待って」
ロザーリオ : なんです
踵を返そうとしたところで声をかけられ、あなたは立ち止まった。

振り向くと、イデアルは笑っていた。
形の良い唇の端を控えめに持ち上げ、眩しそうに目を細め。
「自分にとって良いことをしてくれた人には言わないといけないんだった」
完璧な微笑みを浮かべ、イデアルは言った。

「ありがとう」
ダミアン : ……そうですね。我々は依頼を達成したのですから。
ダミアン : 良い子ですね、彼。
ロザーリオ : ……そうですか。
………………。
街に着く頃には、すっかり日が暮れていた。
急足に過ぎゆく者。
くたびれた身体を重たそうに引きずる者。
夜遊びの算段を仲間と共に語らう者。
理想的とは言い難い1日を終えたであろう人々が、灯の灯り始めた道を行き交ってゆく。
皆、どうなるとも知れぬ明日に向け体を休めに、あるいは英気を養いに行くのだろう。
ダミアン : 100年後、何してると思います?
ロザーリオ : ……さあ。どっちです。我々のことかそれとも彼のことか
ダミアン : 貴方のことですよ、ロザーリオ。
ロザーリオ : む……
ダミアン : ……まさか、前みたいに、終わりたいだとか、壊されたいだとか、言いませんよね。
ロザーリオ : カルロがしたい通りに続けて。それで望まれなくなったら終いで良いですよ。
ダミアン : (小突いた。)
ダミアン : しばきますよ。
ロザーリオ : なんです。真面目に言っています
ダミアン : はぁ。
ダミアン : ……私は、……そうですね。
ダミアン : あの魔術師の余生に、少し憧れがあります。
ロザーリオ : 言っていましたね。そんなことも
ダミアン : ええ。あ、勿論。やるべきことを全部終わらせてからですよ。私がいなくても、世の中がうまく回るようになったら……。
ロザーリオ : 世の中の不都合が自分の努力のせいで、噛み合わない歯車のようになっているように語るじゃないですか
ダミアン : そこまでは思っていません。ただ私のような変革を語る者がいれば、今よりもっと良い仕組みにできると、私は確信しています。
ロザーリオ : なら百年後には隠居出来ていればいいですね。
ダミアン : ええ、早ければ早いほど、今困っているアンデッドたちが早く救われますから。
ロザーリオ : まあ、どちらにせよ遠い話です
ダミアン : ええ。……いつかはギムをなんかを連れて、森の奥の人里離れた静かな小屋で、毎日お茶を淹れて、本を読んで暮らすんです。
ダミアン : ……あれ?
ダミアン : ……まあいいか。将来の夢の話を、今考えてもしかたない。
ロザーリオ : 戻りますか
ダミアン : ええ。
あなたもまた、忍び寄りつつある夜に向かって歩みを進める。
それが完璧とも、理想とも言い難いものだとしても。
クエストをクリアしました。
50ルド 手に入れた。
55経験点 を手に入れた。
余剰経験点で 1名誉点 を手に入れた。
1名誉点 手に入れた。
ダミアン : 雨はやみましたか。
ロザーリオ : お疲れ様でした
[報酬袋] を手に入れた。
ダミアンは、報酬袋を使った。
ダミアンは報酬袋を開けた!