浅葱色冒険譚

アルマ:ええと、そちらの依頼ですね。
ロザーリオ : はい
冒険者の宿「羊のしっぽ」、よく晴れた昼下がり。
あなた、もしくはあなたたちが見繕った依頼書を示すと、
アルマが対応してくれた。
カルロ : よろしくなー
アルマ:リーンから馬車で数時間。
小さな港町からの依頼です。
カルロ : 港町……!
アルマ:なんでも、町の唯一の灯台が光を失ってしまって、
たいそう困っていると。
アルマ:すぐにでも調べようとしたそうですが、
魔物のような唸り声が聞こえてきたとか、
……入るつもりが入れなくなってしまった? とかで、
こちらに依頼を出す形になったようです。
ロザーリオ : それは困りますね。港町の中でも重要な施設ですし
カルロ : 灯りがない事には、だな…ふうん…
アルマ:……港町の付近は気候も穏やかで、
危険な魔物も生息していないそうです。
今回の一件も、
何か別の原因だとは思いますが……。
カルロ : なるほど……
アルマ:……こちらの依頼を受けてくださいますか?
ロザーリオ : 楽な依頼でしょうかね。たまには良いでしょう
カルロ : オーケー、受けよう
カルロが[はい]を選択しました
アルマ:……ん、わかりました。
それじゃあ、依頼書はこちらで預かります。
アルマ:詳しい依頼内容は、現地で依頼人に。
「灯台守のラズ」さんです。
海沿いの、青い屋根の家に住んでいると仰っていました。
カルロ : 了解。
ロザーリオ : わかりましたよ
アルマ:あとは……今日は天気もいいし、
依頼の港町はちょっとした観光地なんだとか。
目的を忘れない程度に、
羽根を伸ばしてきても良いかもしれませんね?
カルロ : ……そのつもりなのバレてたかな?
ロザーリオ : どうでしょう?
カルロ : フフッ、まあまあ、たまにはこういうのも悪くないってね。
ロザーリオ : ええ。息抜きとしましょう
カルロ : おー!
にっこりと微笑むアルマ。
……さて、準備ができたら出発するとしよう。
コルト:姉さん、いつのまに観光情報誌なんて……。
けれど、雑誌に載っているほどの観光地みたいです。
コルト:あくまで目的は依頼ですけど、
リラックスしてくるのも良いかもしれませんね。
カルロ : おこづかいくれた
アルマ:えーっと……。
名物はマリンエール。海のようにさわやかな飲み口。
未成年にはオーシャンレモネード。
あとは屋台で提供される海産串が絶品……。
ロザーリオ : それほど困ってはいないでしょう?なんてね
アルマ:……行ってみたいなんて思ってないですよ?
どうかお気をつけて。
……できれば、お土産もあると嬉しいです。
カルロ : それはまあそうなんだけどネ
カルロ : 名物はエールなのかー
ロザーリオ : 未成年はレモネードだとか。
カルロ : 成人なので大丈夫
カルロ : あい、お土産買ってくるぜ女将さん
ロザーリオ : お土産程度に考えておきましょうか。随分と楽しみにされていたことです
カルロ : だなあ。
カルロ : そういやロザーリオの故郷は…海のほうかもなんだっけ…?
ロザーリオ : 一応はそうですね。あまり覚えちゃいませんが。
カルロ : もし港町だったらちょっと懐かしかったりして。準備出来たら行こうか!
ロザーリオ : ええ、何時でも構いませんよ。
出発しますか?
準備を終えたあなたは、
馬車で目的の港町へと向かった。
……リーンから馬車で数時間。
冒険者は、依頼の港町へと辿り着いた。
海沿いの広場は活気にあふれ、
出店されている屋台からは、
焼かれた海産物の香ばしい匂いが漂ってくる……。
海沿いの青い屋根の家。
あれが依頼人の住居だ。
……とはいえ、少しくらいなら、
この町の空気を楽しんでも構わないだろう。
カルロ : おぉ~……
ロザーリオ : 賑やかなものですね
観光客:美味し~~っ!!
ねぇあなた、もうここのアイスは食べた?
ブルーリゾートアイスが絶品なの!!
店員さん:こんにちは。デザート・スタンドへようこそ。
晴天の下で食べるアイスはいかが?
コーンとカップはお好みでね。
カルロ : 白くて青くて綺麗だなー
店員さん:ありがとう。
溶けないうちに食べちゃってね。
カルロ : アイスだ!
ロザーリオ : 食べてから行きますか?待ち合わせの時間まではそれなりにあるかと。
カルロ : うんっ!……(ずらーっと並んだアイスとかき氷を眺め)
カルロ : ガリアイス……?
ロザーリオ : どれにします?おすすめはブルー……なんとかだそうですが。
カルロ : ここは素直にオススメにする!
ロザーリオ : ではどうぞ。
カルロ : ホントに青い
カルロ : (ブルーリゾートアイスをまじまじ眺めた。青い空に溶けそうな青だ)いただきまーす
カルロは、ブルーリゾートアイスを使った。
爽やかな味わいが広がる……。
カルロは5のSPを回復した。  
ロザーリオ : どんな味です?
カルロ : 冷たくてうまい!! ……具体的に何味って聞かれると悩むな…
カルロ : 夏味……?
カルロ : ロザーリオも一口どうぞ
ロザーリオ : そこを何とか……何というか、具体性が下がりましたね。
カルロ : (差し出す)
ロザーリオ : あ、どうも
店員さん:こんにちは。デザート・スタンドへようこそ。
晴天の下で食べるアイスはいかが?
コーンとカップはお好みでね。
取引をしました。
店員さん:ありがとう。
溶けないうちに食べちゃってね。
3ルド失った。
[ブルーリゾートアイス] を手に入れた。
ロザーリオは、ブルーリゾートアイスを使った。
爽やかな味わいが広がる……。
ロザーリオは5のSPを回復した。  
ロザーリオ : …………
カルロ : どう?
ロザーリオ : ………………(考え込んでいる)
ロザーリオ : ……甘くはあるかな…………
カルロ : (覗き込んでにまにました)
ロザーリオ : 何です。面白がってませんか?
カルロ : ふ、あははっ!どっちもふわふわな感想になっちゃったな
ロザーリオ : 他も同じくらいの曖昧さになるに違いありません、まあ、多分
カルロ : ふふ……でも俺この味好きだ、ソーダにも近い、甘くて爽やかな味
ロザーリオ : なら帰りにも買いますか。気に入ったのなら1度だけにしてしまうのも勿体無い
カルロ : うん!
カルロ : 酒だ……!
ロザーリオ : 早速飲もうとしてませんか?まだ依頼人には会えてませんよ
大将:いらっしゃい!
グリル・シーサイドへようこそ!
旅の方、どうぞ一杯やっていってくれよ!
カルロ : (屋台のほうへふらっと近寄り)……ぐう…
取引をしました。
大将:まいどあり!
よかったら、そっちのテラス席を使っておくれよ!
2ルド失った。
[ミネラルウォーター] を手に入れた。
カルロ : さ、流石に後にしますかね……
ロザーリオ : 流石に飲んだ直後だとわかる状態で依頼は聞けませんからね
ロザーリオ : そうなったら私一人で話を聞くというのもありですが
カルロ : 仕事はやるよ、自分で受けたものは責任もたないとな
カルロ : そろそろ行くかあ
ロザーリオ : なら行きますか
釣り人:釣れねぇなァ。
……んあ、旅のお方か。ようこそ、白亜の港町へ。
ま、海と食いモンしかねぇけど、ゆっくりしていけや。
住民:穏やかな自然と美しい海。
単純なものだけど、それだけでかけがえのない財産だ。
ただ……灯台が光らなくなっちゃって、困ってるんだよね。
灯台守のラズも大変そうだし……。
観光客:そこの家に灯台守の女の子が住んでるんだけど、
これがまたカワイイんだぁ……。
観光客:……なんだか、すごく眠そうだったけど……。
民家のようだ。
入るのはやめておこう……。
ロザーリオ : こっちだったかな
依頼人の家に行きますか?
カルロ : 青い屋根の家、ここだな
カルロ : ごめんくださーい
灯台守のラズ:あぁ~……。
あなたが、依頼を受けてくださった冒険者さんですかぁ。
どうぞどうぞ、おかけください~。
ロザーリオ : どうも
カルロ : ああ、依頼を受けた冒険者だ。俺はカルロ。こっちはロザーリオ。
冒険者が家を訪れると、ひとりの少女が応対してくれた。
どうやら、この少女が依頼人のようだ。
灯台守のラズ:はじめましてぇ~。
わたしは、この港町で灯台守をしております。
ラズと申しますぅ~。
どうぞ、よろしくおねがいしますぅ~。
カルロ : ん、よろしくな。
ロザーリオ : 宜しくお願いします。
灯台守のラズ:それでぇ、ええとぉ……。
依頼のことですよねぇ。
ロザーリオ : ええ
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
ロザーリオ : 凡その概要から聞きたい所かな
カルロが[依頼の概要]を選択しました
灯台守のラズ:はい~。
この町には昔から灯台がありましてぇ~、
漁業で生計を立てているこの町にとってはぁ、
生命線なんですけどぉ~……。
灯台守のラズ:それが数日前から光を失ってしまってぇ……。
漁師のみなさんが、困ってるんですよねぇ~。
カルロ : ふんふん…依頼状にあった通りだな
灯台守のラズ:わたしも調べようとしたんですけどぉ、
なんだか魔物みたいな鳴き声が聞こえてくるしぃ~、
それに、灯台にも入れなくなっちゃってぇ……。
カルロ : 入れなくなった……?
ロザーリオ : 魔物の可能性ですか
灯台守のラズ:……ですからぁ~、
冒険者さんにぃ~、
調査と解決をぉ~、
お願いさせていただいたんですぅ~……。
カルロ : オーケー、調べてみるよ。
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
カルロ : 入れなくなったって言ってたけど…
カルロが[灯台に入れなくなった?]を選択しました
灯台守のラズ:……お恥ずかしい話なのですがぁ、そのぉ……。
灯台を調べているときに、
魔物みたいな鳴き声が聞こえて、びっくりしましてぇ……。
ロザーリオ : はい
カルロ : うん
灯台守のラズ:灯台の屋上に続く鍵を、
うっかり落としてしまったんですぅ……。
ロザーリオ : ……
カルロ : ……
灯台守のラズ:ええと……灯台の3階は足場が悪くて、
ところどころに穴が開いてるんですよねぇ~。
運悪く、そこに落としてしまって……。
カルロ : あ、あー……
灯台守のラズ:……それがもっと運悪く、
どうやら2階の鍵のかかった部屋に落ちてしまったようで……。
開かずの扉になっちゃったんですよねぇ~。
えへへぇ……。
ロザーリオ : まあ、慌てていたのでしょう、やむ無しでしょう。ええ
カルロ : 魔物の仕業とかではなさそうでまあよかったかな…よくはないかもだが…
灯台守のラズ:なので、そのぉ……。
なんとかして屋上へ向かってもらう必要もありましてぇ……。
面目ないですぅ……。
カルロ : なんとかしてかあ…
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
ロザーリオ : そういえば、此処の灯台と、貴方についてももう少し聞きたいかな。
ロザーリオが[灯台と、灯台守とは?]を選択しました
灯台守のラズ:この町に昔からある灯台ですねぇ~。
階層は1階から3階までと、
それから屋上ですぅ~。
灯台守のラズ:光源は屋上にありますのでぇ、
冒険者さんには、
灯台の屋上を目指してもらうかたちになりますねぇ~。
灯台守のラズ:灯台守はぁ~、
灯台の管理人ですぅ~。
昔から伝わる、由緒正しい役割なんですよぉ。
灯台守のラズ:わたしは、なりたてですけどねぇ~。
年老いた父に代わって、勉強中なんですぅ。
そんな時に問題が起きてしまって、
困ってしまいましてぇ……。
カルロ : なるほど……
ロザーリオ : それは困りますね、代替わり直後となると色々と気苦労も多いことでしょう。
灯台守のラズ:冒険者さんにお願いするのも、
灯台守の手腕のひとつだと教わりましたぁ。
申し訳ないですがぁ……たすけてくださ~い……。
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
ロザーリオ : にしても眠そうですね
ロザーリオが[眠そうですね]を選択しました
灯台守のラズ:ほぇ?
……えへへぇ、いやぁ……。
灯台守のおしごとは、夜がほとんどなんですよねぇ~。
灯台守のラズ:まだ生活リズムに慣れていなくってぇ……。
あと、お昼はおやすみしてるんですけどぉ~、
……日差しがまぶしくて、眠れないんですよねぇ~……。
カルロ : 目隠しするとか…カーテン引くとか…
ロザーリオ : なるほど、この時間に話せること自体が少し無理をしている訳ですか
灯台守のラズ:つまり、寝不足なんですぅ……。
申し訳ありませ~ん……。
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
カルロ : 眠いなか悪いな説明してもらって…
ロザーリオ : 構いませんよ、わざわざ私たちの為に時間を割いて下さったんでしょう?ありがとうございます
カルロ : …この部屋カーテンないな…
ロザーリオ : カーテンがあれば閉めても構いませんよとするところでしたね。
カルロ : 昼でも寝やすいようにするのはすすめておくな…
ロザーリオ : ……(少し考えて)
ロザーリオが[好きです! 付き合ってください!]を選択しました
灯台守のラズ:あははぁ~。
寝言は寝てから言ったほうがいいですよぉ~。
ロザーリオ : フフ、そうですね。少し冗談でもと思ったんですが通じなかったようだ。美しいだけでなく賢明でもあるらしい
灯台守のラズ:なにからご説明しましょうか~。
カルロ : お、おいロザーリオ!
ロザーリオ : まあ戯れはこの程度に。行きましょうかカルロ。
カルロ : も~……
カルロが[聞くことはない]を選択しました
灯台守のラズ:分かりましたぁ~。
でしたら……問題が起きるのは、夜になりますぅ。
実はお昼に外から見ている分には、
灯台に異変はなさそうなんですよねぇ~。
カルロ : それじゃ夜にだな
ロザーリオ : ふむ、なら夜まで時間を潰すことになりますか
灯台守のラズ:けれど、夜になると、
なにかに遮られているように、
灯台の光が見えなくなるんですぅ~……。
カルロ : 何かに遮られて…
カルロ : ま、実際に見たほうが早いってね。確かめてくるよ
灯台守のラズ:なので、よければ……。
夜まで、わたしの家で休んでいってください~。
冒険者さんの分のおふとんはありますし、
簡単なごはんも用意しますので~。
カルロ : いいのか?
ロザーリオ : そうですね。お言葉に甘えるとしましょう
カルロ : じゃ遠慮なく……
灯台守のラズ:もちろん、町を観光してくださってもいいですよぉ。
それでは、準備ができましたら、
またわたしにお声かけくださいねぇ~。
カルロ : ……
ロザーリオ : フフ、どうします?
カルロ : 今なら飲めるのでは…
カルロ : 一杯だけ良い?
ロザーリオ : 一杯だけですよ。いっぱいではなく。1つだけですからね
カルロ : やった。勿論っ
カルロ : じゃちょっといってくるよラズさん
町に戻ろうか。
ロザーリオ : ではいってきます
大将:いらっしゃい!
グリル・シーサイドへようこそ!
旅の方、どうぞ一杯やっていってくれよ!
大将:まいどあり!
よかったら、そっちのテラス席を使っておくれよ!
カルロ : おぉ~…
ロザーリオは、ミネラルウォーターを使った。
冷たく喉が潤されていく!
ロザーリオは3のSPを回復した。  
ロザーリオ : (水を飲んだ)
カルロ : (マリンエールを掲げ)乾杯っ
カルロは、マリンエールを使った。
爽快な喉越し!
カルロは3のSPを回復した。  
カルロ : …はーっ、おいしい~!
ロザーリオ : 流石に酔った状態では困りますが、楽しそうで良かった
カルロ : 不思議と外で飲むと格別に美味いんだよな…えへへ…
カルロは、漁師串を使った。
海の恵みが凝縮されている!
カルロは3回復した。  
カルロ : (ちゃっかりつまみに漁師串も食)
ロザーリオ : あ、ついでに頼みましたね?
カルロ : やっぱり一緒に頼まないとでしょ
ロザーリオ : (じーっと食べている所を見ている、水だけで居座る迷惑な客を継続中)
カルロ : ロザーリオもせっかくだし、ほら(差し出す、なんでもシェアしたい性分である)
ロザーリオ : あ、いいんですか?貴方の分が減ってしまうでしょう
カルロ : いいのいいの
カルロ : 俺が分けたいからこうしてるんだし
ロザーリオ : なら少し待ってくださいね
大将:いらっしゃい!
グリル・シーサイドへようこそ!
旅の方、どうぞ一杯やっていってくれよ!
取引をしました。
大将:まいどあり!
よかったら、そっちのテラス席を使っておくれよ!
5ルド失った。
[漁師串] を手に入れた。
ロザーリオ : (もう一つ頼んで1個交換に出した)
ロザーリオは、漁師串を使った。
海の恵みが凝縮されている!
ロザーリオは3回復した。  
カルロ : ? ……ふふっ…ありがと!(トレードされた)
ロザーリオ : ふふ、減らすよりは増やした方が良いかなと
カルロ : それはそうだ、その場で減っていくものな
カルロ : ……にしてもここでも水なんだ…すっかり水が好きみたいに
ロザーリオ : つい……
ロザーリオ : 水を飲むのにマナーは必要ありませんし……
カルロ : 気にしなくっていいのに。酒だってマナーはいらないよ
ロザーリオ : まあ、それはそうなんですが……つい。
カルロ : ふふっ、ま、そういうとこが…好きでもあるんだが…
ロザーリオ : 食べ終わったら、行きましょうか。夜まではまだ長いことです
カルロ : こ、この辺にしよ。今のうちに灯台見ておくとかな、うん
彫金師:……オーシャン・ガーデン。
ターコイズのアクセサリ専門。
よければ、見ていって。
彫金師:……ターコイズ。
パワーストーンのひとつ。
海みたいに鮮やかな色。
水の恵み、絆と友情の石。
彫金師:秘められた言葉は
「成功」「繁栄」「健やかな体」「旅の安全」。
……旅のお守り石としても有名。
冒険者さんなら、おひとついかが?
彫金師:……オーシャン・ガーデン。
ターコイズのアクセサリ専門。
よければ、見ていって。
彫金師:……どっちにする?
カルロ : こっちにも店ある…
彫金師:……またね。
ロザーリオ : 装飾品の専門店だそうで
ロザーリオ : 流石に荷物を増やすのは微妙ですかね
カルロ : でもつい見ちゃうんだよなこういうの…参考に…
ロザーリオ : なら今度作って貰おうかな何か
カルロ : ん、まかせて。
カルロ : (ざっと並んだ鮮やかな青緑色の石を見て、ひとつ手に取ってその場で買った。手のひらの上で軽く弄ぶ)
ロザーリオ : どうです?扱えそうですか?
カルロ : うんうん…脆いが扱えそうだ、眼の色に似てるかも、なんて(自分の目と並べてみる)
ロザーリオ : そうですね、こっちの目とよく似ている
カルロ : (ちょっと恥ずかしくなったのか石を懐にしまって視線を逸らした)
カルロ : い、行こうか。
ロザーリオ : 構いませんよ
住民:この灯台は歴史のあるものでね。
白亜の港町は、この灯台と共に
栄えてきたといっても過言ではない。
住民:ただ、その分、内部では老朽化が進んでいるようだ。
この前は床が抜けたとか。
君、ラズが依頼した冒険者さんだろう?
中に入るなら、気を付けてね。
ロザーリオ : かなり老朽化しているみたいですね
カルロ : この灯台がねえ…
灯台の扉は閉ざされている。
依頼人と共に後で来よう。
ロザーリオ : あとで来るしかなさそうですね。そろそろ戻りますか
カルロ : (見上げた)……ぱっと見じゃ異変ある様には見えないな。
カルロ : ん、戻るかあ…
ロザーリオ : 夜だけと言っていましたしね
依頼人の家に行きますか?
灯台守のラズ:夜までお休みになられますかぁ~?
カルロ : ただいまー
ロザーリオ : ええ、街も見て回りましたしね
カルロ : そうさせてもらうよ
カルロが[はい(クエストを進行します)]を選択しました
灯台守のラズ:承知いたしましたぁ。
でしたら、ごはんの準備をしますねぇ。
それとも、町で何か食べてこられましたか~?
うふふ、なんだか……楽しくなってきますねぇ~。
ロザーリオ : 夕食が食べられる程度にしてきましたよ。ご心配無く
カルロ : 軽く飲んだくらいだよ、いただこう
冒険者は、ラズの家で夜まで休むことにした。
ちなみにラズの手料理をもし食べたのなら、
それは案外美味しかったとかなんとか。
ロザーリオ : 案外美味しかったですね、外で本格的に食べないとしたのは賢明だったかもしれませんね
カルロ : だな、食前酒に丁度良かった感じ。意外と料理ができる…美味しいもの色々あるからかな?
カルロ : …ロザーリオも案外できるほう?
ロザーリオ : 今度試しますか?
カルロ : 是非。
……やがて、日が暮れる。
夜のとばりが降りたなか。
冒険者は、ラズの案内で灯台へと向かった。
灯台守のラズ:到着しました。
こちらが、件の灯台です。
カルロ : 夜の灯台内だとまた雰囲気ガラッと変わるな…
ロザーリオ : ……着きましたか
薄暗い灯台の中には、
木箱やタルなどの荷物が積みあがっていた。
どうやら倉庫としても利用しているらしい。
灯台守のラズ:光源は屋上にあります。
それまでに、先ほどご説明した通り、
2階の開かずの扉をどうにかして頂く必要があります。
ロザーリオ : そうでしたね
カルロ : りょーかい
灯台守のラズ:……あとは、この灯台には書庫があります。
1階……このフロアにあったはず。
この灯台のことが知りたければ、
そこで分かることがあるかもしれません。
ロザーリオ : 目を通す価値はあるでしょうかね
カルロ : オッケー、見てみるよ
灯台守のラズ:私の不手際でご迷惑をおかけしてしまい、
本当に申し訳ありません。
くれぐれも、どうかよろしくお願いします。
ロザーリオ : いえ、お気になさらず、そういう仕事ですから
カルロ : そう謝ることないさ。依頼だからな
……ラズはここで待機してくれるようだ。
冒険者は、ひやりと冷たい暗闇の空気を切って、
一歩を踏み出した。
どうやらこの部屋は書庫になっているようだ。
何か有益な情報があるかもしれない……。
「白亜の港町の歴史」
「灯台整備マニュアル」
「マリンスポーツ大全」
……めぼしいものはなさそうだ。
……一冊だけ、背表紙のない本がある。
どうやら、先代灯台守の日記のようだ。
×月〇日
本日も灯台に異常なし。
×月△日
本日も変わりなく、灯台に異常なし。
×月□日
灯台が光を発していない。
調べたところ、またアイツがやってきていた。
やはり、強い光には惹かれてしまうようだ。

アイツはそこにある光を食べて、周囲を暗闇にしてしまう。
ひとまず追い払っておいた。
おとなしく敵意がなさそうな分、気が引けるが、
なにか良い共存の手はないものか……。
カルロ : ここが書庫だな
……あとは差し障りない内容が続いている。
「灯台守の心得」
「漁業航海記録」
「白亜の港町を食べ尽くす! 観光全書」
……めぼしいものはなさそうだ。
ロザーリオ : 差しさわりの無さそうな物が多いですが……
ロザーリオ : 日記がありますね、これだけは気になるかな
カルロ : ……先代の日記か
カルロ : 強い光に寄ってくる何かが、光を食べて暗くしてしまうようなことが書いてある…
ロザーリオ : ……魔物の類でしょうか
カルロ : どうだろうな…敵意はなさそうだったようだが…
カルロ : これくらいかなあ…
ロザーリオ : ただ今もそれが来ているのなら、追い払う必要はあるかな
カルロ : まー、そうだね
二階へ向かいますか?
ロザーリオ : 鍵がかかってるんでしたっけ、
風を感じる……。
よく見てみると、どうやら天井に穴が開いているようだ。
こちらが屋上への道だろう。
だがラズの言っていた通り、
鍵が掛かってしまっている。
カルロ : これだな、確かに鍵がかかってるぜ
ロザーリオ : 流石に無理矢理開けるとはいきませんよね
曰く、この部屋の中に鍵が入りこんでしまっているようだ。
どうにかして部屋に入り込む方法はないだろうか……?
風を感じる……。
よく見てみると、どうやら天井に穴が開いているようだ。
カルロ : いやあ…まあね…
風を感じる……。
よく見てみると、どうやら天井に穴が開いているようだ。
ロザーリオ : 天井は相当穴だらけですね
カルロ : 色んな所に穴が開いてるな…(上を見上げつつ)
風を感じる……。
よく見てみると、どうやら天井に穴が開いているようだ。
ロザーリオ : とかく、登って見なくてはわかりませんか
三階へ向かいますか?
カルロ : 一応向こう側見てみても?
カルロ : あっ早い
ロザーリオ : あ、どうぞ
ロザーリオ : (降りて来た)
カルロ : ん
ロザーリオ : 気になるようなものありました?
カルロ : いや、部屋にはいけそうでいけないな…
ロザーリオ : そうですか……
カルロ : 上からうまいこと落ちるしかないかも
三階へ向かいますか?
灯台の三階に足を踏み入れた、その時……。
……確かに、何か音が聞こえる。
魔物の唸り声……のように聞こえないこともないが……
ロザーリオ : ……何か聞こえましたね
カルロ : 魔物の唸り声みたいな…って言ってたのはこれか
……どうやら、ぼろぼろになった壁の隙間から
吹き込んでくる風の音が、
“魔物の唸り声”の正体のようだ。
ロザーリオ : ……風の唸り声らしい
カルロ : そのようで。
カルロ : 港町の海風は結構強いものな…
あとでラズに、安心して補修するよう伝えてあげよう。
……冒険者は探索を再開した。
ロザーリオ : どの辺りでしたっけ
カルロ : うーん…
カルロ : と…この辺だとは思うんだけど…
ロザーリオ : なら先に降りてみますか。受け止めてやりましょう
カルロ : え!?
ロザーリオ : どうあれ私の方が軽傷で済むでしょう。合理だと思いますが
カルロ : だ、大丈夫だよ、たぶん
ロザーリオ : ま、上段です
ロザーリオ : 冗談……噛んだな……
床が老朽化しており、
大きな穴が開いている……。
冒険者なら、この高さであれば平気だろう。
2階に飛び降りますか?

※PT進行の場合、全員で飛び降ります。
カルロ : ……ロザーリオも噛むことあるんだ…
カルロ : ふふ…
ロザーリオ : む……たまに、です。いや、稀にと言っていい。
ロザーリオが[はい]を選択しました
意を決し、穴を飛び降りる……!
カルロ : 珍しいもの見たな、よし…
……問題なく着地できたようだ。
ロザーリオ : 丁度良いくらいの位置でしたね
カルロ : っとお……
床に鍵が落ちている。
ラズが落としてしまった、この部屋の扉の鍵だろう。
冒険者は、扉の鍵を入手した。
ロザーリオ : 鍵はありましたね
カルロ : (軽く埃を払い)入れたな、……早い、さすが。
冒険者は拾った鍵でドアを開けた!
……というより、内側からなら普通に開くのだが。
ロザーリオ : 扉は開けておきますか。
カルロ : そうしておこう
ロザーリオ : では屋上を目指しましょうか
三階へ向かいますか?
カルロ : おー
屋上へ向かいますか?
カルロ : 結構高いな…
ロザーリオ : さて、何が出るやら
カルロ : 光源の方を確かめてみよう
ロザーリオ : ええ
冒険者は、無事に灯台の最上階へ辿り着いた。
どうやら、中央にあるのが光源らしいが……
……!
あれは……ヘビ型の魔物だろうか?
光源のそばに張り付いている。
ロザーリオ : 蛇……
カルロ : 魔物…みたいだな
カルロ : 日記にあった光を食うやつかも
そして、灯台から放たれるはずの光は、
あの魔物に吸収されるように消え、
暗闇になってしまっている。
……まるで、あの魔物が光を食べているかのようだ。
カルロ : ……本当に食ってるみたいだ
ロザーリオ : 食べられてしまっているというのは本当のようですね。
あの魔物が原因であることは明白だろう。
冒険者は……。
カルロが[【!】そういえば、書庫の記録に……。]を選択しました
……そういえば、一階の書庫に記録があった。
光を食べて、周囲を暗闇にしてしまう「アイツ」。
先代灯台守の日記にあったのは、
あの魔物のことだろう。
日記の通りなら、おとなしい魔物のため、
難なく追い払えるようだ。
実際、今のところ敵意はなさそうに見える。
戦わなくて済むなら、それに越したことはない。
冒険者は、慎重に歩を進めた。
光食い:……。
光食いの魔物は、
冒険者をじぃっと見上げている。
その視線から敵意は感じられない。
とはいえ、このままでは灯台は光を取り戻さない。
どうしたものか……。
ロザーリオ : どうします?
カルロ : 追い払ってもまた来ちゃうよなあ…
カルロ : あ!
ロザーリオ : 何か思いつきました?
カルロ : そうだ、ラズの家に連れてってやるのはどうだ?
ロザーリオ : ああ、あの灯台守の……
ロザーリオ : 良いかもしれません。
カルロ : 昼間家の中眩しかったし…
カルロ : いい感じに遮光できる…かも… 蛇苦手じゃなけりゃいいけど
カルロが[ラズの家に連れて帰る。]を選択しました
冒険者はひらめいた。
ラズの家に連れて帰ればいいのでは?
どうやら敵意はないようだし、
この魔物としては光を食べたいだけなのだろう。
何か別の光源を用意してやれば、
灯台からは離れてくれるかもしれない。
光食い:キュ?
ロザーリオ : まあ、会わせてみるのは悪いことではないでしょうしね
……魔物も抵抗するような素振りはない。
本当に大人しい生き物のようだ。
冒険者は、魔物を連れて
ラズのところへ戻ることにした。
灯台の探索を終え、翌朝。
リーンに帰るにも夜遅いため、
冒険者はラズの家に泊めてもらっていた。
そして、事の顛末をラズに報告する。
ラズ:ふむふむ……なるほどぉ~。
それで、この子を連れ帰ってきたと……。
カルロ : ん!
ロザーリオ : ええ
ロザーリオ : そういうわけです、引き取って頂けたらなと
カルロ : 処遇はあんたに決めてもらおうかなとね
光食い:キュ。
カルロ : キュ。
ラズ:びっくりしましたけど、
一晩おうちに居ても何もしなかったし……。
確かに大人しい子ですけどぉ~、
困りましたねぇ~……。
ラズ:父の日記の通りなら、
強い光を与えてあげればいいんでしょうけど、
そのアテは今のところありませんし……。
日中は、わたしも寝不足で眠くて……。
光食い:キュ!
ラズ:……おや?
どうしたんですかぁ、
急に窓際のほうに移動して……。
……!
光食いの魔物が、
窓際から差し込む太陽の光を食べ、
家の中を暗闇にしてしまった……!
カルロ : それなら問題な―
ロザーリオ : おやおや
カルロ : ……ね?
ラズ:……!
こ、これは……!
ラズ:この子が居れば……安眠できるじゃないですかぁ~!
わたし、この子飼いますっ!!
ロザーリオ : お早い決断で
カルロ : 思ったより即決だった
カルロ : カーテン買って引いたり目隠しするよりずっと暗いものな、よかったよかった
光食い:キュ!
カルロ : キュ!
魔物は嬉しそうに尻尾を振っている。
……なんだか、うまいこと丸く収まったようだ。
ロザーリオ : 良かったですね、良い飼い主が見つかって
カルロ : よかったなー、おまえも嬉しそうでなにより
カルロ : (魔物をよしゃよしゃ撫でた)
ラズ:あ、でもキューちゃん。
今は明るくしといてくださいね。
ロザーリオ : キューちゃん
カルロ : キューちゃん
キューちゃん:キュ。
しかも、もう馴染んでいる。
いつのまにか名前までついている。
カルロ : かしこい
ラズ:うふふ、仲良くやっていけそうですねぇ~。
灯台も直ったし、
わたしの寝不足も解消できそうだし、
いいことづくめですぅ~。
ロザーリオ : まあそれだけ早く馴染めて良かったというところかな……
カルロ : よかったよかった。
ラズ:それにしても、
風の音を怪物と勘違いしていたなんて……。
いやはや、お恥ずかしい限りで……。
カルロ : まあまあ、怪物と聞き間違うくらいの音ではあるもの。
ロザーリオ : 夜でしたしね。夜目が利くわけでも無いのであれば仕方ないことかと
キューちゃん:キュッキュ。
ラズ:とにかく、これで安心してお仕事に集中できますぅ~。
冒険者さん、ありがとうございましたぁ~。
カルロ : 無事解決して何よりだ。
キューちゃん:キュ!
深々と頭を下げるラズ。
と、キューちゃん。馴染むのが早すぎる。
ロザーリオ : かなり馴染んでますね……
カルロ : 賢くてえらいなキューちゃん
カルロ : (すべすべと撫でておいた)
ラズ:それでは、お気をつけてお帰りください~。
あ、それと、そのぅ……。
カルロ : ん?
ラズ:……よかったら、また遊びにきてくださいね!
わたしもキューちゃんも、歓迎しますっ!
カルロ : ああ、またいずれ。
ロザーリオ : ええ
ロザーリオ : 覚えていたらまた
キューちゃん:キュ~♪
満面の笑顔を湛えたラズと
やたら馴染んでいるキューちゃんに見送られながら、
冒険者は彼女の家を後にする。
……これで、白亜の港町を騒がせた依頼は完了だ。
彼女の笑顔がなによりの報酬である。
胸を張って、リーンに帰ろう。

          浅葱色冒険譚 Fin.
カルロ : また、次の舞台へ
ロザーリオ : お疲れ様でした
[報酬袋] を手に入れた。