風船の街

クエストを開始します。
[冒険者の心得]を覚えました。
[冒険者手帳] を手に入れた。
[リフレックス]を覚えました。
案内人
「冒険者の方ですね?
どうもどうも! 観光案内を承っている者です」
案内人
「リーンから馬車で約4時間、街道の中間地点……。
丘陵地帯に位置するこの町は、宿泊・観光産業を中心に営まれています」
案内人
「この町プシュプシュの歴史は古く、
隣接する領地間の緩衝地帯として成り立ってきました」
案内人
「そんな土地柄から、昔は小競り合いが多く……。
沢山の方がそれに巻き込まれ、亡くなりました」
案内人
「そうして、この土地には風のマナが多く存在していることから、独自の弔いとして、鳥に突かれないよう加護を行ってから風船を飛ばす……『風船送り』という風習が興ったのです」
案内人
「……じゃあこのあたりの風船はもしかして皆……?
ああ、安心してください! 昔の話です。
今は地域おこしの一環として、りっぱな観光資源として機能しているんですよ」
ロザーリオ : おやカルロ、どうも。
カルロ : (というわけで依頼の帰り道だ…)
ロザーリオ : 追い抜いてしまったようで。此処は?
カルロ : どうももなにも…そうそう、此処が前話した風船の町。
ロザーリオ : ああ、此処が
ロザーリオ : なら道案内でもしてもらおうかな。初めて来るわけですし。
カルロ : 折角だし今日はここでゆっくりしていこうか。おー。
カルロ : (早速風船にじゃれつかれている)
ロザーリオ : ええ
カルロ : なんか好かれるんだよな…
ロザーリオ : ……やたら寄ってきますねそれ
パブ『シャボン亭』
ホテル『ウィンドミル』
喫茶『チェリーバード』
カルロ : この辺は宿場通りだな
ロザーリオ : パブ、ホテル、喫茶、そのようですね
カルロ : 俺も前来た時宿までは見てないや
カルロ : 後で泊まってってもいいかも
ロザーリオ : 最期は泊って行きますか
カルロ : ん!
屋台商人
「やあやあ! 
 カラフルな風船たちにぴったりな、ポップコーンはいかがかな?」
取引をしました。
2ルド失った。
[ポップコーン(黒胡椒)] を手に入れた。
カルロ : そうそう、ここポップコーン売ってるんだ
ロザーリオ : 買って行きます?
カルロ : 買う!(傍から買った。塩味)
カルロは、ポップコーン(塩)を使った。
さくさくっ……。
カルロは1回復した。 ([1])
ロザーリオ : ならこっちで
カルロ : んまい
ロザーリオは、ポップコーン(黒胡椒)を使った。
さくさくっ……。
ロザーリオは1回復した。 ([1])
カルロ : 胡椒ってちょっとめずらしいかも
ロザーリオ : そうですね。甘いのよりはこれかなと
カルロ : ロザーリオ、甘いのよりは辛いほうが好き?
ロザーリオ : まあそうなりますかね
カルロ : ふんふん…覚えておく。
カルロ : ちょっと頂戴(交換した)
ロザーリオ : どうぞ
カルロは、ポップコーン(黒胡椒)を使った。
さくさくっ……。
カルロは5回復した。 ([5])
カルロ : ぴりっとしててうまい
ロザーリオ : それなりに合ってますよね
カルロ : なるほどありだな…
『大衆浴場』
ロザーリオ : 浴場か……
カルロ : 風呂らしいね
カルロ : 前来た時フガクがいたから見てすらいないんだよな
カルロ : ちょっと見てみて良い?
ロザーリオ : ああ、構いませんよ
カルロは[湯浴み着]になった
ロザーリオ : ……
カルロ : ……つい…
ロザーリオ : あの、待っています。好きに見て来て構いませんよ
カルロ : ………
櫛や乳液、魔動風力乾燥機など、各種アメニティが置いてある。
カルロ : あ、あのさ、人いるかどうかちょっと確かめてくる
カルロ : いない!!
カルロ : ……
ロザーリオ : ですが誰が入って来るとも限りませんし……
カルロ : 誰か入ってきたら俺が処す……
ロザーリオ : 過激な……
カルロ : 露天もあるしちょっとだけ、嫌……?
ロザーリオ : ……まあ、そこまで仰るなら……
カルロ : (ぱあぁ・・・)
カルロ : やった!
清潔なタオルとカゴが置いてある。
ロザーリオは[湯浴み着]になった
湯浴み着に着替えた。
カルロは[いい匂い]になった
ロザーリオ : 流石に湯舟に浸かるまでは困りそうな気もしますが……
カルロは[ほかほか]になった
カルロ : そう?
ロザーリオ : あまり濡れると拭くのに手間取るかなと
カルロ : ちょっとつかるだけでも…
カルロ : 俺思いっきり入っちゃってるし…
ロザーリオは[いい匂い]になった
ロザーリオ : はいはい……
ロザーリオは[ほかほか]になった
カルロ : ♪~
ロザーリオ : まあ、こういう時くらいですよ、本当に……
カルロ : えへへ、今回は特別だな
ロザーリオ : そうですね、流石に入るような機会はそうそうないですし
カルロ : 以前温泉宿の依頼受けた時も入ってなかったもんなー…
ロザーリオ : そうですね、あの時は特に他の客人が居そうでしたし
ロザーリオ : より困りそうな場面でもありましたから
カルロ : それどころじゃなかったし気にしてなかったけどダミアンとリュカいたしね…うん…
ロザーリオ : まあ、二人は気にはしないでしょう……私が見られたくないというだけですし
カルロ : ……俺ならたまには良いって思ってくれてるってことだよね…
ロザーリオ : まあ、それは、そうですが……
カルロ : (肩まで湯につかりながらおずおずと隣を見た)
カルロ : ……
ロザーリオ : どうしました
カルロ : (ぼっと頬が赤くなる)
カルロ : い、いやあ……その……
ロザーリオ : ……?
カルロ : あ”~……
カルロ : 当ててみて…
ロザーリオ : ……うーん……
ロザーリオ : ん~……?
カルロ : ……
カルロ : …………
カルロ : 難しかった?
ロザーリオ : まだ、もう少し悩ませていただいても……
カルロ : いいよぉ……(ちら、とあなたの顔を見て、目を逸らす。湯気の立ち上る水面を見つめた)
ロザーリオ : …………ええと、
ロザーリオ : 珍しく直接顔が見れるので、照れた、とか……でしょうか。
カルロ : ……!!
カルロ : 正解。
ロザーリオ : ふふふ……
カルロ : や、なんだかんだあんまりないもんね…
ロザーリオ : ならもう少し見ても構いませんよ
カルロ : 別に顔だけに惚れたわけじゃないんだけど、…良いものは良い…
カルロ : ……う~…
ロザーリオ : まあ、好きで居てくれるなら良いかな
カルロ : だ、だめ、まともに見つめるとこっちの心臓がもたない
ロザーリオ : なら目を閉じていた方が良いですか?
カルロ : よかったならなにより……え、いや、自由にくつろいでていい…
カルロ : あ~~~ そ、そうだ、露天風呂もあったからそっちいこ
ロザーリオ : え、ああ、はい
カルロは[ほかほか]になった
ロザーリオは[ほかほか]になった
カルロ : (夜風は程よく頬を冷ましてくれる)……
カルロ : 星、きれいだな…
ロザーリオ : ええ
ロザーリオ : 扉もあることですし、まあ他の相手が着てもすぐ気付けそうです
カルロ : うん、来たら刎ねる
ロザーリオ : 刎ねない
カルロ : あい
カルロ : 冗談だって…
ロザーリオ : やりかねませんから……
カルロ : よくわかってるな……
ロザーリオ : どれくらい一緒に居ると思っているんです
カルロ : ふふ、もう一年は過ぎてるんだものな
ロザーリオ : ええ、かなり経ちました
カルロ : なんだかもっと長く一緒にいるような心持ちもあるよ
ロザーリオ : そうですね。
ロザーリオ : 色々なことを話しましたし。
カルロ : 色んな場所に行って多くの景色を見てきた…
ロザーリオ : ……そ、そろそろ出ませんか?何となく、落ち着かなくなってきた
カルロ : え!?あ、う、うん……
カルロ : ど、どういう意味……
カルロ : ……
ロザーリオ : いえ、
ロザーリオ : 日頃水に長時間浸かりませんし……
ロザーリオ : ……何を想像したんです?
カルロ : …………
カルロ : な、なんでもない……(のぼせた…雑魚…)
ロザーリオ : 貴方ものぼせてるようですし、出ましょうか
カルロ : (ふら~っとあなたの方にやってきて支えにした…)ぁぃ……
清潔なタオルとカゴが置いてある。
ロザーリオは[湯浴み着]でなくなった
普段着に着替えた。
カルロは[湯浴み着]でなくなった
ロザーリオ : (着替えて、それから仮面を付け直している)
ロザーリオ : 行きますか
カルロ : (ぼんやりしながらも着替えた…)
カルロ : ん…!
案内人
「風船に伝えたいことを記した紙を提げて飛ばすと、
その言葉が天に届くみたいです」
ロザーリオ : 此処で風船を飛ばすと
カルロ : そ。
ロザーリオ : 何か飛ばします?
カルロ : 今は会えない奴に向けて飛ばしてやると良いらしい。……以前送ったから今回はいいかな。
ロザーリオ : なら私も送るべき相手は無し。先に進みますか
ベンチが置いてある。
カルロ : こっちは展望台。
ロザーリオ : 展望台か……
カルロ : こうして遠くを眺めていると、時間が過ぎていくな…
ロザーリオ : 違いない……
ロザーリオ : 時々、こうして貴方の時間を貰い過ぎてはいないかなと考えてしまいます。
カルロ : ……俺は、ロザーリオにあげられるなら全部渡したいよ
ロザーリオ : そう、言って下さるからこそ不安になる。というのは少し卑怯かもしれませんが。
ロザーリオ : 今は、私の考えすぎとしておこうかな。
カルロ : ふふ、ちょっとずるいかな。不安にしたいわけじゃないもの。
ロザーリオ : まあ、それは、そうでしょうけど、
ロザーリオ : なんでも手放しに喜び難い方、なんだと思います。多分ね
カルロ : 俺はね、ロザーリオ。これから先がどんなに暗くとも、傷付こうとも、呆気なく幕切れとなろうとも、…
カルロ : あんたの傍に居たいと願う。出来る限り、長く。
ロザーリオ : なら共に死ぬまで、だ
カルロ : ああ。
ロザーリオ : 戻りますか。どうにも感傷的になってしまう
カルロ : ふふ、戻るか~
ベンチが置いてある。
ロザーリオ : こっちは公園か
屋台商人
「いいところでしょう」
カルロ : そう、ちょっとした庭園になってる
ロザーリオ : それで軽食があると……
カルロ : うんうん。静かだし良いとこだよな
ロザーリオ : 何か食べて行きます?
ロザーリオ : ああ、でも
カルロ : あ~(また風船にじゃれつかれている)
カルロ : ほら、いきな…
ロザーリオ : 泊まるとなると、あまり外で食べ歩き続けるのも微妙かもな……
カルロ : ……
ロザーリオ : 懐かれていますね
カルロ : 俺、こいつらの仲間だと思われてるのかなあ
ロザーリオ : フフ、お仲間でしたか?
カルロ : 寝る前はほどほどにしておこうか… さあ、どうだろうな
ロザーリオ : なるほど、ここで休憩も出来るわけだ
カルロ : 手が行き届いてるよ、観光地らしいともいう
ロザーリオ : そうですね、とはいえ足をとどめる時でなし。行きますか
カルロ : ん。
ベンチが置いてある。
カルロ : 教会だね
ロザーリオ : 教会か……
ロザーリオ : 流石に避けますか。
カルロ : ……ここの神様は寛容っぽいから大丈夫だよ、たぶんね
ロザーリオ : 気持ちの問題です……なんというか……まあ、見るだけならば……
シスター
「この地域──ひいてはこの教会では、
守護女神である風の女神、ウォーテル様が祀られているんです」
シスター
「かの女神様は寛容です。
他教徒の方でも、ご自由にご照覧くださいまし」
カルロ : ね?
ロザーリオ : (気まずそうな顔)はい
カルロ : ……
カルロ : ふふっ…ロザーリオ、珍しい顔してる
ロザーリオ : 色々と……気まずいというか……ううん
ロザーリオ : も、もう行きましょう。面白がってるでしょう?
カルロ : あはは……
カルロ : こっちは墓地だね
ロザーリオ : そのようで……
ロザーリオ : 参る相手も居ませんが……余り邪魔はしない方が良いでしょうね
カルロ : ま、そうだね…
この先、治安が悪いから気を付けてね。
いいお店もあるけど、自警団の手もあまり行き届いていないみたいだから。
『共同工房』
ブティック『ツリーハウス』
カルロ : 工房とー服屋
ロザーリオ : 服屋でも見ますか?たまには
カルロ : いいね、たまにはね
店員
「ご購入は試着してからどうぞ!」
ロザーリオ : 試着してから買うそうで
老若男女問わず、
おしゃれ着のマネキンが並んでいる。
老若男女問わず、
おしゃれ着のマネキンが並んでいる。
カルロ : そういや前来た時試着したっけな…
ロザーリオ : おや、どんなのを着たんです?
カルロ : 秘密。
鏡がある……。
老若男女問わず、
おしゃれ着のマネキンが並んでいる。
カルロ : そうだ、そろそろ装備新調しようかなって思ってて…
ロザーリオ : そんな口に出来ないような大胆なものでも?
カルロ : え"!?
カルロ : な、なに考えてるんだよ!
ロザーリオ : いえ、大抵のことは話してくれるものですから……
カルロ : そ、そんなに印象変わるようなのは選んでないって…
カルロ : ……見てみたいっていうならまあ…うん…だけど…
ロザーリオ : まあ、どんなものでも私は構いませんよ。
カルロ : じゃ、じゃなくて~
カルロ : 新しい装備、せっかくならロザーリオに選んでもらおうかなと…
ロザーリオ : なるほど、責任重大かもしれません
ロザーリオ : 私も何か新調しようかなと考えていたところです。ずっと同じ揃いのというのも悪くはありませんが、変えてみても良いかもしれませんね
カルロ : ! じゃあ一緒に新調しようか…!
ロザーリオ : 良いでしょう。
カルロ : んーどういうのが良いかな…
ロザーリオ : さて、どうしようかな……選ぶのはあまり得意ではないんですが
カルロ : 俺に着て欲しいのあれば何でも…ってある程度指針あったほうが選びやすいかな
ロザーリオ : そうですね……最初に着ていた白いのがあったでしょう。ああいうのかな……
カルロ : そんなに前のことじゃないのに懐かしいな~、うんうん、あれも結構気に入ってたんだ
ロザーリオ : アレとは別で、雰囲気の近しい物とか
カルロ : いいね、着物はさすがに難しいだろうけど近いものなら…
皮鎧や靴など、冒険者や兵士向けの軽装備が並んでいる。
ロザーリオ : 貴方が白いのとなるなら……私は逆に黒いのが良いでしょうかね
カルロ : 今のに見慣れてるから結構印象変わりそう…(何着か手に取ってあなたの方に重ねてみている)
カルロ : 黒も似合うな……
ロザーリオ : フフ……丈が合えば大半は着れますよ
カルロ : ……
カルロ : 本当に騎士様って感じ……
ロザーリオ : なら次はそういう風な雰囲気でいきますか
カルロ : うん…! となると俺は…
ロザーリオ : ふむ……騎士と隣に置くなら……
ロザーリオ : (悩んだ)姫?(小声)
カルロ : ……
ロザーリオ : いえ、なんというか。もう少し考えます……
カルロ : ううん、まあ、あんたの隣に立つのだからそれも悪くないかなー…
ロザーリオ : 良いんですか。
カルロ : ……特別だからね。
ロザーリオ : まあ女性ではないのですし、いい具合に似合う白いの、でいきましょう。ええ
カルロ : うん、うん。…元々の白い装束、花嫁衣裳の意味がないわけでもないし…まあ…
ロザーリオ : ……
ロザーリオ : な、なんというか、すみません
カルロ : なっ、なんで謝るんだ
ロザーリオ : いえ……色々思い出させてしまうかなと……
カルロ : (首を横に振る)
カルロ : あ、あのなー…
ロザーリオ : はい
カルロ : 過去のことじゃなくて今のこと。ロザーリオだから良いんだ
ロザーリオ : ……すみません、
カルロ : (軽く頬をつついた)
ロザーリオ : っと、
カルロ : 俺を見て。
ロザーリオ : ……はい
カルロ : ……ふふっ…恋人の扱いとかいかにも上手そうなのにね
ロザーリオ : ……む、
カルロ : (悪戯っぽく笑う)
ロザーリオ : なら少しこっち向いて
カルロ : ?
カルロ : (言われた通りに素直に従う)
ロザーリオ : (前髪を少し乱した)今日は戻りましょう、なんというか、その、かなり振り回された気分です!
ロザーリオ : ……でも、まあ、嫌ではないです。
カルロ : あっ、ちょ、ちょっと……!も~…わかったわかった…
カルロ : ……ふふ…
ホテル『ウィンドミル』
スタッフ
「いらっしゃいませ。こちらはホテル『ウィンドミル』です」
スタッフ
「一泊、5ルドとなります」
ロザーリオは[チェックイン中]になった
5ルド失った。
カルロ : ここは来るの初めてなんだよな…
カルロは[チェックイン中]になった
ロザーリオ : 前は泊らずにというところでしたか
が完成した!
(To カルロ : ……そのようで。早めに寝て頂けると良いかなと思いますが。)
蓄音器が置いてある。
何か頼めそうだ……。
本を借りられそうだ。
何を借りよう?
ロザーリオは[読書中(学術書)]になった
カルロ:結構広い~
ロザーリオ:……そのようで。早めに寝て頂けると良いかなと思いますが。
カルロ:えぇ……そう言われるとちょっと抗いたくなるが?
ロザーリオ:なんです?恋人の頼みが聞けないっていうんです?
カルロ:い、いじわる……
(ベランダの戸を開けて、星空を見上げた)
ロザーリオ:疲れたでしょうし……あっ(本を開いて座るところだった)
カルロ:(柔らかな風に、黒髪が揺れている。夜空に溶けてしまいそうな人影ひとつ)
ロザーリオ:……(そっと歩いて、それからベランダの戸を閉めた)
カルロ:あっ……
(観念したように息を吐いて、緩やかに微笑んだ。あなたの胸の辺りにそっと触れる)
ロザーリオ:まあ、良いですよ。寝たくないなら寝ずとも。帰りの馬車で私が話し相手に困るかなというだけでしょうし
別に、好きに為さればいいんです。
カルロ:……そうきたか…
拗ねないでくれよ、悪かったって。
ロザーリオ:構いませんよ。別に。
カルロ:……もー…
ロザーリオ:私とまだ話していたいんでしょう?ならそうなされば良い。
カルロ:む……
ロザーリオ:お望み通り夜通し語らってやらんでもなし。お望み通りに致しますとも。
カルロ:っ……(あなたの手首を掴んで、強引に引き寄せて唇に口づけた。息を奪うことはかなわずとも、言葉を奪うには十分なほどに長く)
ロザーリオ:っ、
カルロ:……、はぁ…っ、はぁ…
おやすみ。
ロザーリオ:まあまあ、その気はあったのに。なんて
カルロ:(逃げるようにベッドに転がり込んだ…)
ロザーリオ:おやすみなさい
カルロ:ん…
…ロザーリオの意地悪……
おれがあんたのこと好きで、どうしようもないことくらい、わかってるくせに……
ロザーリオ:少し虐めすぎたかな……(本を読みに元の位置に戻った)
カルロ:(すん、と鼻を鳴らす音が聞こえる。恨み言を述べて、より丸く身を縮めた)
ロザーリオ:これは馬車で謝ることになりそうかもな……
カルロ:(謝るなら早いほうが良く、しかし謝ってほしいわけでもないのだろうが―いまだにその意図は上手く伝わらないまま横たわっている…)
(だがそのずれも他愛ない日常の一部になり)(時間は何もせずとも過ぎていく)(このままであれば翌朝少し機嫌は損ねているかもしれない……それはまた、別のおはなし)