気に入る相手

物にとって気に入る相手というのは、大抵は上手く使ってくれる相手であったり、
丁寧な扱いを心掛けてくれる相手であったりする。
鍵丸はどちらかといえば、上手く使ってくれる相手を好む方だった。
だから閂とざすのことを気に入っていたかと言われると、気に入ってはいたがそこを評価していたわけでは無い、といった結論になってしまう。
これまでの持ち主の方が上手く扱ってくれたし、丁寧に扱ってもくれた。

でも此方を見て話してくれるから、それで気に入ってしまった。


霊媒体質の相手と会うのは数年ぶりだ。
今回の作戦に際して、見かけることは増えたけれど、良く話す後輩の鉤森晴は特に印象に残っている。
最初こそその手の特性を持つとは気付かなかったけれど、取り入れるかもしれないと思う相手こそ気になってしまう物だと思う。
とざすの代わりに色々やってる以上、彼に使って貰ったりなんてコトはもう起きない。
ちょっとくらい遊んでみたくて模擬戦を持ちかけたのはまあ、あまり褒められたことではないかもしれない。

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怪異と視線を合わせること、そちらを見てしまうことは気に入られるきっかけを作ることになる。
後ろの相手と目が合わなければいいのだが。