貴方の思う方と同じ

取引をしました。
[水] を手に入れた。
ロザーリオは、水を使った。
ゴクゴク…
ロザーリオは[水を飲む人]になった
カルロは[酒耐性:弱]になった
カルロは、ワインを使った。
芳醇でありながら、シルクのような口当たりだ…
カルロは[ワインを飲む人]になった
カルロは[ほろ酔い]になった
ロザーリオ : 眠いんです?
カルロ : (くて……)
カルロ : 眠くない
ロザーリオ : そういう時は大体眠いでしょう
カルロ : すくなくとも島のあんたよりは…
カルロ : ……
ロザーリオ : そこを持ち出すのはズルいかな
カルロ : ううむしかし本人に言われると説得力はあるんだよな…
カルロ : (寄りかかって緩くぐりぐりしてくる)
ロザーリオ : 寝るなら部屋に戻ってくださいよ
カルロ : うー……
ロザーリオ : 人前で寝るところを見せたくはないので
カルロ : う"うう
カルロ : そーゆーとこ……クソッ……
ロザーリオ : それで、実際のところ眠いんです?
カルロ : 眠くない
カルロ : 甘いのかなあ俺……多少はっ倒すくらいしたほうがよかったあ?
ロザーリオ : その時は返り討ちにしますが
カルロ : (冗談だか本気だかよくわからないがふにゃ…としている)フフッ…
カルロ : 結構強引なとこ嫌いじゃない~
ロザーリオ : ならいつも通りで構わないと
カルロ : そういうことになるな…(半ば突っ伏しながら隣を見上げた)
カルロ : ……顔が良くてむかついてきた(今?)
ロザーリオ : どうしようもないです
カルロ : ぐぬ……
ロザーリオ : そも、仮面でほとんど見えないでしょうに
カルロ : いや、わかる。表情は大半伺い知れないが顔貌は隠しきれてない。
ロザーリオ : ……
ロザーリオ : (手を添えて貴方の目を覆った)
カルロ : あう
カルロ : な、なに?
ロザーリオ : 腹立たしいと仰るので。見えなくしてさしあげようかと
カルロ : そ、そうじゃないけど?!
ロザーリオ : 言葉通りにしか今日は取れませんので。本当はどうだったんです?
カルロ : ~ッ……好きだなって思ってただけ……俺は贅沢してるなというか……
ロザーリオ : もう少し詳しく聞きたいかな
カルロ : なんでさ?! あ"ー…
ロザーリオ : 傷心なので。
カルロ : ……久々に初めて会った場所まで行って思い出したんだ。
カルロ : あの日なんとなく好きになりそうだって…いやえっとその…
ロザーリオ : 続けて?
カルロ : 実際その通りだったわけだけど…
カルロ : ……あんたに会うために来たんだって…今はそう思える…
カルロ : (片手で顔を覆った)もうそろそろやめないか?俺ばっかり…
ロザーリオ : ……あ~……ええと。はい
カルロ : ……聞いたのはそっちだぞ?
ロザーリオ : 落ち込ませたのはそっちでしょう
カルロ : 悪かったって。
ロザーリオ : まあ、私も悪い所はありました。聞かずに出ていきましたし
カルロ : お互い様ということで。
ロザーリオ : そういうことにしておきます
カルロ : ……(じ、とあなたを見つめた)
ロザーリオ : ……なんです
カルロ : や、そういえば口説いたり甘いこと言ったりはあんまりしないなと。
ロザーリオ : もっとそうした方がお好みでしたか?
カルロ : そういうわけではなく。
カルロ : ……良い人として振舞うだろ、基本。割と誰でも口説いてたし。
ロザーリオ : 嫌なことをする相手だと思われると、記憶に残りますから。
カルロ : 本当のところは飾り気ないこっちなのかなって。
ロザーリオ : どうだか。どちらが自分かどうか最早わかりませんで。
カルロ : からかうとこはまあいつも通りだな。
ロザーリオ : 本当ですよ。自分の意思かそう言った方が良いからそう言うのか、大体いつも曖昧です。
カルロ : ……。
カルロ : 俺のこと好きだってことは?
ロザーリオ : (椅子を引いて、立ち上がる。もう上に上がる様子で)
ロザーリオ : (それから去り際に耳元に告げる)
カルロ : あっ……
ロザーリオ : 貴方の思う方と同じ。
 雑誌などを適当に並べた本棚がある。
 ……暇つぶしに何か手に取ってみようか?
ロザーリオが[新聞を手に取る(新古問わず)]を選択しました
ロザーリオは[新聞を閲覧中]になった
カルロ : 言い逃げするな!!
ロザーリオ : こうでもしないと部屋に上がろうとはしないでしょう
カルロ : ぐ……
ロザーリオ : さ、もう寝て下さい。夜も遅いことです。
カルロ : ……
カルロ : ……
カルロ : ……っ、
カルロ : (込み上げた言葉の代わりに抱きついた)
カルロ : 今日は此処で寝る。
ロザーリオ : む……
ロザーリオ : 骨ばかりですし、あまり良い環境とは言えませんが……
カルロ : たまにはいいだろ。
ロザーリオ : 今日だけですよ
カルロ : うん……好きだよ、ロザーリオ。
ロザーリオ : 私もです。おやすみ、カルロ
カルロ : あんたが言わない分は俺が言おう。口にした言葉ほど儚いものは少ないけれど。
カルロ : おやすみ。……最後まで、ずっと… ……
カルロ : (あなたの胸に頬を寄せて、眠りについた)