14/廃教会

ロザーリオ : まだ崩れているな……
……寂れた教会のようだ。扉は開け放しになっている。
ロザーリオ : 傘を差す
ロザーリオは[傘を差している]でなくなった
ロザーリオ : (傘を閉じて、そして視線を教壇へと向ければ、そこに佇む者の姿が目に映ったかもしれない)
ミュトス : (依頼を終えた帰りか、銀貨を幾つか数えて。扉の開閉に気付くと顔を上げ)……あら、ロザーリオさん。こんばんは
ロザーリオ : 辺鄙な場所ですから、人が居るとは思いませんでしたが。貴女であれば想像通りだ。今晩はミュトス。この廃教会であれ施設として使えそうでしたか?
ロザーリオ : (話をよく聞けるように、と席を前へと移った)
ミュトス : ええ、はい。近くにベルさんたちの姿を見掛けましたけど……。ええと、こちらの教会の備品は破損しているものがほとんどではありますが、雨漏りも少なく、ステンドグラスはこうして、壮麗な姿を保っております
ロザーリオ : それなら夜に来ずに昼に来れば良かったかな。月明りに照らされるというのも良いものですがね
ミュトス : 今は、カジヤさんやフガクさん達に、修繕を依頼するお金を工面しているところにて
ロザーリオ : 成程。熱心に依頼なぞに出掛けているわけだ(貴女が数えていた銀貨へと言及して)
ミュトス : 月明かりは、大いなる光を受け……ああ、ええ、はい。いかにも、左様ですね
ロザーリオ : フフ、続けて頂いて構いませんよ。貴女の神への言葉は少し大仰だが、案外気に入っているんです
ミュトス : 5000枚もあれば、緑雲を整備された時と同様にお手伝いをお願いできるとは存じますが……あらあら。気に入っていただけるなんて。この町に訪れてからは、初めて言われました。存外に嬉しくなるものです
ロザーリオ : 5000か。流れ者にはつらい金額ですね。お手伝いできそうなときにはお手伝い致しましょう。
メル・ルーナ : 雨に紛れる
メル・ルーナは[雨紛れ]でなくなった
メル・ルーナ : お、お邪魔、します……
ミュトス : うふふ。リーンの、各区教会に少しずつ融通いただきましたから、そんなに遠い金額でもございませんのよ?ですが、大変嬉しい申し出です……あら、ルーナさん
ロザーリオ : おや、今晩は。貴方も祈りに?なんて聞くのは少し野暮ですかね。
メル・ルーナ : い、祈りに、というわけでは、ないんですが……。ここは、落ち着く……ので……
ミュトス : 先程は、どうも、お力添えありがとうございました……うふふ。いくらでも落ち着いてくださいね
メル・ルーナ : こ、こちらこそ……、あ、えと……、お話、邪魔してしまって、すみません……
ロザーリオ : 落ち着くか……いえ。人に割って入られて困るような話はしていませんよ。いつでもそうですがね
ミュトス : ええ、はい。他愛無い話、と例えられるものです。もちろん、一言一句に愛を込めておりますけれど
ロザーリオ : 日頃なら、情熱的だと言う所ですが。修道女にそう言うのは下品だな。何と言った物かな……
ロザーリオ : ……博愛的?ふむ……どうです?(褒める言葉にこちらから評価を求めるべきではないが、聞いてしまい)
ミュトス : 普段通りの、ええ、博くを愛する。形無き言葉から、生きとし生けるもの、その全てに至るまで
ミュトス : ロザーリオさんは人間をとる漁師の方かと、驚いてしまいます
ロザーリオ : 誰の事も獲れてはいませんよ。そうなると漁師は廃業だな。毎日坊主で帰るなら飢えて死ぬだけだ
ミュトス : ふふ。もう少し噛み砕けば……一人ひとりと出会い、大切に愛して、その喜びや悲しみを共に担う。あなたはそうして、人を両の手で包み込む(漁をする)ように、優しく在れる方なのかと
ロザーリオ : 優しいかな。……勿体無い言葉にも感じますけどね。貴方はどう思います?メル。此処で聞くのは卑怯だと、逃げても構いませんよ
メル・ルーナ : えっ……(ぼんやりと、考え事をしていたところに振られて、驚き)
メル・ルーナ : えと……、ミュトスさんの、言うように……、優しいと、思いますよ……ロザーリオさんは、
メル・ルーナ : ちょっと、軽薄、ですが……
ロザーリオ : (くつくつとわざとらしく笑って見せて)二人にお墨付きを貰ったんじゃ認めざるを得ませんね。優しいロザーリオで居てあげましょう。今日の所は。意地が悪いだとかそう言われやしないかと、少し期待していたんですよ?人は読めないな
メル・ルーナ : そ、そう、ですか……?今日も、俺に、アドバイスしてくださったり、お話、聞いてくださったり、しましたし……
ロザーリオ : どうでもいいから褒められると、そういう事だってあり得無くはないでしょう?
メル・ルーナ : (ぱちぱち、と目を瞬かせる。そんな言葉が出てくるのは意外だった)
メル・ルーナ : そう、なんですか……?(そんなこと一つも考えたことがないという声)
ロザーリオ : そう思っていて頂ければ。都合がいいですし。そう思っていて欲しいかな。
メル・ルーナ : つ、都合が……?悪い、イメージでは……?
ロザーリオ : 居なくなった時に良い人よりは嫌な相手の方がすぐ忘れられるでしょう?
ロザーリオ : ミュトスが居なくなれば、少なくとも私は悲しいですし。等しく相手を愛する者はそれだけで魅力的ですから。そうはなりたくないのかもしれません
ロザーリオ : まあ、矛盾した行動をしているかも。しれませんね。長年の癖というのは抜けないもので……
メル・ルーナ : でも……、俺は、貴方のことを覚えていたい、と思いますよ……。ミュトスさんの、ことも……、ここで、会った人たちの事は……
メル・ルーナ : なるべく、忘れたくありません……。俺にとっては、楽しい、想い出ですし……
メル・ルーナ : それに、嫌なこと……って、案外、忘れられないもの、ですよ……
ロザーリオ : …………そうなると八方塞がりだな
メル・ルーナ : あ、す、すみません……。困らせたかった、わけじゃなくて……
ロザーリオ : いいえ。此方も意地の悪い言い方をしましたし。神の前で話すような事では無かったかもしれません。フフ……
メル・ルーナ : そ、そう、でしょうか……?俺は、ここの、神官ではないので……、どうとも、言えませんが……(言いながら、ミュトスの方を見る)
ミュトス : ええ、はい。『兄弟たちよ。私はすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、この世において上に召して下さる大いなる光の賞与を得ようと努めているのである』……と言い。ロザーリオさんの行いは、きちんと善行の一つとして、ルーナさんを始めとした皆さんに良く覚えられています
ミュトス : ロザーリオさんが嫌がられたい、忘れられていたい、と。そう考えていらっしゃる理由は、光ならぬこの身には、察することは叶いませんが。少なくとも、慕われる分には、受け入れてしまわれるのも、互いの愛の表れとしてよろしいかと存じますよ
ロザーリオ : 困るかなと。早々に、まあ、消えてしまいたくなる時もあるもので。込み入った話になってしまいますがね。
ロザーリオ : ただ、良い物だと思っていただけているのであれば。はぁ……思われている通りに、受け入れてしまっても良いのかもしれませんね。
ロザーリオ : (嘆息して席を立ち、そして貴女へと会釈し)
ロザーリオ : 日頃通りに、と行かずすみませんね。少し、色々と考えることがありまして。頭を冷やしてきます。話過ぎた。
メル・ルーナ : ロザーリオさんが……、消えてしまいたく、なる時、……
メル・ルーナ : 俺は、蠟燭の炎が尽きるまで、貴方を想って祈る……と、約束、しましたが……
メル・ルーナ : 貴方が、そう望むなら……、俺も、貴方が、いなくなった時は……、忘れる努力を、しますよ……
ロザーリオ : それは、どうも。死んだ相手に長く引き摺られるのも良くはありませんよ。
ミュトス : ええ、はい。大いなる光は遍くを照らします。もちろん、あなたの思い悩む全てを、それらに対するあなたの答えを。いと高きところより、見守っておられますよ。教会の門は何時でも開いています。また、いらしてくださいね
ロザーリオ : その時は、また色々聞いてください。ミュトス。悩みの答えを出すには、貴女のように聞いて受け止めてくれる相手が丁度いい。
メル・ルーナ : それは……、…………(死んだ相手に、と言われて。何事か言おうとして、言い淀み、最後まで言えず、貴方を見送り)
ロザーリオ : それじゃ。また
メル・ルーナ : はい……、また……



ロザーリオ : 傘を差す
ロザーリオは[傘を差している]になった

ベル : プー パ… …
ロザーリオ : 傘を差す
ジル : う~~~
ロザーリオは[傘を差している]でなくなった
ベル : パ
トイトーヴ : 覚えきれませんよあんなのぉ!
ロザーリオ : (傘を閉じて傘立てへと放った)
ジル : おぼえてないの~~
誰かが、此処で集めた傘のようだ。
[傘を差す]を忘れました。
ベル : (振り返って)パプ(手を振る)
フガク : ダメか… 雨に濡れて滲んでないといいが
ジル : あ、ろざーりおおにーさんなの(ふりふり)
カジヤ : (無理なので早々諦めた)…あ、センセ!おかえり!
ロザーリオ : どうも。今日も賑やかそうで
トイトーヴ : っと、ロザーリオの旦那! どうもこんばんは。
リュカ : 多分、サブタイトルは短かった、かなあ!?表紙は読み取れないんだよ私!
フガク : まだここ雨漏りなおしてないのだぞ…!!!
カジヤ : 傘さしてたの。珍しいじゃん。
ロザーリオ : 怒られましたので。
フガク : ああ、次から全部の本に表紙点字を打っておく!!(とういうことにしてください)
ジル : てんてん
ベル : プパプブー?(フライデーとの約束?の顔)
フガク : む、ろざーりお、こんばんは
ジル : あれぼこぼこしてさわるときもちいいの(点字)
カジヤ : 別に気にせんでも…と思ったがぁ…えらいネ。
フガク : 相変わらず傘もささずに…
リュカ : 中身はエンチャントインクだから読めるものは読めるんだけど。……あれ?ロザーリオ。珍しい。
ロザーリオ : まあ、そんなところです。傘も差さずに出歩くのを気に留める相手は思いのほか多かったもので。
ロザーリオ : フガクもそうでしたしね
ベル : …パプ(まあそれはそう…の顔)
ジル : あめもしたたるいいおとこ
フガク : む、えらい! 少し感動した
フガク : 思えば沢山あるな、この街に点字(アチコチ)
リュカ : 減っては増えるねえ。ロザーリオのほうに行きたいだろうし、カジヤも解放してあげようか。
カジヤ : ……む…(何とも言えない表情をしたがすぐに戻った)
カジヤ : え、いや別にそんな気ィつかわんでも。
フガク : 本当に懐いているというか、何故己にはあのように反発するのだコヤツは
ロザーリオ : 何です?そんなに日頃ベタついてるように見えてたんです?
カジヤ : てかさっきから用事が流れてる!なんで?
ベル : パャ
フガク : ベタついとるな
ジル : ながれ~
フガク : (自分でいって微妙に
カジヤ : そ、そんなべたついてねェけど……。
ベル : (全ては流れゆくジェスチャー)パ~~
カジヤ : 何照れてんだよてめー。
フガク : うむ…(小さく全ては流れ行くを真似している)
トイトーヴ : 今のどこに照れる要素が……。
ロザーリオ : フガクにももう少し構ってやりましょうか?
ジル : ぺた(むぎゅ)
フガク : い、いや、いい……
カジヤ : えっちなことでも考えたか…むっつりさんめ。
フガク : むん……(ぺた)
フガク : ……
ジル : (ふわわ)
フガク : 考えとらんわ!!💢
ベル : パャ
リュカ : 私が逃げないうちに触っておかないとギムレットが泣くよ。
ロザーリオ : (考えたんだな……という顔をした)
フガク : 二人がいるから十分だ……(ふわふわ)
カジヤ : それは困る。
ベル : プ~(挟んだ フワ)
ジル : (ふわサンド)
カジヤ : んじゃ失礼して……
フガク : 二人共…かふぇでぱふぇをつくるからな……
ベル : !
トイトーヴ : じゃあ十分双子とベタつきなさって……ベタベタじゃなくてふわふわしてますけど。
リュカ : はい、どうぞ。
ジル : ぱふぇ~
ベル : ♪♪♪
ジル : じるじるしおばにらがいいの~
フガク : ベタベタは言い方が悪い……(?) まぁ、ふわふわだな…(?
フガク : ばにらだな、わかった、あいすを作ってみるか…
カジヤ : (リュカの光輪…尤も、光ってはいないが…輪に手を掛けその造形を確かめるようにじっくりと丁寧に触れる)
ジル : あいちゅ💕
ベル : パプ!(あいすも作れるの?の顔)
ジル : ちょこつくるならちょこあいすもつくれりゅ?
フガク : ああ、少し氷菓にも心得がある
ベル : パ~…(すごい…の顔をした)
ロザーリオ : なんでも出来るんですね。本当に
フガク : ちょこれーともつくれるさ。 みんとをつかったものを、昔御屋形様にいただいた
ジル : ちょこみんと~
カジヤ : ……ん… …滑らかで硬質だが…拘束具みてェなのが引っかかるな…
ベル : パ!(嬉しいの顔)
フガク : すべて鍛錬の賜だ(その分対人が疎かになった)
カジヤ : 此処も再現したほうがいいかね…うーん……
ベル : …?(後ろで動いてるトイトーヴを見た)
リュカ : 拘束具ねえ。
リュカ : ……どんなの?
ロザーリオ : 良い事じゃないですか。フフ(そう言いつつ手持ちの本に視線を落とし、談笑する面々を眺めるだけとなった)
フガク : む、タオルはさっき下ろしたてだ ふかふかだぞ(そうではなさそう