アルマ
「その依頼が気になるの?」
ロザーリオ : ええ。
メル・ルーナ : あ、は、はい……
依頼書を見ていると、アルマがそう声をかけてきた。
アルマ
「町外れの貴族からの依頼なんだけど……。
 依頼内容は依頼書にはかけない、の一点張りでね。」
メル・ルーナ : か、かけない、ですか……?
ロザーリオ : ふむ、それは妙ですね
アルマ
「お屋敷に行って、依頼者から直接依頼内容を聞いてほしいんだけど……。」
ロザーリオ : 構いませんよ。メルもいいですね?
メル・ルーナ : あ、は、はい……、だ、大丈夫、です……
メル・ルーナ : (少々の不安はあれど、貴方と一緒なら大丈夫だろうと)
アルマ
「まぁ、普通に怪しい依頼だから、
 個人的には引き受けない方がいいかなーって思うわ。」
アルマ
「その貴族さん、結構悪い噂も聞くしねぇ……。
 貼らないと貼らないでめんどくさいから貼ってるんだけど。」
メル・ルーナ : わ、悪い噂
ロザーリオ : いえ、誰かがやらねば終わらない話でしょう。受けますよ。
ロザーリオが[それでも受ける]を選択しました
アルマ
「そう、それなら、
 お屋敷はこういってこういってこのあたりだから……。
 くれぐれも気をつけていってきてね?」
メル・ルーナ : は、はい、その通り、ですねっ……
アルマ
「どうしたの?」
メル・ルーナ : あ、アルマさんも、ありがとう、ございます……
アルマ
「気をつけていってきてね。」
ロザーリオ : 大丈夫、その場を取り繕うくらいなら余裕ですから。行きましょうか?
あなた達は準備を整えると、依頼へ向かう事にした。
メル・ルーナ : あ……、は、はい……。どうにも、ならなさそう、であれば……、その時は、暴力で、頑張ります、ね……
メル・ルーナ : (貴方の後ろをついていくように宿を出る)
貴族
「よく来てくれた、冒険者諸君。」
メル・ルーナ : ……(身を縮こまらせて話を聞いている)
ロザーリオ : (所作としては貴族に対しても失礼のない程度に見える)
あなた達が屋敷につくと、
依頼者の貴族が出迎えてくれた。
ロザーリオ : どうも。お出迎えありがとうございます。
貴族
「早速依頼の話をしたいのだが。
 依頼内容は極秘のものなんだ。
 他の人には絶対に他言してほしくない。」
ロザーリオ : 構いませんよ。秘密は守る方です。私もね
メル・ルーナ : は、はあ……(内容次第ではそのようには出来ない。曖昧な返事を返して)
貴族
「………それでもよければ、依頼内容を話そう。」
ロザーリオ : 早速話してください。
メル・ルーナ : ……(ロザーリオの方を窺う。倣うように頷いて)
メル・ルーナが[依頼内容を聞く]を選択しました
貴族
「そうか、覚悟はできているということだね。
 …………では、話そうか。」
貴族
「君たちには、ある男を始末してほしいんだ。」
メル・ルーナ : ……(悪い噂のする貴族の言いそうなことではあるが、ハッキリ言われると、少し動揺した)
メル・ルーナ : し、始末、ですか……
ロザーリオ : ……ふむ、闇討ちは宿で請ける依頼としては、規約違反に近いかな。
貴族
「そうだよ、暗殺の依頼だ。
 冒険者はお金を積まれればなんでもやる。
 ………そういうものだろう?」
メル・ルーナ : そ、そんな、……(否定しかける。しかしその前にやはり貴方の顔色を窺う。こういう場面のやり取りは、貴方の方がきっと得意だろうから)
ロザーリオ : フ……そうお望みなら。
貴族
「いつもだって魔物や盗賊、
 それ以外の悪党やらなんやらだって倒して回ってるじゃないか。」
貴族
「今回の男は一般人だ。
 普段相手にしている奴らよりよっぽど『楽』な相手じゃないかな。」
貴族
「もちろん、表向きには通常の依頼として処理させて貰う。
 君たちは『困難な依頼』を成し遂げ、大量の報酬を貰う。
 ……悪い話ではないと思うけれどね。」
ロザーリオ : メル、手伝ってくれますね?ご要望の通りに。できますよね。
メル・ルーナ : そ、そんな、言い方……、う、いえ……
メル・ルーナ : ……、は、はい……(この場ではこういうのがきっと正解だ)
ロザーリオ : ご不満ですか?
メル・ルーナ : だ、大丈夫……、です……。……(不安げに震えた声で)
メル・ルーナ : (きっと何か考えが、あるんですよね?と聞きたいのを抑えた)
ロザーリオ : そうですか。なら話を続けましょうか。(当然、此方は求められた役に応えただけだった。報酬の為にならどこまでも残酷になれる、対面の求める像に)
気がつくと、いつの間にかまわりを貴族の私兵が囲んでいる。
貴族
「どうだ、引き受けてくれるか?
 もちろん、報酬は弾む。正規には50Lしか払えないが。
 ……それとは別口で支払おう。」
ロザーリオ : おや、数の利を取ってまで頼みたいほどの事なんですね。
メル・ルーナ : っ……(私兵の数を思わず数える。今ここで火蓋を切るには、数が多い)
ロザーリオ : そちらに頼まないんですか?
ロザーリオが[そいつらに頼まないのか]を選択しました
貴族
「ああ、こいつらか。」
貴族
「こいつらには暗殺が成された時に私の屋敷に居てもらわなければ困る。
 ……屋敷を出ていれば、犯人が一目瞭然だからな。」
貴族
「君たちに関しては『ただ別の依頼を頼んだだけ』
 ……と言えば言い訳は立つ。」
貴族
「多少怪しい程度なら、貴族相手に強くは出れないからな。」
貴族
「ま、そのためにわざわざ『羊のしっぽ』を通したのさ。
 暗殺依頼の斡旋はしてないだろうからな。」
貴族
「どうだ、引き受けてくれるか?
 もちろん、報酬は弾む。正規には50Lしか払えないが。
 ……それとは別口で支払おう。」
ロザーリオ : 足は付かないんですね。
メル・ルーナ : き、汚い……………(貴族に聴こえないよう、ぼそぼそと呟いた)
ロザーリオ : それで、仕留めるのであれば的の大きさは知りたい。教えていただけますよね?
ロザーリオが[男を暗殺する理由を聞く]を選択しました
貴族
「理由?」
貴族
「理由があろうとなかろうと人殺しは人殺しだろうに。
 それに、冒険者が聞いても仕方のない理由だと思うけれどね。」
貴族
「まぁいい、聞かれたからには答えよう。ビジネスだからな。」
ロザーリオ : ありがとうございます。
貴族
「その男は最近力をつけてきている弱小の貴族でね。
 人柄がいいんだか知らないが、少しずつ取り巻きも増えている。」
メル・ルーナ : …………(理由があろうとなかろうと人殺しは人殺し、と言う言葉に押し黙る)
貴族
「あいつの側についている奴ら……。
 以前に私が『切り捨てた』奴らばかりだからね。」
貴族
「きっと、あいつって神輿を持ち上げて、
 私の失脚を狙うつもりなんだよ。
 ……まったく、ろくでもない。」
貴族
「ま、ようするに目障りなんだよ。
 だから面倒くさい事になる前に潰しておきたいのさ。」
貴族はそう言うと、クック、と笑い声を漏らした。
貴族
「どうだ、引き受けてくれるか?
 もちろん、報酬は弾む。正規には50Lしか払えないが。
 ……それとは別口で支払おう。」
ロザーリオ : 絡み付く蔦を払うと。
メル・ルーナ : なっ……
メル・ルーナ : ぐ……、(何かを言いたげにしたが、私兵が半歩動くのを目にして口を抑えた)
ロザーリオ : メル、貴方は。どうしたいんです?(囁いて)
メル・ルーナ : っえ、
ロザーリオ : 酷く表情を曇らせている。ご不満でしたか?
メル・ルーナ : い、いえ……、す、すみません……。なん、でも……
ロザーリオ : なら、私に従っていればいい。上手くやると言いましたから。
メル・ルーナ : は、い……(本心を口にするにはここは場所が悪すぎる、なんて、自分に言い訳をして。貴方に選択を委ねた)
ロザーリオ : 追加でどれほどいただけるんです?先立つ物が無ければ安全を保障すると言われても安堵出来ぬ質でして。
ロザーリオが[報酬の額を聞く]を選択しました
貴族の男
「慎重だな、いや、いいことだ。
 そういう人間こそ信用に値する。」
貴族の男
「逆に聞こう、いくらなら引き受ける?」
ロザーリオ : フフ、では追加で50L頂ければ。それであれば困難な依頼であるという体裁を崩さず、他の冒険者に目を付けられることもありますまい
ロザーリオが[50]を入力しました
貴族の男
「50……か。」
貴族の男
「ふん、まぁいい、希望に添えるかわからないが、
 私に用意出来る限りは用意しよう。」
ロザーリオ : フフ、ありがとうございます。
貴族
「どうだ、引き受けてくれるか?
 もちろん、報酬は弾む。正規には50Lしか払えないが。
 ……それとは別口で支払おう。」
メル・ルーナ : ……、あ、ありがとう、ございます……(ロザーリオに倣って)
ロザーリオ : では受けましょう。聞くべきことももうありません。
ロザーリオが[引き受ける]を選択しました
貴族
「そうか、引き受けてくれるか。
 じゃあ、報告を楽しみに待っているとしよう。」
貴族
「ヤツの部屋は2階にある。
 夜ならば確実に寝室にいるだろう。
 ……しくじるなよ。」
ロザーリオ : 勿論。
あなた達はその『依頼』を引き受けると、
貴族に指定された屋敷へと向かった―――。

―――夜。
メル・ルーナ : ……(武器は構えずに立っている)
あなた達は目的の邸宅の前に立っている。
豪勢、というほどではないが、
そこそこに大きな屋敷を見上げて、あなた達は足をすすめる。
正面から入れば、当然警備している人に見つかるだろう。
どこか入れるところを探したほうがいいかもしれない。
メル・ルーナ : あ、の……、す、すみません……。お話、聞くの、全て任せて、しまって……
ロザーリオ : 忍び込むべきでしょうね。……おや、そんなことですか。
ロザーリオ : 私の方が口が回ります、相応の役を受けただけの事ですよ。
メル・ルーナ : う、……、あ、ありがとう、ございます……。で、でも、これから、どうしま、しょう……?
メル・ルーナ : (一般人を本当に暗殺するだなんて、露ほども思っていない顔だ)
ロザーリオ : 殺しますよ。
メル・ルーナ : えっ
ロザーリオ : なぜ驚くんです?
メル・ルーナ : えっ……!?え、えっと、それは、私兵を、という、い、意味です……よね……?
ロザーリオ : 何故?私兵は残し、我々が殺し、そして報酬を受け取る算段でしたよね。
メル・ルーナ : え、えっ、で、でも、その、その人は、悪いことをした、わけでもない、ですよね……?
ロザーリオ : 生きていれば、何かしらの不運に遭う事はありますよね。
ロザーリオ : 彼にとっては、今日がその日だったというだけです。問題でも?
メル・ルーナ : そ、そう、かもしれません、が……。い、今は、それを……ふ、防ぐことだって、出来ます、よ、ね……?
メル・ルーナ : (あくまで貴方に問う形で聞いていく。貴方の口から賛同してくれるのを待っているみたいに)
ロザーリオ : では、一人殺して穏便に終わらせるのと、複数人の護衛を殺して盛大に終わらせるの、どちらの方が流れる血の数が多いんです?簡単な計算でしょう。
メル・ルーナ : うっ……、そ、それは、……、そう、ですが……(レスバ激よわ!)
ロザーリオ : では従いなさい。裏手に回りますよ。
メル・ルーナ : う、で、でも……、あっ(慌てて貴方を追いかける。賛同はしていない、けれど一人でも彼は依頼を達成するだろう)
窓があいている。
ここから入れるだろう。
無事に屋敷に入り込む事に成功したようだ。
あとは屋敷の主の男を暗殺するだけだが………。
ロザーリオ : (軽い動きで窓から入り込んで)
メル・ルーナ : (同じように窓に軽く足をかけて入り込み)
男の部屋は二階にあるという話だ。
二階を目指すといいだろう。
メル・ルーナ : ろ、ロザーリオさんっ……、ま、待って……!
ロザーリオ : なんです
メル・ルーナ : ほ、ほんとに、あの、依頼人の……、あんな憶測、程度で、人を殺す、っていうん、ですか……?!
ロザーリオ : …………(貴方へ深く溜息を吐いて見せる。日頃呼吸をしないこの男の見せる動きとしては、呆れ、そして苛立ちの表現だ)
メル・ルーナ : う……、(ただそれだけで、怯んだ。二の句が継げない)
ロザーリオ : この程度で怯むのであれば(窓枠の付近へと貴方を追い詰めるように近寄り)
メル・ルーナ : (一歩下がろうとして、足が壁にぶつかった)
ロザーリオ : ただ黙って、私に従っていればよろしい。そうでしょう?(指輪の嵌められた指先が顎先へと寄せられる)
メル・ルーナ : う、っ……、(ここで頷けば、少なくとも自分だけで責任を背負わなくて済む。けれど、未だ視線を逸らせない。逸らすことは肯定の意思を示すことと同義だ)
ロザーリオ : 私に、初めに話を任せたのは貴方ですよ。なら十分に共犯でしょう。私は、聞きましたよ。どうしたいのか。ご不満ですか?と
メル・ルーナ : お、俺は…………、ろ、ロザーリオさん、に、何か、考えが、ある、ものだと……、
メル・ルーナ : いえ、……、確かに、あの場で、俺が頷いたのは……、変わり、ません、ね……
ロザーリオ : ご理解いただけたようでなにより。
メル・ルーナ : で、でもっ
ロザーリオ : 二の句は見苦しい。
メル・ルーナ : お、俺は、何も悪いことをしていない、人を、殺したく、ありません……し、貴方にも、して、ほしく、ない、です…………(最後の方はか細くなって)
メル・ルーナ : う、うぐ
ロザーリオ : 二階でしたね。構造はわかりませんし、調べながら行きましょう(貴方の告げた言葉を意図的に無視して、そして歩み始める)
メル・ルーナ : あっ、ま、待って……!(行動されると弱い。慌てて追従する)
ここは使用人たちの部屋のようだ。
メイドさんは[睡眠]になった
……使用人の一人が休憩中なのか、眠っている。
ロザーリオ : 眠っているらしい。此処ははずれだな。
メル・ルーナ : (眠っているのを見て、息をひそめる)
ストーブには暖かく火がともっている。
クローゼットの中には使用人たちの服が詰まっているようだ。
一着持っていこうか?
ロザーリオ : 使用人に扮して行けばある程度バレるまでの時間を稼げるかもしれません。
メル・ルーナ : ば、バレ……、ほ、本当、に、どうしても、やる、ん、ですか……
ロザーリオ : 毒を喰らわば皿までだ。その話はもう終わったはずです。
クローゼットの中には使用人たちの服が詰まっているようだ。
一着持っていこうか?
[メイド服] を手に入れた。
ロザーリオ : とはいえ女中の服しかないな。着替えるのは無しだ。
メル・ルーナ : お、終わって、ません……。俺は、まだ、納得して、ない、ですよ……
メル・ルーナ : あっ……
ロザーリオ : 納得しないのであれば。そこで黙って見ていればよろしい。
メル・ルーナ : っ~~(全く以てその通りだ。それが嫌なら――)
ガチャ……トイレみたいだ。
ロザーリオ : さて、走り抜けます。
メル・ルーナ : ……、ろ、ロザーリオさん、は、どうやったら、納得して、くれ、ますか……?
ロザーリオ : 既に時間切れだ。時の砂時計は逆さには動かない。緞帳の上がった後に、私に相応しきはこの役ではないのだと、喚き散らした所で舞台は止まらない。
ロザーリオ : 納得させたいと、止めたいと、そう思っていたのならば、その機を逃さず、身を切ってでも掴むべきだった。
メル・ルーナ : そ、それでも……、止まらなく、ても、台本通りに、演じなくても、いいじゃない、ですか……
メル・ルーナ : っ……、そ、れは、……(視線が落ちる。貴方に詰められるままに、ここまでついてきたのは自分だ。それは貴方の圧に負けたからか、あるいは、責任を、一人で負いたくなかったからか)
メル・ルーナ : 確かに、ロザーリオさんの、言う、通りです……、けど、
ロザーリオ : 此処で貴方に怒るような事はしませんよ。ただ、考えを改める気も無い。私のせいにしてしまえばいい。その方が楽でしょう。なぜわからないんです(義眼の金眼がそちらを睨むような角度で光を反射する)
メル・ルーナ : ……(月明かりを反射した金眼に射抜かれる。それで、分かった。貴方が本気で退く気がないのだと)
ロザーリオ : 走り抜けますよ。
メル・ルーナ : い、嫌です、と言っても、貴方は、行くん、ですね……
ロザーリオ : はい。
ロザーリオ : 置いて行きますよ。
メル・ルーナ : っ、あ、ま、待って……!なんで、時間切れ、なん、ですかっ……!まだ、帰る事が、できるじゃ、ない、ですかっ……!?
ロザーリオ : くどい。
メル・ルーナ : っ……(貴方の空気に気圧されて、一歩退きかけたその瞬間に、階段を上がって行ってしまった)
メル・ルーナ : ……(今追わないと追いつけない。慌ててついていった)
鍵がかかっているようだ。
壁には大人二人、子供一人、
三人で仲良く書かれた肖像画がかけられている。
壁には鍵がかけられている。
[館の鍵] を手に入れた。
ロザーリオ : (鍵を取って)
メル・ルーナ : (こういう時、いつもなら暴力で解決する。でも、こんな所でそんなことをすれば、見つかって二人とも捕まってしまう)
メル・ルーナ : (二人とも無事にあの街に帰りたいのなら、)
メル・ルーナ : (黙ってついていくほかないのだ)
訓練用だろうか、木の剣がたてかけられている。
ロザーリオ : マズいな。見つかると厄介だ。
メル・ルーナ : っ……(子供、依頼人の言う”あの男”の子だろうか)
ロザーリオ : 引き返します?それとも、同じ墓に入れてやりますか。
メル・ルーナ : ふっ、(ざけないで、と大声を出しかけて留まる。子供の方を見て)
子ども用机のようだ。
様々な教材が置かれている。
ふかふかのベッドだ。
子供と大人が一緒に眠れるように、大きいサイズのようだ。
子ども用のおもちゃ箱だ。
中にはいろいろなおもちゃがおさめられている。
子ども用のおもちゃ箱だ。
中にはいろいろなおもちゃがおさめられている。
子供
「……あなたたち、だあれ?」
子供
「……いっしょにあそんでくれるの?
 さいきんは、みんな いそがしそうなの。」
ロザーリオ : ……
子供
「えほんを よんでくれる?
 おうたを うたってくれる?」
メル・ルーナ : ……、
子供は、純真な瞳でこちらを見つめている。
ロザーリオ : ではご両親についてお伺いしても?
ロザーリオが[親のことを聞く]を選択しました
子供
「……おとうさん?」
子供
「いつもね、ほんをよんでくれたり、
 けんのくんれん を してくれたり、
 べんきょう を おしえてくれたりするの。」
子供
「……でもさいきんは、いつもおしごとがいそがしそうで、
 かわりに、メイドさんたちが、おしえてくれるんだ。」
子供
「わがまま は いえないけど……
 むかしみたい に すごせたら、いいのにな」
子供
「さいきん おうち に くる ひとたちは
 みんな ちょっと いやな かんじ だから・・・。」
メル・ルーナ : ……!(こんな子供に?聞くんですか?という顔)
子供
「・・・・・・・。」
ロザーリオ : そうですか。
子供は、純真な瞳でこちらを見つめている。
ロザーリオ : メイドの方々は?
ロザーリオが[メイドさん達のことを聞く]を選択しました
子供
「おとうさんが、いそがしくなってね
 それで、3人しまいの、メイドさんが、きたの」
子供
「ひとりはいつも ぼんやりさんで
 しっぱいばっかりしてるんだけど」
子供
「つくってくれるおかしは いちばんおいしいし
 えほんも よんでくれるから すきだな」
子供
「もうひとりは すごくあたまがよくて
 いつもべんきょうをおしえてくれるの」
子供
「まほうだってつかえるんだって」
子供
「もうひとりは ちょっとこわいかな」
子供
「けんのくんれん を してくれるんだけど・・・。
 すっごくきびしくてね。」
子供
「でも このまえ うまくやれたときは
 すごくよろこんでくれたんだよね」
子供
「じつはいいひと だったりして えへへ」
ロザーリオ : それは良かったですね。
子供は、純真な瞳でこちらを見つめている。
ロザーリオ : では。お休みなさい。
ロザーリオが[武器を振り下ろす]を選択しました
子供
「・・・!」
子供は小さく声をあげると、動かなくなった。
子供に99のダメージ  
子供は[重傷]になった
子供は[気絶]になった
子供は[昏睡]になった
ロザーリオ : (素早い動きで剣を翻し、そしてこの部屋に死体が一人増えた)
メル・ルーナ : えっ、あ……?!(止めようとしたが、貴方の方がずうっと早い。見ているしか、出来なかった)
メル・ルーナ : な、どう、どうしてッ!
ロザーリオ : 毒を喰らわば皿までと言いましたよ。
メル・ルーナ : だ、だからって、こんなっ、子供を……!!(急いで脈を触る。何の鼓動も聞こえない)
メル・ルーナ : 俺は、おれは、貴方の、ことを……優しい人、だと……思って……、
ロザーリオ : 正確に、心臓を狙いました。慈悲はある。
ロザーリオ : それでは不十分ですか。
メル・ルーナ : ふ、不十分、って
メル・ルーナ : そ、んなの、……(勢いが衰えていく。これを招いたのは、選択と責任を委ねた自分のせいでもあった)
メル・ルーナ : (優柔不断のままでいて、手を引かれるままに、貴方の方が適材だと言い訳して、自身で責任を負うことを避けた)
メル・ルーナ : ……、ごめん、なさい……(一度そう考えてしまえば、何も言えなくなった)
ロザーリオ : では行きましょうか。メイドの構成も知れたことです。恐らくそう難しくはない。
メル・ルーナ : っ……(目を伏せて、黙って貴方についていく。簡単だった)
かつ、かつ、
かつ、かつ、
かつ、かつ、
どうやら、ここが目的の人物がいる部屋のようだ。
標的の男は、静かに寝息を立てている。
男(ねてる)は[睡眠]になった
ロザーリオ : メル、早く。
メル・ルーナ : は、い……(目を伏せたまま虚ろな返事を)
男が眠っている。

……随分と寝相が悪いのか、
はたまた、疲れ果ててベッドへ倒れ込んだままなのか。
あなたは………。
ロザーリオ : メル。
ロザーリオ : まだ納得しないと、そう言うのであれば。貴方の手も汚してしまえばいい。引き返せないのだと、納得する材料は既に此処にある。どうです。
メル・ルーナ : っ、な、なん、ですか……?(あとは剣を翻して心臓をつけば、終わる。あの子供と同じように。けれどそうする前に、声をかけられた。改心したのかと、ありもしない希望に縋るように顔を上げて)
ロザーリオ : 出来ますよね?
メル・ルーナ : え、……(かけられたのは、一つも予想していない言葉だった)
メル・ルーナ : い、いや、だ……(力なく首を横に振る。呼吸がうまく出来なくて、掠れた声で返答をした)
ロザーリオ : なら一番初めに。そう言うべきでしたね。
メル・ルーナ : ――
メル・ルーナ : ゆ、許して…………
ロザーリオ : 私は、貴方を責めているわけではありません。ただ依頼をこなすべきだと諭しているだけです。
メル・ルーナ : っ、い、らい、(これが依頼であることを、言われて思い出す)
ロザーリオ : それとも見ているだけで終わりにしたいですか?
メル・ルーナ : そ、それは……(視線を落とす。嘘をつく時、それから、決められない時の癖)
ロザーリオ : (ただ黙って、貴方の手を取る。そして、しっかりと握るようにと、貴方の武器へと手を動かす)
メル・ルーナ : ぅ……(握られた手の感触に、小さく呻く。いつもの武器ではなく、武器を取り落とした時用の小型ナイフ)
ロザーリオ : 真っ直ぐに、降ろせば済みます。
メル・ルーナ : まっ、すぐ、に(縋るように貴方の目を見る。あと一言でも肯定されれば、堕ちるだろう)
ロザーリオ : (その視線と銀灰の視線がかち合う。そしてゆっくりと、貴方は正しいのだと頷いてみせる)
メル・ルーナ : (目を瞑る。貴方の手の感触だけが世界だ)
メル・ルーナ : (どうすれば良いか教えて、と聞くように、手を握る)
ロザーリオ : どうぞ。大丈夫。私が付いています。
メル・ルーナ : 、(はい、と答えようとした。喉がからからになって声が出ない。返答の代わりに、ナイフを振り下ろした――)
メル・ルーナが[武器を振り下ろす]を選択しました
あなたは武器を振り下ろした。

「……うっ……」

「………ああ、そうか……」
男は机の方に手をのばすと、そのまま動かなくなった。
これで、依頼達成だ。
冒険者達は館をあとにした。
貴族
「おお、よく戻ったな。」
ロザーリオ : はい。戻りました。
メル・ルーナ : ……(俯いている。自分の手首をぎゅうと握っている。あるいは折れているかもしれない)
あなた達は依頼を果たすと、
貴族の屋敷に戻ってきていた。
貴族
「よく役目を果たしてくれた。
 これは約束の報酬だ。」
ロザーリオ : ええ。ありがとうございます。
貴族
「正規ルートでは50Lしか渡せないが……。
 これはこっそりと受け取っておいてくれ。」
そういびつに笑う貴族から渡された袋は、ずっしりと重い。
その中に入っているのは、十二分な報酬であろう。
メル・ルーナ : (視線だけを動かして、報酬ではなく貴方を見た。いつも通りだ)
貴族
「今回の件で君たちの腕は証明されたと言える。
 そして、我々はもはや一蓮托生の共犯者だ。」
貴族は、邪に目を細める。
貴族
「『今後』もよろしくやろうじゃないか。……なぁ、冒険者よ。」
ロザーリオ : (依頼人でなく、貴方へと視線を向ける)
ロザーリオ : どうしたいですか?(囁いて)
メル・ルーナ : っ……!(弾かれたように顔を上げて貴方を見た。この期に及んで自分に聞くのかと)
メル・ルーナ : ろ、ロザーリオ、さんに、委ね、ます……
ロザーリオ : 良いんですね?
メル・ルーナ : いい、いい、です……
ロザーリオ : 三度は、聞きませんよ。
メル・ルーナ : 構い、ません……(自分だけで選択の責を負うことは恐ろしい。委ねた方がずっと楽だ。責任を負う時は、誰か一緒がいい)
ロザーリオ : (その言葉を聞けば沈黙を答えとした)
ロザーリオが[答えない]を選択しました
貴族
「……ふん、答えないか。
 まぁいい、優秀な手駒が多少愛想が悪くとも、気にはせんよ。」
貴族
「夕飯を食べていくか?
 今日は私にとっても喜ばしい日だ、
 できることなら共に祝いたいのだがね。」
ロザーリオ : いいえ。マナーには自信がありませんで。
それにどう答えたかは、
その場にいた者だけが知っていることだ。
あなた達の行く手には、
ただどこまでも暗い道が続いている。
それでも、あなた達は冒険者だ。
次の依頼を受け、次の依頼を果たすといい。



メル・ルーナ : ……(宿に戻ってきて、ようやく少し顔を上げた)
ロザーリオ : 落ち着きましたか?
メル・ルーナ : は、い……すみま、せん……でした、……(何に謝罪しているのか、自分でも分かっていない。あるいは今日の行いあらゆるすべてに)
ロザーリオ : 構いませんよ。気にしていません。
メル・ルーナ : でも……、貴方を、責める資格は、俺には……、一つも、ありません、でした……
ロザーリオ : 次は、ご自分で決断なさってください。今日を悔いるというのであれば。
メル・ルーナ : ……(それには答えられない。黙って視線を後方に向けた)
ロザーリオ : 生きていれば、何かしらの不運に遭う事はありますよね。貴方にとっては今日がそうだったのだと。そう思って忘れれば良い。
ロザーリオ : これ以上は甘いな。それでも私は貴方をまだ、良い隣人だと。そう思っていますよ。
メル・ルーナ : (そんな風には思えない。不運に遭ったのは、間違いなく自分がこの手で殺した彼の方だ)
メル・ルーナ : 良い、隣人……、(貴方が善なる存在であれば、『そんな資格はありません』と口にした。けれど、貴方は共犯者だ)
メル・ルーナ : はい……、これからも、そう、あってください……
ロザーリオ : では、また。
メル・ルーナ : はい、また……