11/隔たりなき青を歩く

冒険者たちは依頼を受け、とある辺境の街まで来ていた。
促された席に着くと、向かいに依頼人も座り
穏やかな口調で話し始める。

ロザーリオ : 丁度辺境まで行けそうだ。丁度良いかな

依頼人:いやあ、遠路はるばる来ていただいてありがとうございます。
私はこの街にある、ある施設の管理を任せられた者です。
依頼というのも、その施設のことでして。

メル・ルーナ : はあ……、あ、ど、どこかへ行く……、という話をなさってた、んですか……?
依頼人:まだ開館前なのですが、先日魔術的な異常が起きまして。
街の学連に所属する魔術師たちが言うには、
何の抵抗も持たない一般人が入るのは危険かもしれないと。
ロザーリオ : フフ、辺境まで行けば騙されたと気付いたリュカが怒って来ることも無いでしょう?魔術的な異常ですか。
依頼人:そこで、冒険者の方々に力を借りよう、ということに。
あなた達には、その施設内の見回りと、
出来れば原因解決をお願いしたいのです。
メル・ルーナ : あ、ああ……なるほど……。そ、そういう……(若干呆れたように)
メル・ルーナ : あ、えと、依頼、ですよね……。原因、解決……、暴力で解決できることであれば、良いんですが……
ロザーリオ : 冒険者に解決を頼む事なら大抵は暴力でどうにか出来るものでしょう。
ロザーリオ : 冒険者、暴力みたいなところがありますしね
依頼人:依頼の内容としましては、そんなところでしょうか。
他に何か聞きたいことはありますかな?
メル・ルーナ : た、たしかに、そうかも……
ロザーリオ : とはいえ、施設については聞いておきたいですかね……
ロザーリオが[どういう施設?]を選択しました
依頼人:ええ、なんでも転移魔術を用いて海の中を映し、
海のないこの街でも、生きたままの魚や海の中の様子を
見ることのできる…というものでして。
メル・ルーナ : はええ……、す、すごい、ですね……
ロザーリオ : 想像もつきませんね
依頼人:「水族館」と私たちは呼んでいます。
建設も順調に進み、もうすぐ開館できる…はずだったのですが。
中がどうなっているか私にはとんと。魔術の才能はなかったようで…
依頼人:このような館長で申し訳ない。
…ああ、でも館内は一本道ですから迷いませんし、
元は見るための施設ですから、ぜひ見て楽しんでください。
はは、こういう情報ならお役に立てますかな。
メル・ルーナ : つ、ついでに、楽しめんでも良いなら、嬉しい、ですね……
ロザーリオ : ははあ、一本道なら本当に然程考えることも無さそうだ

依頼人は穏やかに微笑んでいる。
ロザーリオ : 敵は居ます?
ロザーリオが[敵はいるのか?]を選択しました
依頼人:事前に映す海域の調査はしてありますし、
水槽を割って襲い掛かってくるような魔物はいないかと。
いるとしたら、それこそ海の生き物くらいでしょうな。
メル・ルーナ : 海の……
ロザーリオ : 水槽を割られたら、どうなりますかね。死ぬかな。私達でも
依頼人は穏やかに微笑んでいる。
メル・ルーナ : さ、流石に……いくら、冒険者でも……(私達を冒険者と解釈し)
ロザーリオ : 報酬は普段通りです?
メル・ルーナ : でも、そのくらい安全なら、えと、報酬は……?
ロザーリオが[報酬について]を選択しました
依頼人:規定額を宿の方に納品済みです。
依頼が完了次第、宿の方で受け取ってください。
…他にも何かご用意できればよかったのですが、中々難しいですな。
依頼人は穏やかに微笑んでいる。
ロザーリオ : フフ、まあいいでしょう。欲は張りません
メル・ルーナ : き、規定額があるなら、俺は、大丈夫、です……
ロザーリオが[もう大丈夫]を選択しました
依頼人:ええ、わかりました。
改めてこの依頼、受けていただけますかな?
ロザーリオが[受ける]を選択しました
依頼人:ありがとうございます。ではご案内します。

そう言って依頼人は立ち上がる。君たちも後に続いて、
一行は水族館へと向かった。
水族館のドアを開け、館内へ入る。
中は暗く、感覚を空けて灯る照明だけが
薄青くあなた達の足元を照らした。
…足音が響く。特に異常は…
ロザーリオ : 足元にお気をつけて
メル・ルーナ : あ、ありがとう、ございます……

目標値:10 <= 3d + 感覚補正 + パーセプション
ロザーリオ:成功!(10)([5,1,4])
メル・ルーナ:成功!(14)([2,4,2]+6)
ロザーリオ : 造作もない
メル・ルーナ : ほっ……
ふと、あなたは何かに気づいた。
何か水の流れるような、波の迫るような音がする。
…そして、その音はどんどん近づいている。そう思った矢先。
メル・ルーナ : ……?音が……
ロザーリオ : 波が……
…妙な浮遊感と共に、あなたの足元が突然沈む。
ごぼごぼ、ざぱりと波の音がして。
青い底に呑まれるように、あなたの意識も暗転し───。
…目を開けると、そこは水族館の館内のようだった。
いつの間に水槽のあるところまで来たのだろうか、
そもそもさっきの現象は…と考えるあなたを横目に、
魚の群れが横を通り……魚?
ロザーリオ : …………
メル・ルーナ : わ……
ロザーリオ : 既に術にかかったようですね。我々も
メル・ルーナ : これが、異常……です、かね……?(魚の群れを目で追って)
違和感に気づき、周囲を見る。
ガラスの取り払われた館内を泳ぎ回る魚、
やけに浮遊感のある身体を動かせば、水の動く音。
….完全に水中だが、なぜだか呼吸はできるようだった。
メル・ルーナ : 不思議……、こ、これはこれで、良い、ような……
ロザーリオ : どこまでも水中のようですね
これが依頼人の言っていた「魔術的な異常」なのだろうか?
……とにかく、見回りをして、可能なら原因を探そう。
あなた達は行動を始めることにする。
メル・ルーナ : えと……、とりあえず、歩いて、みましょうか……
ロザーリオ : 歩く事自体は普通に出来るな……ええ
ふわ、とクラゲが横を漂う。
メル・ルーナ : あ……
ロザーリオ : ウニですね
メル・ルーナ : う、ウニ……これが……
メル・ルーナ : ロザーリオさん、は、海、詳しい、ですか……?
メル・ルーナ : 俺は、盆地に暮らしてた、ので……知らなくて……
ロザーリオ : 然程詳しくはないですかね。内地育ちです。興行であちこち行きはしましたから
ロザーリオ : 人並、というところです
ウニ:よう。
ロザーリオ : …………
メル・ルーナ : な、なるほど……。色々なところに、行くのは、楽しそう、です……
メル・ルーナ : わ
ロザーリオが[こんにちは]を選択しました
ウニ:こんにちは。いい挨拶だな。
ロザーリオ : こんにちは。
メル・ルーナ : しゃべ……こ、こんにちは……
ウニ:じゃあ挨拶ついでに頼んでいいか?
おれたち腹減ってるんだ。くいものもってきてくれよ。
礼は…できねえけど、まあ経験って事でさあ。
メル・ルーナ : た、たべもの……
ロザーリオ : 飢えるのはお辛いでしょうね。動くのも難しいでしょうし
メル・ルーナ : ウニ、って……何を、食べるんでしょうか……?
ロザーリオ : さあ……?
ウニ:たのんだぜー。
メル・ルーナ : あっ……えと、さ、探して、みましょうか……
ロザーリオ : そうですね
クラゲの群れがかたまって泳いでいる。
このままだと通路が塞がれて通れない…。
ロザーリオが[……]を選択しました
メル・ルーナ : バケツ……、何か、入ってます、か……?
ロザーリオ : クラゲは迂闊に掴むと良くないな……ん
ロザーリオ : (覗き込んで)
バケツがいくつか置いてある。
その一つに、なぜかキャベツの葉がたくさん入っていた。
何かのエサなのだろうか….
ロザーリオ : キャベツですね。
メル・ルーナ : キャベツ……、バケツに入ってる、なら、何かの、餌、ですかね……?
ロザーリオ : 成程……試してみましょうか
ロザーリオが[持って行く]を選択しました
バケツごと持って行くことにした。
[キャベツ] を手に入れた。
ウニ:よう。
ロザーリオが[こんにちは]を選択しました
ウニ:こんにちは。いい挨拶だな。
ウニ:じゃあ挨拶ついでに頼んでいいか?
おれたち腹減ってるんだ。くいものもってきてくれよ。
礼は…できねえけど、まあ経験って事でさあ。
ウニ:たのんだぜー。
ロザーリオは、キャベツを使った。
これほどまでにもなくキャベツだ。
ウニ:よう。…あ!おまえいいくいもの持ってるな!
なあ、それくれよ。
そのへんにわーって撒いてくれりゃあいいからさあ。
メル・ルーナ : わー……
ロザーリオ : ああ、良いですよ……
ロザーリオが[キャベツをあげる]を選択しました
ウニ:わーっ、めしだめし。
ありがとな、いいやつだなおまえ。
きっといいことあるぜ。たぶんな。
[キャベツ] を失った。
ロザーリオ : (適当にちぎって撒いた)
メル・ルーナ : あ……、た、食べてる……器用……
ウニはキャベツを食べ始めた…。
メル・ルーナ : あは……可愛い……
ロザーリオ : 満足しましたかね……
メル・ルーナ : た、多分……?
クラゲの群れがかたまって泳いでいる。
このままだと通路が塞がれて通れない…。
ロザーリオ : ふむ……
メル・ルーナ : 綺麗……、だけど、そこにいられると、通れない、よ……(クラゲに話しかけている)
ロザーリオ : (腕を思い切り振った。この腕に刺胞が当たった所で支障はない)
ロザーリオが[クラゲを散らす]を選択しました
クラゲの群れはふよふよと散っていった….
これで先に進めそうだ。
メル・ルーナ : あ……
ロザーリオ : 少し、道を開けて頂きました。
メル・ルーナ : さ、さよなら……。ロザーリオさん、もありがとう、ございます……
ロザーリオ : すみませんね。風情の無い選択だったかもしれません
メル・ルーナ : い、いえ……あれだと、進めない、ので……
少し道が開ける。大勢の魚の群れ。
メル・ルーナ : わ~……(魚の群れをどうしても目で追ってしまう)
メル・ルーナ : あ、と、(ロザーリオが進むのに気付いてまた前を向いた)
ロザーリオ : やはり、気になりますか?海の中は見た事が無い?
メル・ルーナ : あ、は、はい……。恥ずかし、ながら……
メル・ルーナ : 初めて、です。海の、外側はこないだ、見たんですが……
ロザーリオ : フフ、なら良い機会でしたね。私も海の中まで見るのは初めてです。
ロザーリオ : カナヅチなんです。お恥ずかしい話ですが
メル・ルーナ : はい……、誘ってくださって、ありがとう、ございます……。ロザーリオ、さんも
メル・ルーナ : えっ、い、意外、です……。すいすい泳げる、のかと……
ロザーリオ : 浮かないんですよ。
ロザーリオ : フフ、それじゃ次を見ましょうか。
メル・ルーナ : う、浮かない……、そ、そういう人も、いるんですね……
メル・ルーナ : あ、は、はい……
奇妙な水族館を進む。
…ふと、前の方から何かが泳いでくる音がした。
小型のサメだ!
近くまでやってくると、此方の様子を窺うように
うろうろと泳ぎ始める。
ロザーリオ : おや、サメですね。絵でしか見た事は無かったんですが……
メル・ルーナ : えっ……、歯、鋭い……!
…素直に退いてはくれなさそうだ。
少し手荒だが、武器で蹴散らした方がいいだろう。
ロザーリオ : 武器を構えて頂いても?少し手荒に行きますよ。
メル・ルーナ : も、もちろん、です……!暴力で解決できそう、なら、何よりなので……!

Round 1
ロザーリオは移動した。
ロザーリオは[7,8]へ移動した。
メル・ルーナは移動した。
メル・ルーナは[9,10]へ移動した。
サメは移動した。
サメは[7,10]へ移動した。
サメは移動した。
サメは[9,10]へ移動した。
ロザーリオ : チェインスラスト

サメは防御した。

ロザーリオは[7,10]へ移動した。

メル・ルーナ : 骨砕き

サメは防御した。


サメは[骨砕き]になった
    サメは[重傷]になった

サメの攻撃はAPが足りず失敗した。
サメの攻撃はAPが足りず失敗した。
Round 2

ロザーリオは防御した。



サメは防御した。([3,3,3]) ファンブル!

    サメは[気絶]になった

メル・ルーナ : 朝よ、灯よ、来たれ ウェニーレ
光が攻撃を相殺する
メル・ルーナはWillを使用した!

サメは防御した。

メル・ルーナは移動した。
メル・ルーナは[8,10]へ移動した。
Round 3
ロザーリオ : やたら丈夫だな。
メル・ルーナ : さ、サメって、こんなに、硬いんですね……
ロザーリオ : カウンター
機先の構え
ロザーリオは[見切り]になった
メル・ルーナ : 骨砕き

サメは防御した。
    ロザーリオは[見切り]でなくなった


サメは[骨砕き]になった
    サメは[重傷]になった

ロザーリオ : リポスト
翻り、そして貫く

Round 4
ロザーリオ : っと
ロザーリオ : 見切りきれなかったな。やはり隣に誰かいると難しい
メル・ルーナ : あ、す、すみません……お邪魔してしまった、かも、しれません……
ロザーリオ : いえ。私が未熟なだけですよ。お気になさらず。次は決めます

メル・ルーナ : ウェニーレ
ロザーリオは防御した。

光が攻撃を相殺する



サメは防御した。


    サメは[気絶]になった

サメは逃げるように水槽の奥へ泳いでいった。
先に進もう。
ロザーリオ : 逃げましたね……
ロザーリオは、ポーションを使った。

メル・ルーナ : も、もう、来ないでね……(サメを見送った)
カニだ。ひっくりかえっている。
メル・ルーナ : あっ……
ロザーリオ : ……
メル・ルーナ : お、起き上がれなさそう……
ロザーリオ : フフ、起こしてあげます?
メル・ルーナ : は、はい……
メル・ルーナが[起こしてやる]を選択しました
あなたがカニを起こしてやると、
わちゃわちゃと足を動かして、どこかへ行ってしまった。
メル・ルーナ : あ……、き、気をつけてね……
ロザーリオ : 行ってしまいましたね……
水族館の奥の方まで来た。
ひときわ天井の高いこの部屋は、本来ならガラスが張られ
壁一面が水槽になるような、見栄えのする場所だったのだろう。
ロザーリオ : 最奥らしい……
メル・ルーナ : わ……
メル・ルーナ : 天井が高い……、綺麗ですね……
ロザーリオ : 壁一面であれば、かなり見映えするでしょうね
しかし今は、ガラスの取り払われた、青い光が照らす部屋を
先の見えない海と、そこに生きる生き物が満たしている。
…これはこれで幻想的なのかもしれないが。
メル・ルーナ : はい……、完成が楽しみ、です……
後は帰路だけだ、何かあるとすればここなのだが…。
そう思い、探索をしようとして。

…何かおおきなものが、水を分けてこちらにやってくる音が聞こえた。
ロザーリオ : ……
ロザーリオ : 何か来ますね
メル・ルーナ : ん……、
それの影に遮られ、視界が暗くなる。
普通なら入るはずもない、とてつもない質量のそれ。
……大きな鯨が、あなた達の前に現れて。
ざぱりと向きを変えて、その瞳に、あなた達を映した。
メル・ルーナ : サメじゃないと、いいな……
この鯨…
目標値:15 <= 3d + 知力補正 + エンパシー
ロザーリオ:失敗・・(6)([4,2,1]-1)
メル・ルーナ:失敗・・(11)([2,4,6]-1)
メル・ルーナ : すみませんでした……
ロザーリオ : おやおや
…大きすぎる目に見据えられ、思わず身が固まる。
そんなあなた達を宥めるように、鯨は話し始める。
ぼわりと頭に低く響く、しかし穏やかな声だった。
メル・ルーナ : わ、わっ……。何か、話して……?
ロザーリオ : ふむ、流石にこの大きさの魚は、知らないな……
ロザーリオ : 何です……?
鯨:おや、驚かせてしまったかな。
すまないなあ、あんまり小さいものだから。
わたしも目が悪くなったものだ。ははは。
ロザーリオ : 貴方から見れば誰だって小さいでしょう
メル・ルーナ : で、でしょうね……
鯨:そのかたちは、”おか”に棲む者たちかな?
どうしたんだい、こんなところまで。
何か御用でもあったのかい。
メル・ルーナ : おか……、
ロザーリオ : ええ。陸地でしか生きられぬ者です。
メル・ルーナ : あ……陸地、のこと、でしたか……
メル・ルーナ : えと……、用と、いいますか……
ロザーリオ : 話しておきましょうか
ロザーリオが[詳細を話す]を選択しました
鯨:ふむ。…ふうむ。ああ、なるほど。
いやなに、道理で少し狭いから、広げてやろうとおもったら。
ヒトの造った場所につながってしまっていたか。
そうか、それはさぞ驚かせてしまったかな。
ロザーリオ : へえ、それでは貴方が?
メル・ルーナ : あ、貴方が、原因、でしたか……
鯨:そういうことなら、わたしたちも少し移動しよう。
なに、もとよりたゆたう生き方よ、気にすることもない。
ひれを動かせば、海もまた動き、元に戻ろう。
メル・ルーナ : す、すみません……、ありがとう、ございます……
ロザーリオ : それはどうも。聞き分けの良い御方で助かります
鯨:伝えに来てくれてありがとう、おかの者たち。
どうか達者でな。
また会った時は、このおいぼれにおかの話を聞かせておくれな。
ロザーリオ : フフ、面白い話を出来るかな
メル・ルーナ : そ、その時は……はい……是非……
そう言って、鯨は尾を揺らして背を向ける。
ぐるりと回る勢いが、ひときわ強い水流になって。
影が一層暗く落ちるとともに、意識が一瞬落ちて。
メル・ルーナ : わっ……
ロザーリオ : っと!
次に目を覚ました時には、鯨も海も消えていて。
元の重力に戻った館内と、ガラス越しの海。
水に濡れた様子はない、あなた達だけが残された。
メル・ルーナ : ……………、
ロザーリオ : …………
メル・ルーナ : あ、海が、硝子越しに、なりましたね……
ロザーリオ : (念のため、という調子で仮面をずらした。水に濡れた様子は無い。そしてすぐに戻した)
ロザーリオ : 杞憂でしたね。どういう魔術だったのやら
メル・ルーナ : ……か、仮面、大丈夫、でしたか……?
ロザーリオ : 木彫りなので、濡れたかと思いまして。杞憂でしたがね
あの浮遊感も、流れる水の感覚も、夢とは思えない質感だった。
…とはいえ、これで解決、という事になったのだろう。
すっかり元の様相を取り戻した館内がそれを証明している。
メル・ルーナ : 木彫り……、そ、それは、確かに、濡れたら、困りますね……
メル・ルーナ : 濡れてなくて、良かった……
ロザーリオ : フフ、ありがとうございます。さて、報告に戻りましょうか
メル・ルーナ : あ、は、はい……
振り返る足は地について、もう浮くことはなかった。

依頼人に報告をしに戻ろう。
メル・ルーナ : た、楽しかったです……。水族館……、完成したら、また、来たいです、ね……
ロザーリオ : ええ。その時はまたゆっくり見て回れればいいかなと
メル・ルーナ : はい……
もう戻ろうか。
ロザーリオが[帰る(クエストクリア)]を選択しました
すっかり元通りになった館内を歩いて戻る。
あなたは真っ直ぐ帰路についたかもしれないし、
折角だからと観光気分で見て戻ったかもしれない。
辺境の街での依頼は、これで完了だ。
報酬を受け取り、冒険者たちはまた
新しい依頼を探すのだろう。
ロザーリオ : お疲れ様でした
メル・ルーナ : やっぱり暴力、ですね
[報酬袋] を手に入れた。