「また会おう」

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ミコ : あ、グレイも。おかえり
アシュトン : あ、おかえりハイネの旦那。あけましておめでとう。
イオラ : おお、ハイネ、グレイ。おかえり 年明けたぞ
グレイ : 戻った。少し出るつもりが思ったより出てしまった。
ミコ : ふふ。あけましておめでとうだね。
エレシャ : ん、ああオレも……お、おかえり。二人共。
グレイ : ああ、年明けか。
ハイネ : それまでに戻るつもりが少し遅刻か…いや、新年おめでとう。
アシュトン : グレイの旦那もおかえり。明けちまったぜ年〜
イオラ : うむ。今年もよろしく。二人とも
ハイネ : エレシャ!久しぶりじゃないか。
グレイ : エレシャも居たのか。なんだそんな寒い所で
エレシャ : そんなに久しぶりかね。久しぶりか…… ああ、ちょっと書いとこうとね
ハイネ : 私がそもそも出ているか、寝ているかの始末だったからな。
エレシャ : オレも似たような感じだったからなあ。タイミングが合わなかったね……
グレイ : ま、そんなこともあるだろ。それぞれに仕事なんぞしてるんだから時間の合わない奴は出てくるだろ
ハイネ : ま、会えて何よりだ…。…少し、元気がないと聞いていたので心配していたんだ。
ハイネ : 発つ前にご先輩の顔が見れてよかったよ。
エレシャ : だなあ。……へ。心配されるよ〜な人間じゃないさあ。オレは。
エレシャ : いつもウキウキ踊り続け〜ってね〜。 
ハイネ : 心配するのが年上の仕事なんでね。
アシュトン : 子どもが元気ねえって言われたら心配するもんなのさ。
エレシャ : 心配性だなあ〜大人はさあ。元気でいるよオレはどこでも。
グレイ : そんなら良いけどな
ハイネ : ………そうか。
アシュトン : 悪い悪い。元気ならそれでいいよ。....さて、どうするかねえ...もう出てもいいんだが。
ハイネ : 二人は夜の内に発つんだったか。
グレイ : ああ、もう出るのか。そんなら良いころ合いに戻ってきたのかもな。
アシュトン : ん、まあな。ほんとは全員に挨拶したかったがそうもいかんらしい。
ハイネ : ま、出会いも別れも偶然なのが冒険者だ、仕方のないものだな。
イオラ : 二人はもう行くのか…ふむ
ハイネ : 二度と戻る気はない…なんて思ってることもないだろうしな。またの再会の時に謝ればいい。
アシュトン : おうよ、お兄さん夏にはまた顔出すぜ。...掲示板に一言くらい書いておくかね(席を立ち)
グレイ : 僕はもう少しかね。今戻ってきたばかりだろ。もう少しゆっくりさせろよ
エレシャ : ん…… オレももうちょっといるから、後で書くかな……
アシュトン : (....書き終わったのか戻ってきて)...あー、こういう時って何て言うのがいいのかね。
アシュトン : ....ま、いつも通りでいいか。んじゃあ皆行ってくる。
アシュトン : またな!
グレイ : ああ。またな。
ミコ : …ふふ。行ってらっしゃい。またね!良き日々を
イオラ : ああ、行ってらっしゃい!
エレシャ : 行ってらっしゃいだ、アシュトン。
ハイネ : 幸運と加護があるように、またなアシュトン!
アシュトン : (笑顔で手を振ると、ドアの方に向かった。)
ミコ : (ひらと手を振って見送り)
イオラ : (笑顔で手を振る)
ミコ : ふふ。…夏が楽しみだねえ
イオラ : ああ。その時はちゃんとおかえりと言わないとな
グレイ : 夏に戻った時に色々増えてないかこの場をよく覚えておかないとだな
ハイネ : ハ、明けたばかりでもう夏か、よほど楽しみにしているんだな。
イオラ : ああ。楽しみだよ。なにせここの宿の皆との初めての夏だしな
ハイネ : ま、それはそうだ。私だって楽しみだしな。
イオラ : あ、そうだ。ハイネ
イオラ : ハイネがまた戻ってきたら、剣の稽古をつけてくれないか?
ハイネ : 剣を?それは構わないが…術師であっても護身用に、という意味合いか?
イオラ : ああ、まぁ…そんなところさ。体力もつけておきたいしな
ハイネ : へえ…。ま、術師は踏み込まれると弱いからな…。冒険者を続ける以上、良い選択だよ。
ハイネ : 本当は帰ってきてからと言わず、直ぐにつけてやりたいものだが…そうもいかないからな。
イオラ : ああ、これからも皆と肩を並べていられる冒険者でありたいからな
イオラ : いや……帰ってきてからでいいぞ
イオラ : まだ外…寒いし…
グレイ : 熱心だな
ミコ : ふふ。
イオラ : ……うむ
ハイネ : ハハ!じゃあ、それまで体力をつけておいてくれよ?
イオラ : ああ…善処しておく
ハイネ : 期待しているよ?
ハイネ : と…そうだグレイ。お前、もう夜には出るんだよな。
グレイ : ん……ああ。
ハイネ : じゃ、渡しそびれないうちに渡しておくさ、文句を言われないようにな。
ハイネ : (懐から髪紐を取り出した、が、結わえられて緑の石が引っ掛けられている)
グレイ : 何だ。忘れてるものかと思ってたぞ。
グレイ : ……
グレイ : 何だこれは。
ハイネ : 利子。
ハイネ : ま、石でもあるが。
グレイ : そういうものを僕が付けるように見えるのかよ……
ハイネ : ハ、思うかよ…。
ハイネ : ま、旅の安全を…ということさ。
グレイ : ケッ
イオラ : ふふ…(二人の様子をにこにこと眺め)
グレイ : (そう言って髪紐を奪い取り)
ミコ : …やっぱり仲良しだよねえ。
グレイ : (乱暴に結び直した)
イオラ : ああ、年をとってもこういうふうにありたいものだ
グレイ : フン。ま、使ってやるよ。
ハイネ : ハ、最初から素直に有難うとでも言えよ。
エレシャ : お、へへ、似合ってるじゃんなァ……
ハイネ : ま、それは少しは私の加護の力を引き継いだ石だ。
ハイネ : 精霊士の作るような結晶と違って私のでは大したことは出来やしないが、私に契約在る限り、御守り程度にはなるだろうよ。
グレイ : ハ、お前がドジやって契約を失ったりなんぞしなけりゃ良いけどな
ハイネ : へえ?御守りに頼ってくれる気でいるのか。
グレイ : そんなヘマするかよ。
ハイネ : ハ、そうかい。
ハイネ : ま、これで私の最後の宿題も終わったわけだ…これで次会ったときになんだかんだと言われずに済む…。
グレイ : チッ、そんじゃ罰ゲームなんかは無しかよ。お前がどんな恥かくものかと思ってたってのに
ミコ : あはは、そういえばペナルティの話もあったねえ
イオラ : ふ…あったなぁ…
ハイネ : まったく……つい先日アシュトンとアライア、サムと依頼に行って借りた魔道具を私が持っていたときは「持ち逃げなどするはずがない」と絶対の信頼を受けた男だぞ。
グレイ : そいつらに良い面してるからそう見られてるだけだろ
ハイネ : お前、本当に次会うときにまでにその捻くれた思考を治しておけよ…。
グレイ : 嫌だね。僕はこれまで用心深くやって来たからこそ今があるんだ。今更変えられるかよ
ハイネ : はいはい、そうだな…。
グレイ : 用心に越したことは無いだろ。
ハイネ : 石橋を叩いてるうちに……とは最初に言った言葉かね、ま、よく悪くも変わらんさお前は。
グレイ : そうだ。コーヒーを淹れてくれないか。これから出る訳だしな。飲み終えたら行く。
ハイネ : そうか。では、仰せの通りに。
ハイネ : (角砂糖を一つ沈めたコーヒーをグレイの目の前に置いた)
グレイ : どうも。
イオラ : ふふふ……
グレイ : 普段は調味料なんぞ使わないんだがな……コーヒーだけは砂糖を使う。よくもまあ気付いたものだよな……(ぶつぶつ)
ハイネ : 存外、お前は自分が思うより分かりやすいんだよ。なあ?(と振り返った
イオラ : ふ…まぁ、な?
エレシャ : 割とそんな印象はあるなあ……
ミコ : ふふ。……確かにちょっと分かりやすい所はあると思う
グレイ : お前ら……
グレイ : ま、そうやって自分を理解した気になった奴が居るっていうのも……そんなに悪か無かったな
ハイネ : ハ、それはよかったさ。
エレシャ : お。本音ポイントだ本音ポイント。オレもグレイのそういうとこも、好きだぜ〜〜〜。
グレイ : おいやめないか……そう言われると気恥しいだろ
エレシャ : なれなれ恥ずかしくなっちまえ。抱えて出発していけ〜
ミコ : ふふっ、そう言うともっと…… でも本当に、ね。
イオラ : ははっ、いいんじゃないか?たまには
グレイ : チッ……お前ら……(そう言いつつコーヒーに口を付けた)
ハイネ : ま、しばらくは飲みたくても味わえない私のコーヒーだ、ゆっくり味わえよ?
グレイ : やかましい。調子に乗りやがって……
ハイネ : ハ、お前から指名したんだよ。
グレイ : ……腹立たしい位にコーヒーは美味いんだがな
エレシャ : 流石の腕前〜。舌は正直〜。
ハイネ : そうだ、エレシャを見習え。顔を見たら全て分かるくらいに素直なんだぞご先輩は。
エレシャ : 何だよもう〜そこまでじゃ……ちょっとはないって。オレだってちゃんと隠したいことの一つ二つぐらいは隠せるからなッ
グレイ : 本当かよ。すっかり全部顔に出る方に見えるがね。
エレシャ : ほんとほんと。誓ってもいいね。あのグレイの置物とかに……
ミコ : ふっ、ふふ
イオラ : グレイくん、な。ふふふ…っ
グレイ : ケッ、じゃあ戻った時には”グレイくん”に聞いてやるよ
グレイ : エレシャはどれくらい秘密を隠せたのかってな
ハイネ : (耐えきれず噴き出した口元を袖口で覆った)
エレシャ : ……へ。そりゃもうきっと、バッチリって言うさ。そうあの口でパクパクと……
イオラ : っふ…ははっ、あはは!
ミコ : ふっ、グレイが、…・っふふ、あはは!(エレシャの発言で笑いだし)
ミコ : グレイがグレイくんを、ふふ、呼んだだけでも…っふ、なのに…もう…っ、
イオラ : パクパクは…ずるいだろ…はは、‥‥ふっ!!
グレイ : 魚がそんな動きしてたら窒息してるだろ
エレシャ : いやそこ、冷静にツッコむなよそんなさァ……! へへ。
グレイ : クク……、ま、次に来た時のエレシャの成長に期待するとしてだ
グレイ : そろそろ出るよ。朝方には次の街に着くように調整したいんでね。
ハイネ : そうか。気を付けて行けよ?早速御守りを使ったりしてくれるな。
エレシャ : へ。そん時も依頼に出てなきゃ……バッチリ見せてやるさ。
ミコ : ふふ…と、そっか
グレイ : これまでずっと一人でやって来たんだぞ僕は。そんなヘマするかよ。
グレイ : (壁に立てかけた杖を手に取った)
イオラ : (ようやく笑い収まり)ふ‥そうか、そろそろか
エレシャ : んじゃ、元気でな。風邪引くなよ。ご飯ちゃんと食えよ。寝ろよ〜。
ミコ : 行ってらっしゃい、グレイ。また。良き日々を!(手をひらと振って)
イオラ : ああ、グレイなら何も心配はいらないな。行ってらっしゃい!(手を振り)
ハイネ : お前の旅路に幸運と加護があるように。
グレイ : それじゃまたな(小さく手を振った)
エレシャ : いってらっしゃい。
ハイネ : ……グレイ!
グレイ : 何だよ。
ハイネ : ……初めまして、妖精遣いの異邦の術師。
ハイネ : 私は、アドネ。
ハイネ : ……また会おう。
グレイ : …………
ハイネ : ハ、ようやっと……20年前のやり直しだ。
グレイ : 他人に軽々しく名乗る物じゃあない。そう言ったろ。
ハイネ : 何だ、20年経ってもまだ他人か。晒しても構わない法ではない、お前の名を知るにはあと100年はかかるかね。
グレイ : ケッ、じゃあ次会う時、気が変わってなけりゃ教えてやるよ。
ハイネ : 期待せず待っておくさ。
グレイ : ハ、出て行くって時に引き留めやがって。
グレイ : またな
ハイネ : ああ、また。

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望む夕明亭
Master/ancotrap様