周辺地理他

周辺の地理とこの世界の様々な部分について

【西の小国】
商業面に強い西方の小国。【聖旗教】の聖地があり、その影響から信仰の根付きは強い。争う二国に囲まれているが、聖地である事から不可侵を貫かれている。【水瓶の海】に面した【湖畔の商業都市】は【西の小国】随一の商業都市であると評され、【竜に恋した夜明亭】は商業都市内に位置している。

【東の大国】
この世界において覇権を握る大国の一つ。豊富な資源を持つが、南方に広大な【砂海】を抱え年々砂に蝕まれている。【北の大国】とは長らく仲が悪く、火花を散らす関係。【天導教】と呼ばれる独自の宗教を持ち、その教えを広める者は一般的に【僧侶】と呼ばれる。

【北の大国】
この世界において覇権を握る大国の一つ。寒冷で広大な土地を持ち、鉱山資源を多く持つ。共通語での訛りが他と比較して荒く聞こえるため蛮族の誹りを受ける事も多い。【東の大国】とは長らく仲が悪く、過去に幾度も争った。鋳造の技術が高く、遥か古の時代に【七振りの魔剣】により国を興したと伝わっている。

【南西の国】
最も落日に近い国の一つ。【古代の遺物】が多く出土する土地であり、未だ開拓されぬ魔族の住まう地。空気中の【魔素】が最も強い土地であり、【魔術師連盟】の総本山である。政治的統治が行き届いているとは言い難く、ほぼ無法状態と化している。

【聖旗教】
この世界にて幅広く信仰される宗教の一つ。特徴的な模様の旗を掲げる風習がある。【聖旗教】において大きな働きをもたらした者は聖人として扱われ、広く尊敬の念を集める事となる。

【水瓶の海】
遥か古の時代に唯一の海として語られた塩湖。後に開拓によって湖であると知れたが、海という名はそのまま残された。魚類が多数生息し、渡航に適した穏やかで豊かな湖。

【湖畔の商業都市】
【水瓶の海】に面した商業都市。数多の人々が行き交い、湖を渡って来た交易物を内陸部へ運び出す活発な都。【冒険者】と呼ばれる人々も多く、宿場町はいつも賑わっている。

【竜に恋した夜明亭】
40年前に行方知れずとなった【夜明の燈火】が常の宿としていた【八番通り】の宿。【夜明の燈火】の名声もあり、【湖畔の商業都市】では有名な宿の一つだ。店主は三代目で、向かいの【夜に沈む微睡亭】の店主と兄弟仲であり、何かと争っているが関係は悪くない。

【夜に沈む微睡亭】
3年程前に建てられた比較的新しい【八番通り】の宿。新しい建物である分快適であり、【湖畔の商業都市】においては中堅程度の認識をされている。店主は初代で、向かいの【竜に恋した夜明亭】の店主と兄弟。そのためか何かと張り合うことが多い。

【八番通り】
【湖畔の商業都市】における八番目の大通り。正式には【山鷸通り】だが、その名を知る物は極めて少ない。宿場町であり、一夜の宿を求めて多くの人々が行き交う。

【砂海】
【東の大国】において年々広がり続けている砂漠地帯。山脈によってある程度進行は留められているが、それも長くは持たないとされている。【砂海】の果てにはまだ見ぬ世界があるとされ、【砂海】へ挑む【冒険者】は後を絶たないが、【砂海】の果てから帰った者は未だ居ない。

【天導教】
この世界にて幅広く信仰される宗教の一つ。聖旗教と教えは近いが、より戒律が厳しく、肉体を鍛える事を良しとする風潮がある。信仰者の中でも修練を積んだ者を【僧侶】と呼び慕い、巡礼と布教の為に【東の経典】を託す風習がある。

【東の経典】
【天導教】の教えが刻まれた経典。【僧侶】と呼ばれる人々の一般的な携行品の一つであり、日々の祈りに用いる大切な道具。

【七振りの魔剣】
【北の大国】における国興しの伝承の一つ。古の時代、【北の大国】は七つの大集落を持ち、争い続けていた。しかし強大な【魔の者】の襲来によって全ての集落は結集し、強大な力を持つ【七振りの魔剣】を作り出した。【魔の者】を打ち倒した人々は【七振りの魔剣】を協力と信頼の証とし、その力を封印したとされる。魔剣のほとんどは失われ、その伝承も損なわれたが、今もこの世界のどこかで魔剣は振るわれている。

【魔の者】
【北の大国】の伝承に登場する存在。【魔素】の効果を跳ね除ける特別な力を持ち、冷たい心と強大な膂力を持つ我々と相容れない存在。

【古代の遺物】
この世界において時折出土する古の時代の遺物。ほとんどが現代では意味不明な構造をしており、好事家や魔術師以外が価値を見出すことは稀。既に失われた古代文明の産物とされているが、その正体は未だつかめていない。

【魔素】
この世界において世界を満たす神秘の力。生物は少なからず【魔素】の影響下にあり、魔術師と呼ばれる人々は【魔素】を操る術によってさまざまな現象を引き起こす。その操作術は天性の才能によって力量が決まっていることが多い。聖職者と呼ばれる人々も【魔術師連盟】の定める魔術師の定義においては魔術師である。【魔素】の効果を跳ね除ける事は基本的に不可能であり、そういった力を持つ者は総じて【魔の者】と呼ばれ忌み嫌われる。

【魔術師連盟】
【南西の国】に総本山を持つ魔術師の連盟。なれ合う事の少ない魔術師たちが唯一協力して作り上げた機構。様々な魔術を研究し、広く共有することを目的としている研究発表の場。多くの魔術師が所属しており、【魔術師連盟】の者と名乗る事は一定の信頼を得られるステータスとなっている。