「雪国」

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長く続いたトンネルの向こうから吹く冷たい風が、段々と強くなってくる。
……もうすぐ出口だ。
壁に落書きがある。恐らくは同業者のものだろう。

このまま先を目指せば、外へ出られるだろう。
いっそう強く吹いた一陣の風に、ほんの僅かに人の営みの香りが混じった事に、あなたは気付いただろうか。
大衆酒場 『スクリュミルの大杯』
小声な店員 : っしゃーせー……
 ……慣れてないんだ。勘弁してくれ。
小声な店員 : まいどあり。何でもいいぞ。俺は運ぶだけだから……。

そう言うと店員はメニュー表を開いて差し出した。
純喫茶『明け空』
幾つかの円盤が置いてある。
『明け空』のマスター:……あ、それ。…………好きなの、聴いて……
明け空のマスター : …………
明け空のマスター : ……………………
明け空のマスター : ………………………………いらっしゃいませ…………
明け空のマスター : ……寒いと……喋るの嫌に……ならない?
 俺はすごく…… ……億劫……
それっきり黙ってしまった……
グレイ : 何か飲むかね
カフェロワイヤル
コーヒーカクテルの一種。
少量の砂糖と生クリームが乗っており、
ほんのりとした甘さが寒い時にはぴったりだ。
明け空のマスター : ……これ、おまけ。よかったら……。
店主が机の端に小さな袋を置いた。……どうやら茶葉のようだ。
茶葉(黄)を手に入れた。(※非アイテム。手帳から確認できます)
ハイネ : これだけコーヒーがあると逆に目移りするんだ……もう少し悩ませてくれ。
グレイ : そうかよ……(カフェロワイヤルを頼んだ)
グレイは、カフェロワイヤルを使った。
コーヒーの苦味の中に、ほのかな甘みとウィスキーが香る。
グレイは1回復した。  ([1])
ハイネ : む……これにしよう。(注文した、ふたござが運ばれてくる…)
ハイネ : お前またそんな顔に似合わないものを……。
グレイ : うるさいな寒いんだよ
ハイネ : 寒いから……ふうん……?(他のも温まるだろうにという言葉はコーヒーと一緒に飲み込んでおいた)
ハイネは、ふたござを使った。
ハイネは6回復した。  ([6])
取引をしました。
グレイは、水を使った。
グレイは5回復した。  ([5])
グレイ : 文句があるならはっきり言えよな……ま、いいか
グレイ : (水を飲んだ)
ハイネ : しかし、依頼の道中にお前と飯を食ったことはあるが、宿以外でこんな機会は無かったな……。
ハイネ : 他の奴らとはそこそこあるのだがね。
グレイ : 普段はほとんど外で飯なんぞ食わないしな。
ハイネ : そもそも飯を食わないとの間違いじゃないのか。
グレイ : そうなるな。外で無暗にものを食ったりはしない。
ハイネ : へえ、外で無暗に……ってことはモットーか?
グレイ : 師の教えだ。毒なんぞ盛られたり、外で身体に合わない物なんぞ食ってしまうよりは携帯食で済ます方がマシだろ。
ハイネ : …………よく言えば慎重、悪く言えば……いや良い……。
ハイネ : 師もお前に似ていたのかね。
グレイ : 父だからな。似ていたんじゃないのか。
ハイネ : 父……!?……そういうことかよ、紛らわしいな!
グレイ : 僕に父が居ないとでも思ってたのかよ……物心付く頃からこの手の術について教わっていたしあまり父らしいこともされた気はしないがね
ハイネ : いやお前が最初に師なんぞというから……。ま、剣技だの魔術だのを親に教わるということ自体は不思議ではないものな……。
ハイネ : 父らしいことをされた記憶がない、ね……。
グレイ : 何だよ。悪いか?
ハイネ : 一言もそう言ってないだろうが……。
グレイ : 僕にはそう言ってるように聞こえただけだが
ハイネ : その思考もう少し改めたほうが楽しく生きられるぞ。……いや、お前がどうこうというより、私も父親のことを思い返していただけだ。
グレイ : うるさいな……どう考えようと僕の勝手だろ。
グレイ : ほーう、聞かせてみろよ。どんな大層な思い出なんだ。僕にだけ話させてお前は言わないなんてのは無しだぞ
ハイネ : お前な……。
ハイネ : ま、私も似たようなもんさ、剣技の師は父親だ。ま、剣については相当に厳しい人であったが、遊んでもらった記憶もある。良い父親だったよ。
ハイネ : 顔なんぞは私と瓜二つだったしな……。
グレイ : お前とそっくりのが二人とはぞっとしないな……
ハイネ : 喧しい、お前も父親似だったらそっくりその言葉返してやる。
グレイ : 僕は然程似てない。弟のが……
グレイ : …………
グレイ : (本当にそうだったか?曖昧だな……)
ハイネ : …………どうした?
グレイ : いや、何でもない
ハイネ : ふうん……?
ハイネ : ま、弟君の厄介なご事情は、察して余りある。
グレイ : フン、知ったような口を……
ハイネ : ……私だって厄介な事情を抱えた弟たちの兄だからな。
グレイ : ……弟、何かあったのかよ。昔話した時は私の弟は〜妹は〜だの惚気同然の話しかしなかっただろ
ハイネ : …………お前本当、私よりよく覚えてるよな……。
グレイ : 記憶力に自信があるだけだ。お前と話した事なんぞ本当はさっさと忘れたかったんだが……
ハイネ : そう言ってよくよく覚えていたくせに……。
ハイネ : ……私の故郷が隣国と長らく睨み合っていた話はお前にしたか?
グレイ : 僕がそっちの方の人間だとか疑って来ただろ。それくらいは聞いたかな。
ハイネ : …………そうだった、な……いや、今思うとあの時のお前は温厚だな……。
グレイ : 今も優しいだろうが
ハイネ : 良いジョークだ、褒めてやる。
グレイ : こいつ……
ハイネ : ……ま、精霊信仰を根幹とする私の国と、魔術の発達の為にはどんな知識をも吸収するというあちらとは絶望的に相性が悪くてな。
ハイネ : 長年睨み合いと、小競り合い。そんな状態だったんだが…………五年前とうとう大きな戦いに発展してな。
グレイ : 5年前……?そりゃ初耳だが……
ハイネ : ………….
ハイネ : 元より……私の故郷は国力で勝る国ではない。あの時は相当に追い込まれた……騎士団の防衛の手も回らず……。
ハイネ : ……聖女が、民を護るために敵の前に自ら姿を晒し、……敵の刃を受けたときも、……守れなかったんだよ、私は……聖女を、レイを……。
グレイ : …………チッ、そんな話になると思ってなかったんだよ。悪かったよ
ハイネ : ……いや、私が話したかっただけだ……それに、弟がどうかしたのか、という話だろ……。
ハイネ : レイは……妹の方だ。弟は……テオは、妹の死体をも持ち去ろうとした敵の術師を追撃し……。
ハイネ : ……呪いを受けたんだ。
グレイ : 呪いか……確かにそりゃ面倒だな……
ハイネ : ……隣国は、こうと決まった魔術体系を持つ国ではない、が……その呪いをかけた術師は、魂を弄ぶ術に特化していたのだろうな……。
グレイ : ……
ハイネ : ……弟は、自らの魂と肉体の結びつきを希薄にされ……その希薄となった肉体を檻に、……妹の魂を閉じ込められたんだよ。
ハイネ : 人間で作った、魂の鳥籠、かね……。
グレイ : そこまで特殊な術とあっちゃ掛けた当人以外には解けんだろうな……
ハイネ : ……ああ、そうだと、……分かっていたんだ。
ハイネ : ……それでも、妹の魂が泣き叫ぶのを耳を塞ぐことも出来ずに苦しむ弟を……間近で見てられなかったんだ……。
ハイネ : 逃げたんだよ、私は。
グレイ : …………
ふたござ
濃い目のコーヒー。
深煎りの豆で淹れたコーヒー。
苦味が強くキャラメルのような風味を感じられる。
4ルド失った。
グレイ : (ふたござを頼んで寄越した)飲めよ。話疲れたろ
ハイネ : …………どうも。
0ルド失った。
ハイネは、ふたござを使った。
ハイネは5回復した。  ([5])
ハイネ : (湯気立つそれを半分ほど飲んだ)
グレイ : ……別にお前がどう思っているかは知らんが。僕はお前が逃げたとは思わんよ。
ハイネ : ……………………。
ハイネ : …………お前なら、もっと厳しい言葉を言ってくれると、思っていたんだがな。
ハイネ : ……言い訳なら幾らでもあったのさ。国力で劣る隣国に攻め込むのは得策ではなかった、一人行ったところで元より潜入に向いていない私ではどうしようもない、探せば解呪の方法は他にもあるかもしれない…………。
ハイネ : ……なのに、逃げたとは思わんなどと言われたら………言い訳すら、使えないじゃないか……。
グレイ : フン、お前がそれだけ弟の事考えてんなら……まだ向き合ってるって事だろ。(そっぽを向いた)
ハイネ : ……。
ハイネ : ……何だ、お前……優しかったんだな、意外に……。
グレイ : 優しいって言ってただろ!
ハイネ : 明日は雪だ雪……間違いない。
グレイ : フン、何だよ面白がりやがって……少し優しくしてやったらこれだ
ハイネ : これからもそうで頼むよ。
グレイ : 二度とするか
ハイネ : ハ、そうかよ。
ハイネ : ……ま、今回の滞在で出会ったのは、優しい奴らばかりだよ……お前を筆頭にな。
グレイ : フン
グレイ : 少し出る
ハイネ : おい、待て……
ハイネ : (残りを飲み干して追いかけて行った
「ようこそ、エレミアへ。どうぞゆっくりなさってね」
グレイ : チッ、付いてきたのかよ……
ハイネ : こっちだって初めての街なんだ、観光位させろよ……。
エレミアの女主人 : 星夜の香水。
 晴れた夜の星がとっても綺麗だったから、それをイメージして調合したの。
 寝る前に少し嗅ぐとよく眠れるわ。この子は4Lね。
エレミアの女主人 : スピネルの首飾りよ。
 昔は火から身を守る魔除けに使われていた宝石なの。
 あなたの事もお守りしてくれるといいのだけれど。
 貴重な素材を使っているから、少し高いけど6L頂くわ。
エレミアの女主人 : ありがとう。大事にしてあげてね。
ブラギの羽根ペンを手に入れた。(※非アイテム。手帳から確認できます)
6ルド失った。
ハイネ : 見ろよなかなか面白いのがありそうだぞ、ま、私達に似合うかどうかは置いといて、な。
グレイ : そうらしいな……
グレイ : いや、男二人連れ立って装飾品なんぞ買わないだろ……離れろよ
ハイネ : やかましいなお前…変なところでシャイになりよってからに………あ、(置物を見て何か思い出したように)
グレイ : どうしたよ
ハイネ : ……いや、忘れていたことがあっただけだ……宿に帰らんとどうにもならんしな。
グレイ : そうかよ
物憂げな女店主 : いってらっしゃい。エレニはいつもあなたを見守っているわ。
グレイ : (さっさと出て行った)
ハイネ : (ぐるりと店を見て回ってきた……)おい、お前な!
「あれ?お客さんだ!……コホン。ようこそ、『ブリキの子猫』へ!」
何やら作業をしていた店主が顔を上げ笑顔を見せた。
ハイネ : 協調性の欠片もない奴め……。ここは?
グレイ : 知らん、お前が付いてくるから適当に入っただけだ。
ハイネ : お前な……。
グレイ : 機工……?……全然わからん……
ハイネ : あ、私は見たことがあるぞ……隣国の兵士にその類のがいたんだ……。
ハイネ : 技術がどうこうとか言うのはさっぱりだったがね……。
グレイ : 妖精共がこういうのは嫌うんでね……
グレイ : ……ええいクソ!髪を引くな!!
ハイネ : やっぱお前はただの玩具扱いなんだろうな……。
グレイ : ああもうわかったよ出てけばいいんだろ!・
「また来てくださいねー!商売上がったりなので!潰れる前に是非!」
ハイネ : あ、……(溜息を一つ、追いかけて行った)
グレイ : ハァ……この野郎……
ハイネ : ……ま、精霊もあまり好かないんだ、あの類は……。
グレイ : 聖堂の前か……よそで祈るもんでもないな。戻るぞ
ハイネ : (聖堂を見上げ)……建築だとかは、当然相当に違うが……何だか懐かしいな。
ハイネ : ああ、戻ろう。お互い焼餅を焼かれても困る……。
この辺りは少し雪が薄い。
*この先 地下道
よく見ると扉がある。……鍵は掛かっていない。
グレイ : ハイネ?
ハイネ : ん、いや……何でもない。
グレイ : そうかよ。
ハイネ : (薄い雪をさくさくと踏んで戻ってきた)
グレイ : 古書店か……
簡単な飲み物を出して貰えるようだ。
ハイネ : (本にそう興味無さそうにテーブルにつくと、茶葉に気づかれた……)
ハイネ : ……へえ?ここで茶にしてもらえるのか、有難いな。
グレイ : (数冊物色したが、すぐに興味を失った様子で)
グレイ : なんだ、茶葉でも使ってもらえるのか。なら頼むかね……
簡単な飲み物を出して貰えるようだ。
古書堂の店番 : ああ、茶葉を持っているんだね。
 わかった。それじゃあ淹れて来るから、少し待っていてね。
古書堂の店番 : おまちどうさま。ゆっくりしていってね。
茶葉(青)を失った。
青色の紅茶を手に入れた。
フルーティーで優しい味わいが広がる……。
グレイは6のSPを回復した。  ([6])
グレイ : 悪くないな。
ハイネ : お前の茶は青なのか。
グレイ : そうだが
ハイネは4のSPを回復した。  ([4])
ハイネは2のSPを回復した。  ([2])
ハイネは5のSPを回復した。  ([5])
フルーティーで優しい味わいが広がる……。
グレイは1のSPを回復した。  ([1])
あと少しでなくなりそうだ。
グレイ : (ゆっくり飲んでいる)
ハイネ : 私のは黄色だ……茶葉とやら多彩だな。(雪道を歩いているうちに冷えたのか、ポットはすぐに空になる)
ハイネは、手帳を使った。
ハイネは、手帳を使った。
フルーティーで優しい味わいが広がる……。
グレイは2のSPを回復した。  ([2])
全て飲み終えた。
グレイは、手帳を使った。
あなたは目当ての頁を開いた。
ハイネ : 本を少し見ていたようだが、何かしら面白いものはあったか?
グレイ : いいや。もう読んだのも多かった。
ハイネ : ……それは……一度言ってみたいものだなそんな言葉……。
グレイ : お前はそんなに読まないだろうしな……
ハイネ : 読むんだ、読むんだが、…………起きていられないというだけで……。
グレイ : ……
グレイ : それはお前、睡眠剤か何かだと思ってるのか?
ハイネ : ……いや、違っ、……違う……。
グレイ : ハ、そんじゃお前が寝ないうちに出るかね。
ハイネ : クソ……。
*この先 地下道
よく見ると扉がある。……鍵は掛かっていない。
グレイ : おい……そっちは地下だろ
ハイネ : だな……雪が薄いんで気になったんだが……地下熱か。
ハイネ : 特に何もなさそうだ、戻るか……。
グレイは、手帳を使った。
ハイネは、手帳を使った。
石碑だ。
『空を駆ける天使の一団が、ある日神を伴ってやって来た。
 神は一団を離れこの地へ降り立つと、その足先が触れた地は
 険しい山々から平らかな大地へと変じ、神はそこへ人を住まわせた。
 それが、この水晶の街のはじまりである』
ハイネ : うん…?ここは……。
グレイ : ハァ……別の扉から出ただろ。
グレイ : そんでよそに出たんだと思うが……
ハイネ : いやそれは分かってるんだが、街並みじゃないだろ此処は……。
グレイ : 石碑……記念公園か何かなのかね……
ハイネ : 名前……でなく、伝承か。へえ。
グレイ : 天使ねえ……
グレイ : ま、この地特有の……って所だろ。どこの土地にもそれらしいのはある
グレイ : 戻るぞハイネ
ハイネ : ああ……。

大衆酒場の裏口だ。
裏口だ。ここから外へ出られる。
小声な店員 : っしゃーせー……
 ……慣れてないんだ。勘弁してくれ。
小声な店員 : あんた、冒険者か?
 ……俺も少し前までそうだったんだ。だから何という訳ではないんだが……
裏口だ。ここから外へ出られる。
裏口から外に出れるようだ。
ホテル 『金色のヴァルハル』
ハイネ : うお……。
グレイ : えらく旅人には不釣り合いな施設だな……
吊り目の従業員 : っしゃーせー。あったかい部屋空いてるよー。
泊まんなくてもラウンジで飯は食えるからな。
従業員 : いらっしゃいませ。
宿泊のご利用は一律10Lとなっております。
            ラウンジ

[RESTAURANT] AM 6:00 〜 PM 22:00
[BAR] PM 22:00 〜 AM 6:00

※宿泊の方以外もご利用頂けます。
グレイ : 宿泊は10Lだと。
                  客室フロア
      
          宿泊者以外の立ち入りはご遠慮願います。
ハイネ : 何か、ここで泊ったとてむしろ寝付け無さそうだ……。
グレイ : 飯は食えるらしいが、少し見るか?
ハイネ : だな、お茶ばかり飲んでいて少し小腹が減った……。
グレイ : 何にする
ハイネ : 悩ましいな……なかなか見たことのない料理が多い……。
ハイネ : ま、ここはリゾットにしておくか。お前はどうするんだ。
グレイ : 僕はそうだな……
グレイ : ペペロンチーノは聞いたことがある。そっちにしておくか
ペペロンチーノ
ニンニクとベーコン唐辛子を多目の塩で茹でたパスタとオイルで和えたもの。
ニンニクの香りが食欲をそそる。
6ルド失った。
ハイネ : へえ?さっき話して今だ。食べないというかと思ったが、流石に付き合うくらいの気概はあるか。
グレイ : 僕を何だと思ってるんだよ。
ハイネ : 二十年来の頑固者フェアリーテイマー。(そう言いながら店員を呼びとめて注文を済ませた)
グレイ : こいつ……ッ
ハイネ : ハ、嘘じゃないしな……。
グレイ : (文句を言いつつも注文を済ませた)
取引をしました。
25ルド手に入れた。
グレイは、カイエガを使った。
グレイは1のSPを回復した。  ([1])
ハイネ : (コーヒーに口を付ける)それは、酒か……。
グレイ : 食前でも食中でも合う。お前はいつもコーヒーばかりだな……
ハイネ : む……酒が飲めないのは知っているだろう……茶の文化も無かったしな……。
グレイ : はいはい……そこまで弱いと不便だろ
グレイは、ペペロンチーノを使った。
食欲をそそるニンニクの香りに、程よい塩気のパスタとパンチェッタ。
グレイは1回復した。  ([1])
ハイネは、コーヒーを使った。
しっかりとしたコクとなめらかな口当たり。
ハイネは2のSPを回復した。  ([2])
ハイネは、キノコとチーズのリゾットを使った。
口の中でぱらりと米がほぐれ、チーズの優しい味わいが広がる。
ハイネは2回復した。  ([2])
ハイネ : 不便……も何も、ここに来るまで本当に一切……。
グレイ : なあ、本当にそこまで飲めないのかよ
ハイネ : 強い、と強がるならともかく弱いことに関して嘘ついて何になるんだよ。
グレイ : いや、僕も昔はそこまで飲めなかったんだが、そりゃ飲み方を弁えてなかったのが大きい。
ハイネ : ……お前が〜〜……?
グレイ : 空腹を避けるだとか、水を同じだけ飲むとかな。そういうのに気を付けるようになってから多く飲んでも問題無くなったわけだ
ハイネ : へえ……意外に作法のようなものがあるんだな……。
グラスになみなみと水が注がれた。
グレイは、水を使った。
グレイは1回復した。  ([1])
グレイ : どうせ適当にしか飲んだことないんだろ。試したらどうだ。僕も居ることだしつぶれた所で宿で休めるだろ。
ハイネ : 適当に……っていうわけでは……いや、うん……。
取引をしました。
5ルド失った。
グレイは、カイエガを使った。
グレイは2のSPを回復した。  ([2])
ハイネ : ……ま、失態を晒したのは奴に一気に飲まされたからだしな……最初に飲んだのはやたら暑くなっただけで済んだし……(ブツブツ)
グレイ : 飲めないなと思って残したら僕が飲めば良いだろ。
ハイネ : む、そ、うか……(なおも躊躇う様子を見せたが……結局グレイとおなじものを頼んだ)
グレイ : じゃ、乾杯
ハイネ : ああ、乾杯………。
ハイネのダイスロール : (1d100=<14 飲酒) -> ([46])=46 失敗・・
ハイネは、カイエガを使った。
ハイネは3のSPを回復した。  ([3])
取引をしました。
5ルド失った。
ハイネ : (グラスを合わせると、中身を……空けた!)
グレイ : どうだ。果実系ではあるが甘くは無いし食事中に飲んでも問題無いだろ
ハイネ : ……熱っ…!?喉が焼ける……
グレイ : お、おい?そんなにか!?水を飲め水を!
ハイネ : (空のグラスを持ってげほげほと咳き込んでいる)
グレイ : だ、大丈夫か……?
ハイネ : …………お前軽いものだと私を騙したんじゃ……げほっ……(水を引き寄せた)
ハイネは、水を使った。
ハイネは5回復した。  ([5])
グレイ : ク……確かに少し強い物だったかもしれんが……そういったつもりでは……
ハイネのダイスロール : (1d10) -> ([1])=1
ハイネのダイスロール : (1d10) -> ([9])=9
グレイ : というか一気に飲むなよ……!!
ハイネ : 知ら、ん……!量だって少なかっただろ……!
グレイ : 少量を少しづつ飲むものなんだよこういうのは……ッ!
ハイネ : 最初に言え……!
グレイ : 僕が飲んでるのを見るだろそんなに自信が無いなら!!
ハイネ : (グレイの言葉に返事をしないまま、ずると机に突っ伏すようにした)
グレイ : お、おい……ハイネ?……
ハイネ : (何やら小声で聞こえる、意識が飛んではいないようだ)
ハイネ (誤字った 「意識は」だ)
グレイ : 悪かったって……大丈夫か?
ハイネ : (耳が良い者であれば、恐らくは伏せられた頭から漏れ出るのが寝言やそういう類ではなく、歌声だと気付くだろう)
グレイ : ……何歌ってやがんだよ。ふざけてんのかお前(頭を叩いた)
ハイネ : う、……(歌声が一瞬止まり、伏せていた顔が上げられて……)
ハイネ : …………〜…♪(何度か瞬きすると、再度歌いだした……歌詞を口ずさんではいるようだが発音が特殊だ……)
グレイ : ハイネ?おい、ハイネ……?
グレイ : いや……何の曲だよ……水……
ハイネ : (口ずさむというのが最初は確かに相応しい形容だったが、歌詞を追っていくごとに音量が上がる……よりによってこの男の声はよく通る!)
グレイ : っ、おい!!うるさいッ……!
ハイネ : ……なんだ、聞こえないのか……?
グレイ : ハ!?
ハイネ : (さらに音量が上がって、聞き取れない発音でなおも歌いだす)
グレイ : っぐ……!(耳を塞いだ)
ハイネ (アリア判定成功の声で良かったですね)
グレイ : (1歩離れて音量を調節したが、店員の冷ややかな視線を受け、責任を感じた……)
グレイ : お、ま、え……ッ!嫌がらせか何かか!?悪かったって言っただろ……ッこの
グレイ : (少し悩んでから楡の長杖で頭を狙った)
ハイネ : (普段なら防ぐなり避けるなりだが、歌うことに夢中の男は動かず……)痛ッ!?なんだ……!!!!
グレイ : 今すぐそのやかましいのをやめろ!耳に響くんだよ!
ハイネ : やかましいのとはなんだ、私はただ気持ちよく……。
グレイ : 歌っただろうが……大声でな……!
ハイネ : 歌った……?私が……?
ハイネ : ……こんな風にか……(くすくすと笑って、また奇妙な歌詞を紡ぎだす)
グレイ : ふざけっ、おい!!馬鹿!
ハイネのダイスロール : (1d100 今だとどれくらいの音量なんでしょうね) -> ([87])=87
ハイネ (五月蠅過ぎて草)
グレイ : っ、痛……グ…………(耳を塞いだ)
ハイネ : (今や歌声は大きく、熱唱という感じだ……客の視線も集めるだろう)
グレイ : ハイネ……ッ、くそ、……もうやめろ……!
グレイ : 水でも掛けたら大人しくなるか……?いや、殴っても止まらなかったし……
グラスになみなみと水が注がれた。
ハイネのダイスロール : (1d100=<14 飲酒 (50↑で電池切れ)) -> ([12])=12 成功!
ハイネ (草)
ハイネ : (喉が渇いたのかテーブルに視線をさ迷わせる……水のグラスは空だ)
グレイ : (店員に頼んで水を入れて貰った)
ハイネ : 何だ、水、そっちにあるじゃないか……貸せ……(と、グレイのグラスを奪って空にした)
グレイ : えっ、あっ!?……おいそれはちが……
ハイネ : (喉が焼ける感覚に顔をしかめたが、もはや些細事らしい……喉が潤ったのかまた歌い始める……今度は立って!)
グレイ : ッ〜〜!!このッ!馬鹿!!
グレイ : (堪らずに手持ちの水をハイネに向かって振るった)
ハイネのダイスロール : (1d100 75↑で回避) -> ([96])=96
ハイネ (嘘でしょ…………。)
グレイ (ドウシテ……)
ハイネ : (俊敏な動きはそうできない、はずが、水を被ることなく無事である……床は濡れたが…………)
グレイ : クッ……、避けるなよ……っ!
ハイネ : …………もっと歌え?
グレイ : 言ってない……ッ!
ハイネのダイスロール : (1d2 そろそろ追い出されても 1おかしくない 2まだ舞える) -> ([2])=2
ハイネ (何処に舞える要素あるんだよ)
グレイ : ぐ……耳が痛い……、ハイネ……!もう満足しただろ!もう休むぞ!!おい!!
取引をしました。
ハイネ : (歌声が一瞬止んだ……)……まだだ、ギター渡してくれたらもっと……
グレイ : 誰がやるか!!馬鹿!
グレイ : (腕を無理矢理掴もうと)
ハイネ : (ボーっとしている為か、腕は大人しく掴まれる……)
グレイ : 戻るぞ!!(乱暴に引いた)
グレイのダイスロール : (1d100 50で引っ張れる) -> ([82])=82
ハイネ : (普段ではグレイの腕力で動くはずもないのだが、そのまま引っ張られる……)
従業員 : いらっしゃいませ。
宿泊のご利用は一律10Lとなっております。
従業員 : ご利用ありがとうございます。
それでは、こちらをどうぞ。
鍵を渡された。(非アイテム。手帳から確認できます)
ハイネ : ……なんだ、別場所で歌えばいいのか……。
グレイ : 違うからな……(従業員に話して鍵を受け取った)
グレイ : ……ハーー…………
ハイネ : (ベッドに腰掛けてなおも歌い続けている……が、疲れたのか眠いのか音量は相当に静かだ……先ほどと比べれば、だが)
ハイネのダイスロール : (1d100 ほんとかなー) -> ([85])=85
ハイネ (変わってねえけど?)
グレイ : …………
グレイ : (枕を掴んで投げつけた)
ハイネ : わぷ……(Critical Hit!)なんだお前さっきから私の邪魔を……。
グレイ : うるさい。もう寝ろ。歌うな。やかましい。
ハイネ : 別にうるさかないだろ、普通だ、普通……。
ハイネ : ……ああ、お前、そうだ…………昔もうるさいと随分怒って、だから私が声を潜めて声を掛けてやったのに、お前と来たら…………。
グレイ : ハ?何時の話を……
グレイ : …………(少し考えた。微妙な顔をした)
ハイネ : ……覚えてないのか……?お前と来たら私が耳元で話しかけてやったら飛び上がって……ははっ……
グレイ : 〜〜〜〜ッ!お前ッ!
ハイネ : ……へ、え……?その反応、合ってたみたい、だな……
ハイネ : (けらけらと笑うとそのまま横に倒れた)
グレイ : チッ……クソが、いやな事思い出させやがって……
グレイ : (乱暴に灯りを消した)
ハイネ : (既に限界ではあったのだろう、寝息が聞こえる)
グレイ : クソが(1発頬を起きない程度に叩いて自分も寝た)
グレイ は全回復しました。
ハイネ は全回復しました。
グレイは、手帳を使った。
あなたは目当ての頁を開いた。

[RESTAURANT] AM 6:00 〜 PM 22:00
[BAR] PM 22:00 〜 AM 6:00

※宿泊の方以外もご利用頂けます。
グレイ : ……酔いは冷めたかよ
ハイネ : ……頭が痛いのが酔いの範疇に入らなければな……。
グレイ : 水でも飲めよ。
ハイネ : ん……。
取引をしました。
28ルド手に入れた。
ハイネは、水を使った。
ハイネは1回復した。  ([1])
キャプテンモルガン プライベートストック
ゴールドラム。
バニラやシナモンの香りがするスパイスド・ラムの一種。
度数に比べても非常にマイルドで飲みやすい。
J.P.シェネ XOブランデー
ブドウの蒸留酒。
レーズンのほろ苦く甘いメロウな香りとバニラの華やかなフレーバー。
甘く飲みやすい。値段も手頃でブランデー初心者にもオススメだ。
カイエガ ロエロ アルネイス
白ワイン。洋梨や白桃の香りの中にバランスと複雑さを兼ね備えた一杯。
肉・魚料理を問わずマリアージュを楽しめる。
アストラーレ ヴィーノ ロッソ
赤ワイン。プラムやコーヒー、レーズンの風味を感じる芳醇な香り。
丸みのあるフルボディの味わいは肉料理や生ハムと相性抜群。
カクテル。
ベースとなる酒に他の酒やジュースを混ぜて作った飲料。
注文の時に頼めばあなたの好きなものを作ってくれる。
カルヴァドス・ボム・ド・イブ
リンゴの蒸留酒。
ボトルの中に丸ごと一個のリンゴが入った見た目にも美しいボトルだ。
ストレートで飲むと、リンゴのさっぱりとした香りが広がる。
ハイネ : ……しかしお前に言いくるめて飲んでから、宿で寝ていたまでの記憶が曖昧なんだが。
グレイ : ……聞きたいのか?
カイエガ ロエロ アルネイス
白ワイン。洋梨や白桃の香りの中にバランスと複雑さを兼ね備えた一杯。
肉・魚料理を問わずマリアージュを楽しめる。
5ルド失った。
グレイは、カイエガを使った。
グレイは1のSPを回復した。  ([1])
ハイネ : …………お前がわざわざ聞いてくる時はロクなことになってないだろ……。
グレイ : そんじゃ聞かせてやるよ
ハイネは、ノンアルコールカクテルを使った。
ハイネは3のSPを回復した。  ([3])
ハイネ : お前、性格悪いな……(と言いつつ、強くは出れない……ノンアルコールカクテルに口を付けた)
グレイ : 突然どっかの言葉で歌いだしたかと思えば、僕がうるさいだの言っても聞かないし、杖で殴ってもさらに大声で歌うし、迷惑だろうと思って部屋まで無理やり引っ張って行ってもまだ歌ってやがったんだぞ。
グレイ : 耳が壊れるかと思ったしそのせいで僕も頭が痛い。反省しろ
ハイネ : …………もう少しマシな嘘をつけよ、まだ服を脱いだとかの方が…。
グレイ : 僕がそんなくだらない嘘をつくようにでも?
ハイネ : …………そんなセンスはお前にはないな…。
グレイ : そこの従業員にでも聞いてみろよ。相当な騒ぎだったからどうせ夜の連中も話くらいは聞いてるだろ
ハイネ : ……(ちらと視線を動かす、妙な視線だったのは気のせいではなかったのか)
グレイ : ああ、もう飲むなよ。お前に酒なんぞ教えてやろうかと思った僕が間違いだった。
グレイは、ミックスナッツを使った。
もぐもぐもぐ……
グレイは4回復した。  ([4])
ハイネ : ……最初からそう言っていただろうが…それを…。
ハイネは、トリュフサラミを使った。
もぐもぐもぐ……
ハイネは4回復した。  ([4])
グレイ : 僕の故郷の方じゃそこまで弱い奴は居なかったし、弱いったって大抵は1杯くらいなら飲めるもんかと……
ハイネ : (文句を言いながらサラミを齧りつつ)……お前に話してなかったのか?私の国は禁酒だぞ
グレイ : 聞いたかもしれんが覚えてない。知らん。
ハイネ : この…。
グレイ : というかお前の故郷の風習なんぞ聞かされていたとしても昔だろ。もうそんなに覚えちゃいない
ハイネ : それもそうだが…ここ最近話す機会はそこそこにあったんだがな…その時にお前がいなかっただけか…。
グレイ : 僕はすぐ寝るしな。それ以降に話してるなら知らん。
ハイネ : ま、三十前まで飲まなかった奴が自分から飲むかよ……ってね。ここに来てからお節介と粗忽者に飲まされているが…。
グレイ : チッ……悪かったよ。
キャプテンモルガン プライベートストック
ゴールドラム。
バニラやシナモンの香りがするスパイスド・ラムの一種。
度数に比べても非常にマイルドで飲みやすい。
5ルド失った。
グレイは、キャプテンモルガンを使った。
グレイは5のSPを回復した。  ([5])
ハイネ : しかし何で歌なんか歌いだしたんだ…お前の杖をギターと勘違いしたならわかるが…。
ハイネ : ……いや分からん、後者でもわからんな。
グレイ : 知らん。酔って変な事を話し出すような奴もいるしそれだろ
グレイ : どこがギターなんだよこれの!
ハイネ : それくらい歌を歌いだすってのが衝撃的だったんだよ…。
グレイ : ハァ?嫌いなのかよ
グレイは、水を使った。
グレイは1回復した。  ([1])
ハイネ : 嫌いというか、気恥ずかしいというか…。アイドルだのをやったあのときも相当努力していたんだぞ。
グレイ : ほーう
グレイのダイスロール : (1d100 どれくらい歌の物まね出来るかな) -> ([83])=83
グレイ : (そこそこの再現度で昼に歌っていたのを真似した)
ハイネ : なっ……お前何処でその…!……私か!!
グレイ : お前の真似だが。何回も大声で歌いやがるから覚えたぞ……
ハイネ : 〜〜ッ……!お前、人を馬鹿にする時ばかりは本気を出しよって……!!
グレイ : ハ、そんな隙を見せるのが悪い
J.P.シェネ XOブランデー
ブドウの蒸留酒。
レーズンのほろ苦く甘いメロウな香りとバニラの華やかなフレーバー。
甘く飲みやすい。値段も手頃でブランデー初心者にもオススメだ。
4ルド失った。
グレイは、J.P.シェネを使った。
グレイは4のSPを回復した。  ([4])
ハイネ : 私が隙を作った原因はお、ま、え、だろうが!
グレイ : まあそうだが……じゃあなんだよ。僕がそれの後始末で苦労しなかったとでも?
ハイネ : ぐ……あ、暴れたりはしてないだろうが、私が暴れてるならお前が無事で済んでるとも、こうして大人しく酒を飲んでるとも思わんしな……
グレイ : 誰が大騒ぎする大男を引っ張って宿を取ってやったと?
ハイネ : ……う、…それ、は……。
ハイネ : ………感謝、する、が…………。
グレイ : 何だよ
ハイネ : …………感謝、する……。
グレイ : ケッ、それでいいんだよ
ハイネ : この…覚えてろ……。
グレイ : そういや、故郷の話なんぞゆっくりしたことも無かったな……
グレイ : (無視しつつ)
ハイネ : (……軽く睨んで)お前の聞いたどっかの言葉とやらも、私の故郷のそれだからな……言語というにはちょっと違うが。
グレイ : 道理で聞き覚えの無い事で。
ハイネ : 多分お前の耳でもよくは聞き取れなかっただろ。
グレイ : 単語としては聞き取れないし、音といった印象が強かったかね。
ハイネ : 私達が精霊文字だとか、精霊言語だとか呼んでいるものだ…精霊と契約した者だけが発せる言語もどき…かね。
ハイネ : 歌っていたのは宗教歌とか聖歌に当たるかね…。
グレイ : (微妙な顔)そんなもの酔って歌うなよ
ハイネ : 私だって驚きだよ、なんだってそんなものを歌いだしたんだか…。
グレイ : 懐かしくでもなったんじゃないのか。故郷の言葉を思い出すようにな
グレイ : ちょうど北方だろ、お前の故郷も
ハイネ : ……それは……。……少し、あるかもな…。
ハイネ : …私の故郷の話はそこそこしているがね、お前は自分で言うようにさっぱり故郷の話をしないじゃないか、私の話は切り上げてそっちを聞かせろ。
グレイ : ぐ、僕の話かよ……
グレイ : そうだな……うーむ……僕のとこが火葬文化だって話はしたっけか?
ハイネ : 聞いたな、骨まで砕くのどうの…。
グレイ : まあ動死体の多い土地なんだ。そうでもしないと防げやしない
グレイ : よそじゃ死体を破壊するせいで穢れた土地だの最低の文化だなんだのと言われることも多いがね。
ハイネ : ……すまない、さっぱり分からない。魔術の類を使うとかではなく、ただ死体を火葬で焼き尽くさない限り動き出す土地なのか……?
グレイ : 妖精共が多い土地だの言っただろ。そういう手合いに玩具にされたり、いろいろあるんだよ
グレイ : 死後に死体を玩具にされるなんぞおぞましい話だろ?
ハイネ : ああ…………なるほど。空の器というわけか……。
グレイ : ま、やむを得ず焼き払っているわけだが……、そうだな。それに関する言い回しなんぞもある位には一般的なんだ
ハイネ : 私の故郷でも一般的には土葬だからな……それに、病が流行ろうが火葬を受け入れない村や街も多く見た。
ハイネ : 言い回し?
グレイ : 『自分が灰になるまでに』、と言えば生涯かけてでも成したいことの話になる。そういった言い回しがあんだよ。こっちの方じゃ
ハイネ : へえ……土地柄の慣用句か。
ハイネ : 終わりが灰というわけか。
グレイ : そういうわけだ。ま、こっちじゃ通じない言葉だし、話す機会があるほど軽々しく使う言葉でもない
ハイネ : ま、一生をかけて何ぞ使うとしてもプロポーズぐらいが一般的の部類かね…。
グレイ : そうだな。正直重い発言の類になると思ってるがね……
ハイネ : 死ぬまでに何としても、のニュアンスに聞こえるしな。
グレイ : それが一番近いさ。
グレイ : ……辛気臭い話にしちまったな……少し散歩にでも出る。お前は具合が悪いなら部屋で寝てろ
ハイネ : 別にそう辛気臭くも……いや私も出るよ、身体を動かしたい…。
ここからもう少し先へ行けそうだ。
今日の天気は[オーロラ]だ。
ハイネ : ……寒いと思ったらこれは…。
グレイ : チッ……結局付いてきやがったな……よそに行けば良いだろ……
ハイネ : なんだよ、お前が野垂れ死なないようについてきてやってるんだ。
グレイ : 僕がそんなにヤワに見えるのかよ
ハイネ : 柳の枝は折れにくいとは思ってるがね、柳と称するには少し水分が…おっと。
グレイ : こいつ……ッ!
ハイネ : いいから見ろ、私の故郷でもそうそう見ない空模様だぞ。
グレイ : はぁ……?……
グレイ : (空の方に目をやった)
グレイ : 凄いな……
ハイネ : お前も私も北国出身とはいえ…それでもなかなか見ないものな。
グレイ : そうだな……
ハイネ : 通りで冷えるわけだ…お前は酒で身体を温めていて正解だったかもな…(と襟元をぐっとあげた)
グレイ : 北国のくせに禁酒なんぞ、不便なことだよな
ハイネ : 他の北国では身体を温める為に子供時分から飲むらしいものな…教会曰く堕落するんだとさ(と白い息を吐いた)
ハイネ : ま、今や戒律も何も関係ない…私の国の名前すらここでは聞くことが無いからな。
グレイ : ほーう……ま、同感だ。僕もこっちじゃ故郷の事は忘れてられるほどだしな
グレイ : ……戻るか。寒い。やっぱり外なんぞ出るものじゃなかったな……
ハイネ : そのほうが気が楽で居れたしな…。
ハイネ : …私もだ、水とカクテルしか飲んでないんだぞこっちは…。
従業員 : おや、お客様。
当施設のサービスはご満足頂けておりますでしょうか。
吊り目の従業員 : っしゃーせー。あったかい部屋空いてるよー。
泊まんなくてもラウンジで飯は食えるからな。
吊り目の従業員 : あんた、冒険者か何か?
 俺もちょっと前までそうだったんだよな。だから何って訳でもねえけど。
グレイ : 部屋に戻るかね……
グレイ : さっさと寝る……お前もそうしろ(杖を放り出して横になった)
ハイネ : (片方のベッドに腰掛けて装飾の類を外していく)言われなくても……朝には出発だ。まだリーンでの仕事があるしな……。
グレイ : はいはい……
ハイネ : ま、明日もよろしく……おやすみだ、グレイ。