「一時停車の旅」

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グレイ : ……(少し考えてからいつもの席に着いた)
ロックハート : よう お二人さんだけだったか
グレイ : む、ロックハートか……お帰り。
ロックハート : ハイネは何か忙しそうだな……
グレイ : 知らん。さっきまでうるさかった。何か飲むかね。
受付 : 何か御用かしら。
ロックハート : ほ〜〜?グレイが淹れてくれんの?
受付 : また用があったらいらっしゃい。それじゃあね。
受付 : 大きい木よねぇ、それ。
 ロックハートさんが持ってきてくれたのよ。
 どんな飾りつけになるか楽しみだわ!
グレイ : そこのが淹れるから淹れないだけだよ。
何か作ろうか?(無入力でキャンセルになります。)
グレイが[コーヒー]を入力しました

………
……………
グレイはコーヒーを作った。
ロックハート : へェ〜〜。 意外な一面だなァ。
グレイ : ほらよ。余計な物は入れちゃいない。何か入れるんなら砂糖でも牛乳でも好きに取って入れろ(片方差し出した)
ロックハート : ブラックでいィや。あ〜りがとさん(受け取り)
グレイ : そういやあの木、お前が伐ったのか?
ロックハート : おうそうよ!!でけ〜ェだろ 苦労したぜ……
ロックハート : まァ、つって木を運ぶのにゃコツがあるんでね。あのサイズでも一人でなんとかなったりすんのさ
グレイ : 一人でやったのか。そりゃあ結構な事だな……てっきり街の連中に助けて貰ったものかと思っていた
ロックハート : ガキの頃から木こりやってんだ。ノウハウがあんのよ
ロックハート : そういやよ ずっと気になってたんだが
グレイ : ほう……、ん?なんだ
ロックハート : グレイのその長ェ杖、ニレの木だろ。杖材ならもっと軽いのがありそうだが、なんでソレなんだ?
グレイ : 何だ、わかるのか。良く見てるな。
ロックハート : まあ、俺の住んでたとこにも生えてたからな。質感は見慣れてる。……魔術的な何かとかあんのか?
グレイ : 妖精と契約だのなんだのする都合でね、僕の故郷じゃ楡は良縁だのの象徴だ。それと、魔術の界隈じゃ花言葉がどうのでこれにしたわけだ
イオラ : ただいま
ロックハート : よ。イオラ
グレイ : む、お帰りイオラ
ロックハート : ほお〜……なるほど。そんな謂れがあんのねェ……。花言葉は何なんだ?
グレイ : 威厳。小うるさい妖精共を黙らすには似合いだろ。
ロックハート : かっかっ。そりゃいいや。……んで、実際黙らせられてるか?
グレイ : 逆に聞くが、その程度で黙らせられるようなのが人間を困らせたりすると思うか?
ロックハート : ……なるほどね。花言葉ってェのもアテになんねェな〜
グレイ : 所詮は気休めだよ。ま、藁にも縋りたい程度に頭痛の種になる連中ばかりということだ。
ロックハート : 大変だねェ、妖精使いサンなんてのは。……そもそも何で妖精と関わり合いになってんだっけ?
グレイ : ……何でだっけかな。僕は13の頃には妖精術師として働いてたからな。物心つく頃からそういう教育を受けていたし、その道以外は考えたことが無かったな……
ロックハート : ほォん……親御さんもそうだったとか?
グレイ : そうだな。故郷の連中にもその手の心得のあるのが多かった事だし。
ロックハート : フーン。地域柄ってヤツかァ。グレイの故郷ってどんなとこだったんだ。
グレイ : つまらん場所だよ。北方の交易路に近い町なんだが、然程人の居着かない場所だ。
ロックハート : ほ〜……てっきり森の奥とかだと思ってたぜ。その陰険さじゃ。
グレイ : やかましい。お前はどうなんだお前は。僕にこれだけ喋らせておいてだんまりとは言わせないからな。
ロックハート : 俺かァ?隠すことなんざ何もねェが……まぁ俺も北の方だな。それなりにデカい街……からちょっと外れた森辺だ。
ロックハート : イオラは?都会っ子だったりすんのか?
イオラ : (2人の言葉に聞き入っておりはっとし)…俺か?俺も北の方だな…鉱山と砂漠ばかりだから都会…ではないだろうな
グレイ : 北国の連中揃いかよ。存外どこかで会っていたりするのかもな。知らんうちに
ロックハート : へェ……そういや寒いとこだって言ってたような。アレだな、石と砂だらけじゃ食うにも困りそうだな……
ロックハート : そォらしいねェ。北ってェも程度が色々あるが。
イオラ : 意外とそうかもしれんな。 ああ、食べるものは殆ど輸入品だった
ロックハート : ああ、じゃあ鉱物資源が豊富だったわけだ。お前が身に着けてる石なんかもそうか?
ハイネ : (カン、とペン先を打ち付けると図や文字を塗りつぶし…と顔を上げた)……うお、なんだいつの間にこんな賑やかになっているんだ。
イオラ : うむ、この石は故郷の原産品だよ。リーンでは売っても二束三文だが
ロックハート : おやおや。よっぽど集中してらしたようで。
イオラ : さっき帰って来たところだよ
ロックハート : ヘェ、二束三文……結構綺麗なのにな。
グレイ : 価値のわからない連中に見せても、というところか。
ハイネ : ちょっと考えごとが多くてね。私の悪口など言ってないだろうな、ロックハート?(と笑い)
ハイネ : で、なんだ。石?
グレイ : 丁度お前の悪口で盛り上がっていたところだよ。
イオラ : まあ装飾以外には特に利用価値も無い石だしな
ハイネ : ハ、石頭ならお前のことだろ。
ロックハート : おい俺を巻き込むな というか誰も言ってねえ
イオラ : ふ(三人のやりとりをみながら
ロックハート : というか俺がハイネの悪口言ったことがあったか〜?
イオラ : 茶化した事ならあったな
ハイネ : 冗談だ冗談。ま、悪口は言わんだろうが、面白おかしく言うのは大好きだろ、お前。
ロックハート : ま〜ァな〜 そりゃ親愛を込めてだぜ?
ハイネ : ハ、そうかい。
ハイネ : で、話の腰を折ったな。すまない。
ロックハート : ああ石の話な。イオラの着けてるそれは全部装飾ってだけなのか?
イオラ : ペンデュラムは別だがそれ以外は…まあそうだな。
ハイネ : へえ、洒落てるな。
ロックハート : へえ、オシャレさんだこと。ペンデュラムってのはそれ、魔術使うためのものなのか?
イオラ : 市場だと売り文句として純粋の象徴とか精神の安定とか歌ってるけどな
ハイネ : 商魂たくましいな。
ロックハート : なるほどね。まあそういうとこで価値付けてくんだろうなァ
イオラ : 術の集中を高めるために使う事もあるが、大抵は道しるべとかだな。
ロックハート : へ〜〜。ダウジングって本当にあんだな……
グレイ : 実際に見るのは初めてだな。なるほど
ハイネ : なるほどな…専門でない、というのは大きいが同じ魔職でもやはり勝手が違ってくるか。
イオラ : そうだな、故郷では妖精も精霊もおとぎ話の物語でしかなかったし、魔術師も町の外から来た者しか見た事が無かったよ
ハイネ : 世界は広いな、全く。
ロックハート : ほォ?じゃあイオラは故郷で魔法覚えたってわけじゃねえのか
グレイ : 世界が広がったというわけだな。良かったな
ハイネ : ま、それが冒険者の利点かね…。
イオラ : ああ、この宿に居るだけで色んな術師に出会ったからな
イオラ : ああいや、魔術師はいないが俺と同じ術が使える者はいたよ
ハイネ : イオラの術は魔術師のそれとは区別されているわけか。
ハイネ : ま、グレイと違って回復もこなせるものな。
ハイネ : こいつも魔術師という呼び名は正しくはないようだが。
ロックハート : へェ。門外漢にとっちゃよくわかんねえが術の使い手にも色々あんのなァ
グレイ : こっちの方の聖職者と近いんじゃあないか。イオラのは
イオラ : 多分そちらの方に近いと思う。先天的なものだしな
グレイ : 話し込み過ぎたな。少し出てくる。またな(杖を掴んで立ち上がった)
ハイネ : またな
イオラ : ん、ああ。またな
冒険に出かけようか?
受付 : 行ってらっしゃい!頑張ってね。


雨が降ってきた。
グレイ : チッ……出た先からかよ……
あなたは路地に入った。




ふと、紙切れが風に飛ばされて来る。
グレイ : む……
あなたは紙切れを手にした。

広げてみればそれは何かのチケットのように見える。
―奇妙な音がした。




路地を見渡せば、下り階段があった。
先程まではなかったような気がするが……?
グレイ : ……?
あなたは薄暗い煉瓦の階段を下った。
グレート・イリュージョナル・エッグヘッド鉄道、リーンステーションへようこそ。
グレイ : う、うん?
魔導観光特急タデウス号の駅でございます……が。
此度2番ホームを開設致しました。
この線では幻想観光特急テオドール号での旅がお楽しみ頂けます。
是非ご利用下さいませ。
当G・I・E鉄道は秘密の路線。
この世界では未だ未発達な魔導蒸気機関を用いた列車が魔法の線路を走ります。その行先は、あったかもしれない過去、あるかもしれない未来、そして、世界中のどこか。

魔術による幻影ではございません、決して。
……そういう売り文句でございます。
どの客車に乗る?
ご乗車いただきまして誠にありがとうございます。

当列車は現在『 夢鏡の街ウィシュ 』区間を運行しております。
引き続き快適な鉄道旅をお楽しみください。
グレイ : (足音を聞き、視線を向けた)む、
案内屋 : ふわー。拾ったチケットでも乗れるんだなあ(独り言をいいながら、少し雨で濡れた服を手で払いつつ列車へ乗り込んでくる)
案内屋 : (と、見知ったような人物がいる事に気が付いて足を止める)
グレイ : 前に温泉で会わなかったか、君。
案内屋 : ボンソワール、ムッシュ。ええと、そうですね、はい。僕もそんなような気がして足を止めた次第です
グレイ : 空いてるよ。気が向いたならそっちに座ると良い。(杖で向かいを指した)
案内屋 : グラシアス!ではお言葉に甘えて(ぺこりとお辞儀をすると向かいにちょこんと座った)
案内屋 : それで、ええと。ああそうだ(そう言って体を捻ると、腰の後ろにあるショルダーポーチから手帳を取り出してぱらぱらと捲る)
グレイ : (その様子を視線で追いかけ)
案内屋 : あった。そうそう、ミスタ・グレイですね。温泉ではどうも(目当ての紙片を取り出すと、相手の顔とを交互に確認して微笑んだ)
グレイ : そういえば渡していたんだったな。あの場じゃ碌な挨拶もせずにすまんね。
案内屋 : いえいえ、あの時は皆さん急ぎ足でしたから。僕もご挨拶出来ていませんでしたし
グレイ : そういや、案内屋と呼ばれていたようだが……本名か?
案内屋 : それ本気で言ってます?
グレイ : 稀に居るだろ。稀に。
案内屋 : 僕は見た事ないなあ……。ちなみに僕は案内屋ですが本名は案内屋ではない方です
グレイ : ま、名前を簡単に名乗らんというのは防衛の意味でも有効だ。良い習慣じゃないか
イオラ : 案内屋もこんばんは。もしかして二人で待ち合わせだったのか?
ロックハート : おう、案内屋。ここで出会うたァな……。グーテンなんちゃらだ。
ハイネ : ご先輩もか…。
ハイネ : いや驚いた、お前こんなところで何しているんだ…。
グレイ : いいや。そちらのとは偶然……というか何でお前らも来る。
ロックハート : いやイオラが観光パンフレット見せてくれてよ……
イオラ : ああ、観光にきた
ハイネ : ま、七不思議めいた描き方だったがね。
ロックハート : ほん。椅子に窓付きね。……ちっとした家みてぇだ
案内屋 : 僕はお散歩していたら見慣れない場所があったので、案内屋魂が騒いで
ハイネ : 観光施設のそれというより、妙な書き方をしているから変に思ったんだが、まあある意味納得というか…。
ロックハート : さすがだな。観光案内なんかもやってんのかい
グレイ : チッ、少し遠出しようなんぞ思ったのが間違いだったな……外で知り合いと会うなんざ最悪だろうが
案内屋 : それもたまにやりますね。たまにですが
ハイネ : ハ、知り合いばかりだ。観念しろよ。
ロックハート : んだよ恥ずかしいってかァ〜? 安心しろ、これ見よがしに連れまわしてやるよ
案内屋 : うふふ、仲良しさんなのですね
イオラ : ふむ…途中下車もできるのか
グレイ : 良くない。クソ……僕は降りるからな付いてくるなよ良いな(隣に立てた杖を引っ掴んだ)
ハイネ : (盾の扱いに困ってうろ・・・と通路をさ迷い)
ロックハート : つうか外の街……リーンじゃ……
ハイネ : あ、お前。そういうところだぞ(追いかける。
ロックハート : お前それ普通観光に持ってくるかよ。
イオラ : だよな・・・さっきまでリーンにいたのに
ここでは自由な姿に変身することが出来ます。

あなたにはなりたい姿がありますか?
どんな姿になる?
なりたい年齢は?
グレイは[子供]になった
どんな姿になる?
どんな姿になる?
夢のような姿でいられるのはこの街の中だけ。

そのことをお忘れなきよう……。
案内屋 : ミスタ・グレイ〜?どこ〜?
ハイネ : そこまで走ってもないだろうに、リーンの街並みじゃないなここは…。
案内屋 : あ、逃げた。エスケープ、逃避行です
イオラ : ん?もう先に行ったのか…素早いな
グレイ : クソ、絶対追いかけてくると思った……!!(走った)
ハイネ : あっちか…!
ロックハート : お・・・?
ロックハート : とりあえず俺らも入ってみるか
イオラ : 夢鏡の間・・?へんな入口だな・・・
イオラ : ああ
ハイネ : ぐ、なんだ盾が重い…。
ロックハート : !? あ!?お前ら・・・!?
案内屋 : はっ、グレイさんはいずこに?……?なんだかいつもより視点が高いような……
ハイネ : …?誰だ…?
案内屋 : ええと、ハイネさん、で合っていますか?雰囲気が違う気がしますが……
ロックハート : 帽子のお前は恰好からして案内屋・・・として・・・
ハイネ : というか、案内屋のご先輩…だよな?なんで私と目線が近いんだ。
案内屋 : そちらのダンディな方はしょたいめ、ん?その声は……ロックさん?
ロックハート : ん……そりゃ俺……。……え
ハイネ : 私に決まっているだろう、なんでそんなに疑問形を、………ロックハート!?
案内屋 : こっちが聞きたいです。ハイネさん、もしかして小さくなってしまいましたか?
イオラ : ……
ロックハート : アレ!?(顔を触る)ブリキじゃ……ねえ!!
ロックハート : んでハイネはちいせえし
案内屋 : こっちのボクはどうしたのかな〜?あら?そういえばイオラさんがいません
ハイネ : わ、私の目線が低いのか…!?
ロックハート : そっちの髪の白いお嬢ちゃんは……
イオラ : ハイネと……案内屋と…誰だ?
ロックハート : 眼と飾りからすると……イオラ!!!
ハイネ : イオラ!??
ロックハート : いや俺だよ。ロックハート……。
イオラ : ああ、ロックか、随分血色が良くなったな
イオラ : うむ、俺だが
ロックハート : 血色ってぇか……(手足を見下ろす)
ロックハート : ……ある……。全部……。どういうことだ……?!
案内屋 : えっイオラさん?これが……、いえ、とっても可愛らしいですが
ロックハート : 子供だし髪色もちげえし……どうなってんだ
ハイネ : ロックハートお前それ、義肢になるまえの………何年前だか知らんがその時か?
案内屋 : そういえばハイネさんも、おめめがどっちもありますね(ね、と指で自分の目尻をちょい、と引っ張ってみせた)
イオラ : ふむ…そうか…本当に戻ってるんだな…
ロックハート : ということになる……ンかなァ。あんま若返った気はしねえが……
ロックハート : お、ホントだ。両目……
ハイネ : 目……?あ……!(と、瞬かせてみせた)
イオラ : ほんとだ・・・どっちも目ある・・・
ハイネ : ………じゃあ騎士見習いの頃、か………?私は…。
ロックハート : ちっと若そうだしな……
イオラ : うむ…でも昔の方がおっきいんじゃないか?
ハイネ : 案内屋のご先輩は逆に大人っぽくなっているな…。
案内屋 : 皆さん、もしかして時間が戻っていらっしゃるのでしょうか。あれ?ということは私も子供に……
案内屋 : なってないんですか?私?
イオラ : (頭に当てた手を伸ばして背を測る)
ハイネ : それはイオラが縮んでいるだけだろう、盾が大きくてしょうがないぞ…。
イオラ : 案内屋はなんだか…髪が伸びてるな
イオラ : ああ、なるほど
ロックハート : ……成長してる?
案内屋 : 髪。(ぱむぱむと自分の両肩を触る。髪に手が当たった)
案内屋 : あら本当(サラッ!と髪を手で払ってみせる)
ハイネ : 差があるのか…(と倣って肩を触ると、同じように髪が長い……)
ハイネ : ………騎士になってから切ったんだったな…。
ロックハート : それまでずっと伸ばしてたのかハイネは。
イオラ : (まねして髪をつまんでみる 真っ白)
ハイネ : そうだな、忘れていたよ…20年も前だぞ。
ハイネ : ………だいぶ混乱したが、こうなるとだな………。
ロックハート : 20年経ってるにしちゃ老けてねえよな普段のお前……
イオラ : 二十年…俺が生まれるよりも前か…
ハイネ : そりゃどうも。いや、こうなると………。
案内屋 : 改めて歳の差を感じちゃった次第です。ところでですね、その辺にもう一人くらい面白い事になっている方がいるんじゃないかと、私思うんです
ハイネ : グレイが楽しみだ。
ロックハート : そ〜〜だな。ヨボヨボになってたりしてな
案内屋 : (それだ!と言わんばかりにビシとハイネを指差す)
イオラ : ああ、そうだなおいかけっこだ
ハイネ : (フンスと案内屋に返して見せる)では行く、か…!?(ぐ、と持ち上げるが普段のようにいかない…重い…!)
ハイネ : な………!私の盾だぞ…!
イオラ : 入口に預けたらどうだ?
ロックハート : おいおい、だからかさばるだろって……(持ち上げる)
案内屋 : よーし、探すぞー!(言うなり走り出す)
ハイネ : ぐ……。普段であれば問題など…!
案内屋 : 速い速い!一歩が大きいです!
ハイネ : …………が、すまない、頼んだ…。
ロックハート : いや俺でも重いわコレ 普段どんな腕力してんだお前……
イオラ : うむ!(うずうずしていた足で走り出す
ロックハート : おう……まあいいさ 
案内屋 : ミスタ・グレイ!ここですか?
ロックハート : おいおい、迷子になんなよ
イオラは3のWillを回復した。  
ハイネ : いそうか?
イオラ : いない!
グレイ : (手持ちの本を開いた。素知らぬフリ)
案内屋 : いなさそうです。次次!
ハイネ : そこまであいつも逃げられはせんだろう、知らない街だしな。
ロックハート : メシ屋……にはいないだろうな 小食そうだし…
ロックハート : ま〜そうだな……。
ハイネ : だろうな……いくか。
イオラ : お店いっぱいあるな…
案内屋 : 酒場……はいなさそうですね。大勢いるところには行かなそう……
ロックハート : ん〜こっちの通りにもいねぇか
ハイネ : 逃げ回ってるな、意外に…。
案内屋 : ムッシュ〜 どこに行っちゃったんですか〜
イオラ : グレイ〜 グレイ〜
グレイ : (本に視線を落とした)
ロックハート : 案外人間じゃなくなってたりして…
ハイネ : おい、グレイ…とあいつの普段を探しても意味がないのか。
案内屋 : おや第一町人。(グレイへ、そうとは気付かずに)
イオラは3のWillを回復した。  
グレイ : 何。
イオラ : グレイ?(ベンチをぺちぺち叩いている
ハイネ : 済まない、いまこっちにえっと…大人か子供か………。………。
案内屋 : エクスキューズ!その辺でおじさんからおじいさんくらいの眼帯の方を御見掛けしませんでしたか?
ハイネ : ………おまえ………?
案内屋 : あれ?でも子供の可能性もあるのかしら?
グレイ : 眼帯の?僕は見てないけど……ずっと本を読ん……
ロックハート : グレイ……こんな姿になっちまって……(ベンチを見る)
グレイ : (フードを被った)
案内屋 : こ、このベンチが……!?
←オシャレショップ
←コーヒーカップ
ハイネ : 待て………!お前…!
ロックハート : まあそんな訳はねえな 他を探そう…
グレイ : (本を引っ掴んで走って逃げ出した!)
レストラン→
ロックハート : ……ハイネ?
←菜食専門レストラン
(準備中)
イオラ : 宿でずっとおなじ椅子、座ってたから・・・ハイネ?
ハイネ : ………待てよ!
案内屋 : なあんだ、って、あら?ハイネさん?
案内屋 : 気付いたら先程の方もいなくなっています。追い掛けましょう!
ロックハート : なんだァど〜したんだ一体
イオラ : …いっちゃった
ハイネ : (袖を引っ掴む)待て!お前は…!!
グレイ : な、なんだよ追いかけて来るなよ!?
案内屋 : いました!こっちこっち〜!(ロックハートとイオラのほうに手を振る)
ロックハート : おう!
イオラ : こっちか?
ハイネ : いいからそのフードをもう一度上げろ…!私はお前を、知っているはずだ!
案内屋 : むむ……?何やら込み入った事情……?
ロックハート : 何だ知り合いか……?
イオラ : …知り合い?(案内屋の腰あたりからひょこと顔を出し
グレイ : クソ、離せよ……ッ!突然失礼な奴だな……ッ!
ハイネ : ……!
グレイ : (乱暴に掴まれた袖を引っ張った)
ロックハート : 何だスれた子供だな……
イオラ : 珍しいな…ハイネがあんなに…
ハイネ : ああ、そうだやっぱり私はお前を知っている…!
グレイ : ハァ!?僕はお前なんて知らないけど!?
ハイネ : この街の住人なのか!?
ロックハート : 大丈夫かハイネ 人違いなんじゃねえの?
ハイネ : いや……だとしたら何故成長していないんだ…?
案内屋 : ハイネさんたらあんなに大きな声を出して……お若くなったからというのもあるのでしょうか?
ロックハート : ・・・・??
ハイネ : えと、そうか…、記憶通りの姿のわけがないか、あの……すまない…。
グレイ : フン、わかれば良いんだよ。さっさとどっか行けよ。
イオラ : …人違い?
ハイネ : すまない………。(と振り返って)
ロックハート : ……お国の知り合いにでも似てたか?
ハイネ : 20年前に………見習いの時に出会った友人とそっくりだったんだ…弟の話をして…騎士団の遠征隊と一緒にしばらく居た…。
ロックハート : ……! それって、例の
イオラ : あの友達か……
ハイネ : ………冷静になれば、同じ顔なら………息子だとか、だよな………。
案内屋 : ? 私、それは初耳です
ハイネ : すまない、驚かせて(と青年に向き直って)私はハイネ、こっちがロックハートと、イオラに………案内屋、だ。
ロックハート : おう。坊主はここらの子か?
イオラ : イオラだ、よろしく
グレイ : (無視)僕は騒々しいのは嫌いなんだ。あんまりうるさくするなよ。(放って置かれた楡の長杖を隣に立てかけた)
ロックハート : お、おいそれ
案内屋 : チャオ。案内屋です。初めまして
グレイ : ハ?
ロックハート : ハイネ、あの杖よォ……
グレイ : あ”っ”
案内屋 : ……(笑顔のまま杖を指差しながらハイネのほうに顔を向ける)
ハイネ : なんだ、ロックハート?
イオラ : (じっと杖を見る)
案内屋 : 「あ”っ”」って言いました今
グレイ : …………
ハイネ : うん…………(と、案内屋を見て)……。
ロックハート : いや……俺ァ今日じっくりと見たばかりなんだよな。
ハイネ : ………。
ハイネ : 私も、見覚えが、あるぞ………。
ロックハート : ……だろ。
ロックハート : ……ってこたコイツがグレイだ!!
ハイネ : だな!!(青年に近づき、腕を掴む)
案内屋 : 私、記憶力には自信があります。ボロを出しましたね!!!!
グレイ : ぐっ……や、め、ろ!!離せ馬鹿!!
イオラ : 見つけたな
案内屋 : 確保ー!やっと見つけたわ!
ハイネ : 馬鹿はお前だ…!さっさと名乗ればいいものを!!なんで私の友人の姿を知っている!!
ロックハート : ……いやでも グレイの面影がなくもねぇな この陰険な感じ……
イオラ : 目つきの悪さがそっくりだ
グレイ : クソ……大声を出すな……!耳に響くんだよッ(耳を塞ごうとしたがうまくいっていない)
案内屋 : 確かにグレイさん似の厭世的というか、そんな感じがひしひしと伝わってきます。お若そうなのに
ハイネ : お前、昔もそういって私の忠告を……!…昔…?
ロックハート : ……まさかとは……思うが……
グレイ : というかその鬱陶しいのはハイネか……?ハァ……!?
イオラ : ……もしかして…
案内屋 : まさか……いえ、いえでも、これは、グレイさんがハイネさんの御友人の姿を知っている、というよりは......
案内屋 : ああでも、私の口からは言い出し辛いわ……
ハイネ : さっき名乗っただろうが…そういうところは確かにグレイだな…!
ハイネ : いやでも、私の記憶違い…だが、…(と、腕を掴んだまま視線をさ迷わせている)
グレイ : お前らが鬱陶しいから若いころをわざわざ選んだっていうのに何なんだよ
イオラ : …
ロックハート : ……そんなに鬱陶しがるこたねェだろ
案内屋 : 何やらこれは……かつてないくらい込み入った事情のような気がします。どうどう、ちょっとだけ抑えてくださいな
ロックハート : グレイは……この姿のハイネにゃ見覚えないのか?
グレイ : ハァ……(溜息)
グレイ : 僕が初対面の人間に対してああいう態度を取ったことがあるかよ(そっぽを向いた)
ハイネ : ……………。
ロックハート : ・・・・・
案内屋 : はいはーい。ご参考までに、私はされませんでしたー(小さめの声で)
イオラ : ……
ハイネ : ……………ありがとう、ご先輩。(と案内屋に声をかけてから)……頭が痛くなってきた。
ロックハート : ……まさかのだな……
案内屋 : 私、ちょっとその辺お散歩してこようかなあ〜……(スススと身を退き)
イオラ : 俺も行こう
グレイ : というかなんだあの詩は……そこまで良い思い出じゃないだろ。不自然に美化しやがって……(ぶつぶつ)
ロックハート : 観光すっか……
イオラ : ああ…
ハイネ : ま、待て、行かないでくれ。…あ……………。
ロックハート : ごゆっくり〜〜〜〜
イオラ : (ひらひらと手を振る)
案内屋 : ささ、行きましょう行きましょう。ゴーストレイト、真っ直ぐに、振り返らずに
グレイ : あっ、おい!
イオラ : なにがあるかな
グレイ : …………………(気まずい空気)
ロックハート : こっちは飯屋だな
ハイネ : ……………(無意識に盾を探して……無かった)
ハイネ : ……………あの、グ………。……。
グレイ : 何だよ(睨んだ)
イオラ : ごはん…
ロックハート : どっか気になるとこあるか?こっちは……コーヒーカップ?
イオラ : 喫茶店か?
ハイネ : その……髪紐を貸してくれ。……この時はこんな長かったのを忘れていた……。
グレイ : 何で僕がお前に物貸さなきゃならないんだよ(投げつけた)
ロックハート : コーヒーが飲めるのかね。入ってみるか?
イオラ : ああ
案内屋 : コーヒーカップ?コーヒー屋ではダメなんでしょうか?ちょっと気になりますね
ロックハート : カップ屋かもな?
ハイネ : と、……そう言いながら投げるなよ。ありがとう。
グレイ : うるさい。お前貸すまでしつこいだろ。手間を省いただけだ。
ハイネ : ハ、よくお分かりで。……………。
ハイネは3のWillを回復した。  
ハイネ : ……………結局、お前なのか。
グレイ : まだ信じられないのかよ。僕だってお前と会ったことなんて忘れたかったんだけど?
ハイネ : だってお前………20年後が………ああなるか?
ハイネ : 昔…いや今の、なのか?ややこしいな……………変に覚えていたせいで全く結びつかなかった。
グレイ : やかましい。お前が変わらなさすぎるだけだろ。気付かなかったこっちが馬鹿みたいじゃないか
ハイネ : ロックハートにも言われたが、そんなに変わってないかね…。
ハイネ : というか、忘れたかったということは覚えてたのか、お前も。
グレイ : ……(うげ……という顔をした)
グレイ : 記憶力が悪けりゃ良かったんだがな。フン
ハイネ : ………………あのままお前無視していればよかったのになんでわざわざ逃げたんだ。
ハイネ : と言いながら貰った髪紐で金髪を結うと、幾らかマシになった)
グレイ : 突然見覚えのある奴の顔が出てきたから、驚いただけだ。
ロックハート : ありゃちょっと健康に良くなさげだな
ハイネ : ……そういえば、お前昔も、突然私が出てきたのにびっくりして、出てきたんだったな。
イオラ : そらまで飛んでくかとおもった…
案内屋 : じ、地面が揺れている〜……。エキサイティングでデンジャラスな乗り物でした……
ロックハート : 休憩すっか 飯屋で飲み物でも奢ってやら
グレイ : そんな事まで覚えてるなよ……クソが……
イオラ : あ、ああ
ハイネ : 言ってるうちに思い出したんだよ…。
案内屋 : お、おごりだー!やったー!(へろへろ声)
ハイネ : 流石にいろいろ朧気だが……結局私達と一緒に行動してただろ、あと、弟の話と……それと…。
グレイ : 道に迷ったから仕方なく付いて行ってただけだ!
ハイネ : それつまり、一緒に行動してたんじゃないか…あってるだろ…。
グレイ : 道に迷いさえしなければお前と喋る事も無かったっていうのに……
ハイネ : そういえば、なんで道に迷ってたんだ…?隣国を除けばあそこの近くに国だとか街は無いし…。
ハイネ : 昔これも聞いたんだったか…?流石に覚えてないが…。
グレイ : 一人で、依頼に行ったりは普段はしないから、地図を忘れて……
ハイネ : ………………。
グレイ : 何だよその眼は!!うるさいな僕だって失敗することくらいはある!!
ハイネ : 何も言ってないだろ…。
グレイ : 顔がやかましいんだよ!!!
ハイネ : ハア?????
グレイ : ああもう……!クソ、耳が痛い。
ハイネ : ああ、そうだったな…。あの時も普通に喋りかけてるのにうるさい痛いとすごい怒りようで…。
ハイネ : …。
ハイネ : ………………なんかだんだんと思いだしてきたが、お前なんか泣いていなかったか?
グレイ : 耳が弱いんだよ。潰したり歳食ったりでやっとマシになったってのに……クソ……
グレイ : ハァ!?!?知らないけど?都合の良い弱みでも握ったつもりかよ!妄想はノートにだけ書いてろよ!!
ハイネ : 潰し……!?いや、確認しただけだろ!なんでそんなに言われないといけないんだ!?
ハイネ : ……まて、お前、いつも図星突かれるとそうなるよな。
グレイ : お前の勝手な妄想だろうが!僕がお前に泣かされる訳無いだろ?ふざけるな!
ハイネ : 本当に私の妄想なら「そんなことはない」の一言でいいだろ。何をそんなにムキになる必要があるんだ。
ハイネ : (と、にやと笑った)
グレイ : えっ、あ、
グレイ : うぐ…………
ハイネ : ………というか、泣いてなかったか?と聞いてるのになんで「お前に泣かされる訳無い」になるんだ。
ハイネ : ……………泣かせたのか?私が、お前を??
グレイ : ……
グレイ : クソが!!絶対教えてやらん!
ハイネ : 私のことだろ!私にも知る権利があるはずだ!
グレイ : 無い!無いったら無いんだ!
ハイネ : というか、その口ぶりだとそうらしいな………お前と殴り合った記憶は無いはずだが…?
グレイ : そう思うんならそう思ってろよ。その都合の良い頭でな……!
ハイネ : 言え!気になるだろ!
グレイ : 一生気になってろ
ハイネ : なら一生此処でいるか?(と、立ち上がってぐっと詰め寄り、腕を掴む)
ハイネ : 私の今の身体での筋力でもお前は十分抑えられるんだぞ、こうなったら聞くまで根競べだ。
グレイ : っ、離せよッ、!(乱暴に腕を払おうとしたが弱い)
ハイネ : な、ら、吐、け!
グレイ : い、や、だ!!
ハイネ : 何をそんな頑なになるんだ…というかお前相当覚えているな……?
グレイ : 離せよ、痛い……!
ハイネ : そんな大して力入れてないだろ。
グレイ : お前の大して力入れてない、でも僕の腕は折れるだろうが……!痛いんだよ、離せってッ、
ハイネ : お前前もそう言って……………?(と、手の力が緩んだ)
グレイ : (思い切り腕を振って振り払った)
ハイネ : あ、おい!

酒場→
グレイ : (しまった……酒場か)
ロックハート : 浄化かァ。……浄化?
ハイネ : お前、ほんとすぐ逃げるな…。
グレイ : (奥の席まで逃げた)
何を注文しよう?
ハイネ : ……全く…。
イオラ : うむ、鉱山から石を取り出すのにこの術が役に立つ
ハイネ : …悪かったよ……なんとなく既視感がある…。
グレイ : 最初から素直に黙ってればいいんだよ。友人を自称するつもりならな。
ロックハート : ふゥん……?鉱石が不浄なモンだったってことか……?あるいは……鉱毒?
イオラ : 鉱石の光がひとには毒らしくてな、それを術で浄化するんだ
案内屋 : 浄化のお仕事……イオラさん、普段も私とあんまりお年が変わらないように見えましたが。昔からお仕事していたんですね
ロックハート : 光が、かァ……
イオラ : うむ、冒険者としては案内屋とそう経歴は変わらないと思うがな
ロックハート : その浄化の仕事……続けられなかったのか。
ハイネ : それはお前の友人観だろうが……ま、思い出してはいないが、20年前の私だと、ちょっかいを出しすぎて…って辺りが正解か?
ハイネ : んん…?それでもお前が泣くようなものかね…?(と首をひねっている)
案内屋 : (そうなんですね…と相槌を打ちつつ、ロックハートの言葉に己も首を立てに振って興味を示した)
イオラ : …ああ、さっきも少し話したが、この力は先天性でな
イオラ : 歳をとるごとに段々能力が減って行って10歳にもなればお役御免だ
グレイ : お前があんまりにもうざったい上しつこいから心に余裕が無かったし、動揺したんだよ。満足したかよ。脚色してノートにでも書けよ。面白可笑しい武勇伝にでもすりゃいいだろ。ケッ
ロックハート : そういう……もんだったのか。今のお前も立派な術士だと思うが……より強力な力が必要だったんだなァ
イオラ : ああ、幸い討伐とかにはまだ利用できるからこうして冒険者として食い扶持は稼げてる
案内屋 : お役御免……それも10歳でとは……。大変なお仕事をされていたんですね
何を注文しよう?
ハイネ : …いやもっと20年前の自分は上品だと思ってたからそっちの方が驚きだ…。
お酒メニュー
ハイネ : そんな子供……か。15だとか、16か…。
グレイはワインを注文した。
10ルド失った。
イオラ : まぁ、術が使えないものを無理に働かせないのだから制度としては正しいんだろうが…
ロックハート : ンン……まああんまり小せえガキにリスクの高い仕事させるのはどうかと思うが……お国柄仕方なかったってヤツかねェ
ハイネ : 悪かった、無理に言わせようとした私が悪かったって。そんな言い方しなくていいだろ。
案内屋 : (こくこくと頷いて同意)
ハイネ : 別にお前が泣いただの、私が泣かせただのなんて話をするつもりはないさ。
グレイ : (ワインを一気に飲んだ)お前が鼻持ちならん言い方をするからこうなるだけだ。
イオラ : 昔からの風習というやつだからな…それくらいしか街の特産品も無いし
ロックハート : なるほどなァ…… 街の存続に関わるよな……
ロックハート : で、イオラは10歳過ぎたら次はどうしたんだ?
ハイネ : 別にそんな変な言い方してないだろ…年の近しい友人なんていなかったしあの時は相当はしゃいでたんだよ…。
イオラ : それからか…暫くは近くの村に厄介になったりもしたが…
イオラ : 根付くのは性に合わなくてな、結局ふらふらと旅をしていまじゃ冒険者さ
ロックハート : ……ン?……親とか……家族は……
案内屋 : ウェイトウェイト、お役御免になったら、その……街での暮らしは保障されているのですか?
ロックハート : そうだよそれだ
イオラ : ああ、家族はいるし、きちんと勤めを最後まで果たせば生涯分以上の給金も出る
ハイネ : (と、バツの悪そうにメニューを開き……酒しかない!??)
グレイ : 何か頼めよ。何も頼まずに居座るな。
ハイネ : え、と…。
案内屋 : ああ、ならよかった。あら?でも、ならどうしてイオラさんは?
ハイネ : 珈琲は、ないのか……。
ロックハート : ン……金も家族もあったなら町で暮らせるんじゃ……
イオラ : ……そこに居れば、うらやましくなってしまうから
ハイネ : (しょうがないと、もう一つのメニューを引きずり出す)
イオラ : …まだ働ける者たちが
ロックハート : …………
案内屋 : あ…………
ハイネはローストポテトを注文した。
ロックハート : 働くの……そんなに好きだったのか
イオラ : …すごく、綺麗だったんだ
イオラ : この宝石、毒と言われた光は、今まで俺が見て来た、何よりも。
ロックハート : …………、……。
何を注文しよう?
お酒メニュー
ロックハート : ……そんなに、か……。そりゃ、違う意味でも毒だな……。
グレイはワインを注文した。
10ルド失った。
グレイ : (もう一杯頼んだ)
イオラ : ああ、文字通り目の毒だ
ハイネ : (とりあえずで頼んだローストポテトをもぐ……とした)
案内屋 : 商人の方から、宝石の輝きは人の魂を惹き付けるって聞いた事があります。……ずっと近くで見ていればこそ、なのかしら
ロックハート : 恐ろしいね。美しさの魔力ってェのは。
イオラ : ああ。本当に。けれど、冒険者を続けていたら、あれよりも綺麗な何かが見つかるかもしれない。
イオラ : …ふ、これは今の夢なのかもしれないな。
ロックハート : ……なるほどな。それで冒険者やってんだな
案内屋 : イオラさんは、先に進める人なんですね。大丈夫、きっと見つかりますよ
イオラ : …自分でも話してみて合点がいったよ。ふふ
ロックハート : そうか……。
ロックハート : 俺は何か怖ェや。そこまで執着抱かせるもの以上に綺麗なものをイオラが見つけちまうってのは……。
ロックハート : 憑りつかれちまわねえでくれよ。
案内屋 : そうでしょうか?私は羨ましいです。ちゃんと自分の軸があるイオラさんが
イオラ : ふ、俺は大人だからな。自制くらいできるさ
ロックハート : ま、目標があるのはいいことだがよ。……おう、そうか。その言葉信じとくぜ
ロックハート : それなら、俺も見つかればいいと祈れる。
イオラ : うむ。その時はこの宿の者にも、きっと見せるさ
ロックハート : へ、楽しみだね。俺みたいな俗物は遠目に見ねえとかもな。
案内屋 : えへへ、きっと見せて下さいね。約束です。楽しみにしてますから
イオラ : …うむ!
ロックハート : ヘッヘ。イオラのこと中々聞く機会なかったからな。聞けて嬉しいね
案内屋 : ウィ。お話してくれてありがとう
イオラ : ああ、こちらこそ話せて気持ちの整理がついた気がするよ。ありがとう。
ロックハート : じゃ、案内屋のことも聞かせてもらおうか。なんとな〜く誤魔化されちまった気がするんでね。
案内屋 : げ。何で訊くんです。面白くないって言ったじゃないですか
イオラ : うむ、そうだな。私も君の話はなかなか聞ける機会がなかった
ロックハート : お前、夢叶ってるようなもんっつってたが……名前通り、案内業がソレなのか?
案内屋 : うーん、案内屋は、今は好きなお仕事ですが。実際のところ、最初は手段でしかなかったというか、なんというか(抗議をしつつも質問には答える)
ロックハート : 秘密が多そうだなァ〜?
イオラ : ふむ‥手段?
案内屋 : 大した事じゃないです。私は、自分の環境を変えたくて。だから”案内屋”になりました。変えられるなら別にお肉屋さんとか本屋さんでもよかったです。
ロックハート : ……環境。
案内屋 : でも、そこを離れられる口実には丁度良かった、それだけです
ロックハート : ……箱入り深窓のご令嬢だったとか?
案内屋 : だから、それが達成できたから夢が叶ったというか。そんな感じです
グレイ : (眠り掛けている)
ロックハート : ……。
イオラ : ほほう環境か…
案内屋 : 全然、そんなものでは。むしろ逆です逆
ロックハート : そう、かァ……。苦労したんだなァ……。
イオラ : ふむ…だから商魂たくましかったのか‥
ロックハート : 誰だっておゼゼは大事なもんだぜ
イオラ : まあそれは、確かにな
ロックハート : じゃあ……昔の詳しいことはいいや。
案内屋 : 天下の回りものですからね〜。中々癖が抜けなくて
ロックハート : ……疑問だったんだが……何で"名"を名乗らねえんだ?偽名でもよかろうもんなのに。
ロックハート : 宿帳も「案内屋」表記だしよ……何かこだわりか?
ハイネ : ……グレイ?
案内屋 : 本質〜……。訊いてしまいますか。訊いちゃうのですね
ロックハート : い、いや。答えたくねえならいいんだが……
ロックハート : 気になるだろ……どうしてもよ
案内屋 : いえ、お気になさらず。それはよく言われますので
ロックハート : ん、そうか……。
グレイ : ん…………(返事をしたのかは微妙だ……)
ハイネ : ……。
案内屋 : 自分の名前が好きじゃないというか。口に出そうと思うと「うわ〜!」ってなってしまって穴があったら猛ダッシュといった様相で。でも別の名前を使うのも違うような気がして……。結果、職業を名乗る事で丸く収めようという算段です
ロックハート : なるほどな……今そう名乗っててしっくり来るなら良いことだァな
案内屋 : しっくり……まあ、本名より長いお付き合いですからね
ハイネ : 今もちょっと、信じられないが…だって、20年前の友人が、こんな離れた土地にいるとは…それに随分ひねくれた奴になって、だぞ。
ロックハート : そんなに……か。元々結構若そうだったろうに。
イオラ : ふむ…成程な。案内屋が慌てふためくなんてどんな名なのか気になりはするが、聞かないのがいいな
ロックハート : 無粋だしな〜
イオラ : うむ
案内屋 : 早熟だったので……。気付いた時にはこのままじゃヤバい!と思って準備をしていましたね
ロックハート : すげえな。しっかりしてら
イオラ : それも凄いな…早くから自分を変えようと動けるなんて
ハイネ : ……2年後だ、私が騎士になり、……弟が精霊士になって、妹が聖女になったのは。
ロックハート : そんで身を立てて食ってけてるんだから本当に立派なもんだな…
案内屋 : メルシー。でも、自分というか、まだ環境を変えてそこに腰を落ち着けているだけですから
ハイネ : 元々同年代の友人は少なかった……が、そこからの私は聖女の兄、騎士であって、…………私まで一線を引かれたような気分だった。
ロックハート : 向上心もあるわけだ。
案内屋 : さっきも言いましたが、案内屋は成り行きだったので。もっと自分で「自分はこれがいい」って思うものを見付けたいなって気持ちはあるんです
案内屋 : だから、ちゃんと旅の目標があるイオラさんが羨ましい、です
ロックハート : なるほどねェ。若いんだしお前さんもこれからこれから、だよ
イオラ : それだけの行動力があるんだ、きっと案内屋だって見つけられるさ
グレイ : ん……うん……(机に伏した。グラスは既に空だ)
案内屋 : はい。願わくば、この髪の長くて背の高い私が、それを見付けられたときのものであればいいな、って思います
ロックハート : そ〜だな。……舞台のスター女優だったりしてな?
イオラ : ああ、その時は改めて、何と呼べばいいのか聞きに行くよ。
ハイネ : …………お前が覚えてるかは知らんがね、また会おうと……友人としたその約束は、お前が思うより私を助けてくれたんだよ。
イオラ : ふ、あり得なくはなさそうだな
案内屋 : あはは、私、そんなに綺麗じゃないですよう
案内屋 : でもありがとう、とっても嬉しいです
ロックハート : へっへっへ。……楽しみだな。未来が。
ハイネ : …………次こそ、本当の名を軽々しく他人に口にするなと、怒られなければいいが……な。(と机に伏したグレイに苦笑し、すっかり冷めたポテトをつついた)
イオラ : ああ、本当に。…もし叶うのなら、みんなのその時に会いたいと思うよ
ロックハート : 数年だか10年だかわかんねえが、案外あっという間なもんだぜ。
案内屋 : そうですね。えへへ、一年に一度くらい、夕明亭に帰ってこようかしら
ロックハート : おう、ちょくちょく顔出してくれよ〜〜 皆も喜ぶ
イオラ : ふ、今から楽しみだ
グレイ : ん”、んん……
グレイ : (うげ……という顔をした)
ハイネ : ハ、おはよう。
案内屋 : あ!それなら、毎年この時期にみんなで集まるのはどうかしら?勿論冒険者ですから、忙しくて来れない事もあると思うけれど……丁度イベントも多いですし!
ハイネ : その年だと、まだ酒には強くないようだな。
グレイ : 妙な事をしてないだろうな……(警戒心を顕にした)
ロックハート : お、そりゃいいや。
イオラ : いいかもしれんな、その時はロックにまた木を狩ってきてもらって
ロックハート : お〜よ 毎年立派なツリー伐ってきてやら
ハイネ : お前………今日の夕方にもそんな会話しただろうが。
ハイネ : それともなんだ、されたいのか。望みなら聞いてやるぞ。
案内屋 : あら、いいですね。イオラさんのお料理も食べたいな
グレイ : 誰がッ!!(立ち上がりかけた、がふらついた)
イオラ : ああ、リュシーと共に手によりをかけて作ろう
ロックハート : お、いいねェ。料理作れるメンツで祝いのディナーなんか作ってくれたらいいやな
ハイネ : と……!寝かけていたのに立ち上がるな、酒も入ってるだろう。
案内屋 : 私にもお手伝いさせてくださいな。お料理も、重い物持ったりするのもちょっとは出来るので
イオラ : 皆の好きな食べ物を聞いておかないとな
ロックハート : お、そりゃ俄然楽しみだな
ハイネ : 私もそうだが、自分が自分でないというか……お前も身体に中身まで引っ張られてるんだな……。
ロックハート : 好物ね〜 俺は肉も魚も好きだな
案内屋 : 私はなんでも好きです!初めてお会いした時にも言った気がしますが
イオラ : ふむ…では何かとっておきの料理を磨いておくか
グレイ : クソ……煩い……僕はそろそろ帰る……
ロックハート : 今年も何か作ってもらえたら嬉しいね。24日だとかによ
ハイネ : おい、お前それで帰るつもりか……。
案内屋 : あ、いいですね、それ!みんなでご飯食べたいです!
グレイ : ハァ……?そうだが……?
イオラ : ああ、任せてくれ。
ハイネ : 一緒に帰ってやるから、少し水を飲んで待ってろ。ロックハートに盾を預けたままなんだ。
ハイネ : なにがそうだが、だ。帰る頃には元の身体なんだぞ、そのまま頭を打って死にたいのか。
ロックハート : おう、アライアたちもパーティーだのしたいっつってたしな
ハイネ : ……元の身体、だよな?……まあいい……。すぐ戻る。どこかの店にいるだろう……。
グレイ : うるさ、い……ぐ……(渋々座って水を飲んだ)
イオラ : あの宿お祭り好きそうなの多そうだしな
案内屋 : はい、皆さん元気いっぱいです。
ハイネ : 私の分の金は置いておく、すぐ戻る!(とマスターに声をかけて出て行った)
案内屋 : エレシャさんは……不可抗力ですが……
ロックハート : ハッハ アイツの呪いもいつか解けるかねェ
イオラ : エレシャも…大人になる頃には自由になってるといいな
ロックハート : 見守りたいとこだな
案内屋 : 本当にそうですね……
ロックハート : お?どうしたハイネ
案内屋 : あ、ハイネさん。いらしたんですね
ハイネ : と、ああ、いた。こっちだったか。
ロックハート : グレイは?
イオラ : うむ‥‥おお、ハイネ
ハイネ : えと……。
ハイネ : 酔い潰れた……。
イオラ : ……
案内屋 : ......
ロックハート : ハァ!?飲んだのか!?
案内屋 : お酒弱いんです?
イオラ : 記録水晶もってきてたらよかったな
ハイネ : ワインを二杯、までは見た……どうもあいつ昔は全く酒に強くないらしい……。
イオラ : いや、確か弱くは無かった気がするが…
案内屋 : ワイン、けっこう度数高めではありませんか?
ロックハート : バカ野郎が……どこだ、酒場でもあんのか
ハイネ : で、そのまま帰るとか言い出してな……しょうがないから送ってやることにしたんだが、盾をお前に預けたままだろう。
ロックハート : あ〜
案内屋 : あら?でもお酒に強い方はすいすい飲んでらっしゃるし。……成長ですね〜
ハイネ : それを取りに来たんだ。
ロックハート : でもお前そのままじゃ持てんな。出口まで付いてってやるから変身解いてこい
イオラ : でも盾と一緒じゃハイネだけだとグレイ支えられないんじゃないか?
ロックハート : そうそう
ハイネ : そうなんだよ……だからついでに入り口まで手助けしてもらえると助かる……。
ロックハート : いや、変身してなきゃいけてたな
ロックハート : おう、任せろ
イオラ : …確かに
ハイネ : ぐ……普段の私なら、盾とグレイ程度……!
イオラ : 軽そうだもんな、グレイ
ロックハート : んじゃ行くぞ、グレイくらいは引っ張って来れるか?
ハイネ : 大丈夫だ。そこまで筋力は下がってはいない。
案内屋 : お手伝いしましょうか?私のマフラーなら運べるかと思いますが
ロックハート : おう、流石騎士見習いだね
ハイネ : じゃあすまない、少し力を借りるぞ。
ロックハート : おうよ ああ……んじゃ皆で行くか
イオラ : 俺は…応援するぞ
ハイネ : はは、頼もしいな。
ハイネ : ではいこう。
案内屋 : グラッツェ、イオラさん。ご無理なさらず。適材適所です
イオラ : うむ
ハイネ : グレイ、グレイ?起きてるか、帰るぞ。
グレイ : (寝ている……)
イオラ : …寝てるな
ハイネ : すっかり寝てるな……さっきまでは起きてたんだが……と。
案内屋 : あら?起こすのはちょっと可哀想ですね
ハイネ : うーん……なら私が背負って行こう、ちょっと手助けしてもらえるか……ご先輩。
グレイ : ……ン”、……あ”?
イオラ : お
ハイネ : なんだ、起きたか……帰るぞ。
案内屋 : はい、勿論。……?(ハイネのほうへ歩み寄ると手伝おうとし??少し怪訝そうな表情になった)
グレイ : わかった……(立ち上がり)
グレイ : あだっ(壁にぶつかった)
イオラ : 酔っ払いだ…
案内屋 : 大丈夫ですか?(マフラーではなく自分の腕でグレイの事を支えようとし、あ、ぶつかった!)
ハイネ : お前……本当に水飲んだんだろうな……。
グレイ : っぐ!?
グレイ : 飲んだよ、だから歩けただろ……?
案内屋 : 歩けてないですよ
ハイネ : いいから私の身体につかまれよ…。
グレイ : ハ?目ついてるのかよ
案内屋 : 歩けてないですよ(即答)
グレイ : 何でお前なんかに……(振り払おうとして逆方向を払った)
ハイネ : …………。
ハイネ : あいつ明日自殺しそうだな。
イオラ : …だな
案内屋 : はい。酔うと記憶がなくなるタイプである事を祈るばかりです。アーメン
ハイネ : ま、ここまで恥を晒したならいいだろう、案内屋のご先輩!
案内屋 : 一人にすると心配です。歩行介助しましょう
ハイネ : ちょっとだけグレイの動きを止めてくれ。
イオラ : (ぐいぐい壁じゃないほうに押す)
案内屋 : グレイさんグレイさん(近付いていき)
グレイ : 、?
案内屋 : あっ! あれは何でしょう!(後ろを指差した)
グレイ : ハァ……?なに……(物凄くゆっくり振り返った)
案内屋 : 隙アリ!確保です!
イオラ : おお
ハイネ : ナイスサポートだ!
案内屋 : えへへ、褒められました
ハイネ : 歩行介助より手っ取り早い、だろ……っと、!(グレイを抱き上げると、若干ふらついた)
案内屋 : おお、力持ち〜
グレイ : っあ!?うわ、やめろっ、!!
イオラ : ドア開け…おお
ロックハート : おせえ!!!!!と思ったら丁度だったか・・・・
ハイネ : ぐ……この身体だと軽々とはいかんか……!
ハイネ : ああ、持って行くとこだ!
案内屋 : 倒れないように後ろで見てますから、スローリーに
ロックハート : はやくしろよ!!
ロックハート : じゃあな!!
グレイ : 離せッ、おい、歩け、る!
ハイネ : はいはい……と、暴れるなというに……!
ハイネ : ドア有難うな!
ハイネ : 盾を任せておいてよかったな・・・
案内屋 : ほんとうですね。良い判断でした
イオラ : 流石に今だと潰れそうだな
ハイネ : ここまでこの身体の筋力が無いとはな・・・
ロックハート : お〜うやっと来たな
ハイネ : と、お待たせ、だ……!
ハイネ : グレイが暴れなかったらもう少し楽だったんだがね……と。
ロックハート : 酔いつぶれた上に暴れたのかよ
ハイネ : (と酔っぱらいを抱き上げたまま笑った)
案内屋 : 店内の器物損壊に至らなくてよかったです
グレイ : 歩けると言ってるのにこいつが……!!
ロックハート : 大馬鹿野郎かお前は!!
イオラ : ふらふらだったぞ
案内屋 : 歩けてないですよ
ハイネ : 歩けてないよなあ……。
グレイ : その眼は飾りかよ!歩けてた……!!
ロックハート : そもそも何で飲んだんだよ 大人並に酒耐性あるわけねーだろ!!
ハイネ : こいつが勝手に飲んでたんだよ……私は悪くないぞ……。
案内屋 : はいはいおめめ飾りなので取れますポーン。はいおめめ取れました。じゃあ早く戻って寝かし付けましょう
グレイ : え、あぁ……腹が立ったから……?
ハイネ : …………(ちょっと目を逸らした)
イオラ : …やけ酒はやはりロクなことにならんな
ハイネ : あ、ああそうだな、このまま一緒に入ればいいか。
ロックハート : …………(二人にチョイ拳骨)
グレイ : あ”っ
ロックハート : オウ入れ 盾も放りこんでおく
ハイネ : あだっ
ハイネ : 何をする………!私は悪くないと……!
案内屋 : 喧嘩両成敗ですね
ハイネ : ええ・・・
ロックハート : 中身は36だろ〜が監督責任あんだよ
ハイネ : こいつは39だろ!!!!
イオラ : うむ
ロックハート : だからグレイも殴った
ハイネ : なるほどそれなら納得……できるか……!
ハイネ : くそ、まあいい…………とにかく先に戻る……。
ロックハート : 折角の再開なのに少しも仲良くなれんとは……
イオラ : まあ電車の席で少し寝かせて置けば休まるだろ
グレイ : クソ……うるさい……(背負われつつ耳を塞いだ)
ロックハート : 40も近くなって恥ずかしいと思えよお互い!!
ハイネ : ぐ……耳が痛いことを……。
イオラ : 大人がおこられてる…(案内屋にひそひそと
ロックハート : おら、とっとと行ってこい
案内屋 : ね……。ああいうのを反面教師というのですよ……(ひそひそ話に応じ)
ハイネ : ……分かったよ……。
ハイネ : ……じゃあ、また、な。
イオラ : 勉強になるな…
案内屋 : アデュー。すぐにまた

夢鏡の間へ戻る?
それとも帰る?
イオラ : ああ、またな
グレイは[子供]でなくなった
ロックハート : ん。俺もぼちぼち帰るか……
ハイネは[若者]でなくなった
ハイネは[細身]でなくなった
ハイネは[中身長]でなくなった
ハイネは[長髪]でなくなった
案内屋 : 私達も行きましょうか
イオラ : そうだな……まだ見てないところもあるし他の奴らとも来たいな
ロックハート : おう じっくりは今度だな
案内屋 : そうですねえ。面白かったのでまた来たいです
ロックハート : んだな
イオラ : うむ!
案内屋は[大人]でなくなった
イオラは[子供]でなくなった
イオラは[細身]でなくなった
イオラは[低身長]でなくなった
グレイ : うぐ……、クソ、頭が痛い……
ハイネ : はあ……帰るぞ(と持ち上げるのが楽になった盾とグレイを抱えて言った)
ロックハートは[マッスル]でなくなった
ロックハートは[五体満足]でなくなった
グレイ : 揺らすな……!!
案内屋 : む。視点が低い
ロックハート : 全く……
ハイネ : 私をベッドと思うな…!
テオドール号はもういない……。
イオラ : …っと、戻ったか
案内屋 : わあ、戻っても喧嘩してる。元気ですね。
グレイ : おい?ハイネ?どうした、列車に戻るんだろ、おい、
イオラ : ……?
ハイネ : 列車はないな……このチケットか。おいグレイ。お前のは?
グレイ : あ”?
ロックハート : ・・・・・・・
イオラ : 列車がいないな
イオラ : ……あ
ハイネ : ア?チケット、を、出せ、と、言っている。
イオラ : (思い出したようにパンフレットを見る)
グレイ : ハァ……??(チケットを出した)
ロックハート : ……もしかして?
イオラ : ……これ(パンフレットの時刻表を見せる)
案内屋 : あら?列車がいません。おいてけぼり?帰り道は?
ロックハート : ああ……なるほどね?
イオラ : 一時間しか止まらないらしいな…
案内屋 : ワオ。なんて厳しいスケジューリング。とても遊びきれません
ロックハート : …………
イオラ : …ここで待つか…それとも何か帰る方法は……
ロックハート : チケット裏がなんとかって言ってたような
ハイネ : ほら、お前のも……見ろこれ。リーン発って書いてある。
案内屋 : ここ、リーンからどれくらいの場所なのでしょうか。僕の地図にもない街です
ロックハートは、チケットを使った。
チケットの裏面を擦った。
ハイネ : でも駅には、リーン行きらしい時刻表が無いんだよ。
イオラ : チケットの裏…?
グレイ : 知らん……返せよ……(乱暴にハイネからチケットをひったくった)
イオラ : どういう…ロック?
グレイは、チケットを使った。
チケットの裏面を擦った。
裏面を擦ってリーンに帰還しますか?
ハイネ : ということは……あ、お前!