「好みの匣」

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ある日の依頼帰り。
あなたは夜道を一人で歩いていた。
今日の依頼は、ちょっとした山賊退治だった。
自警団突き出しても、
あるいはとどめを刺しても、
そこで死んでしまう、盗賊達。
盗賊
「見逃してくれ……もう、悪い事はしないから!!」
あなたと一緒に依頼に行った仲間達は、
それを聞いて「見逃す」という決定を下した。
グレイ : (甘い奴らだ……しかし、ここで説得するのも手間か……)
その決定に、あなたは―――。

・・・・・・・・・・そうだ、

見逃していいわけが、ない。
あなたは盗賊の根城のある森へと歩いて行く。
暗い夜の森は、どこまでも静かだ。
ここから森の中へ紛れ込めそうだ。
森の中を抜ければ、
気が付かれないように盗賊の近くまでいけるだろう。
通り抜ける?
グレイ : リンギンベル、此処で良いんだな
Round 1
グレイ : 『ラアナの白灰』!
グレイは杖を振り翳した 達成値:15 ([3,6,3]+3)
盗賊に19のダメージ  ([3]+17)
盗賊は[重傷]になった
盗賊は[気絶]になった
Round 2
グレイ : フン、他愛無い。
盗賊はぴくりとも動かない。
この先が盗賊の根城になっている小屋だ。
このまま中に入れば戦闘になるだろう。
あなたは聞き耳を立てた―――。
荷物を引きずったり、まとめたりするような音が響いている。
どうやら、このアジトを引き払う準備をしているようだ。
盗賊
「へへ、冒険者ってのは本当にお人よしばかりで助かるぜぇ!」
盗賊
「本当にな、ちょっと反省しました風にしてれば
 見逃してくれるんだからよォ〜〜〜!!」
盗賊
「ま、今まで盗んだもんは持ってかれちまったが、
 命さえ残ってりゃこっちのもんよォ」
盗賊
「だなァ、金ならまた奪やいい
 元々蓄えなんざあってないようなモンだ」
盗賊
「俺たちにゃ昔から今まで、今日しかねェんだからなァ!!」
盗賊
「「「ハーッハッハッハッハッハァ!!!!!」」」
盗賊たちは笑って喋りながら、
アジトを移す準備を終えつつあるようだ。
盗賊
「しっかし、あの冒険者共、
 いつかは仕返ししてやるぜ。」
盗賊
「弱そうなやつを誘拐してやったらどうだ?
 お人よしの奴らだ、精々焦るだろうよ。」
盗賊
「おいおい、気持ちはわかるがやめとけよぉ
 今度はただじゃすまねぇかもだぜ」
盗賊
「でもよぉ………」
盗賊
「……!誰だ!?」
あなたは素早く小屋から離れた。
暗い夜の森は、どこまでも静かだ。
グレイ : ……情けを掛ける方が間違いだろ。
この先が盗賊の根城になっている小屋だ。
このまま中に入れば戦闘になるだろう。
確実に全員を殺す事はできない、
それでも、甚大な被害は与えられるだろう。
建物に火を放とうか?
グレイ : リンギンベル、お前の好きな”匣”だよ。さっさと終わらせてくれ
グレイ : (盗賊の根城を杖で指し示す)
あなたは建物に火を放つ。
何人かは逃げるかもしれないが、
それでもかなりの人数はこれで始末できるだろう。
あなたは踵を返した。
翌日、あなたはリーンの広場に来ていた。
近くを、見知った顔が通りかかる。
グレイ : ……
仲間達は知ってか知らずか。
あなたは今日も変わらず。

―――どこまでも、『悪党』だ。
グレイ : 簡単な依頼だったかな

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『影躍』
Master/inuihimeko様